有名なミュージカルを巨匠ジョン・ヒューストン監督が映画化。仕事も食べ物もままならない大恐慌の1930年代。孤児院暮らしのアニーは、こんな時代でもいつかは両親が迎えに来てくれると希望を捨てない、夢みる少女だった。そんなある日、億万長者のウォーバックスの秘書グレースが孤児院にやって来る。イメージ・アップの為、孤児の一人を週末に招待するのが目的で、彼女は一目でアニーのことが気に入り、アニーを豪邸に招待することに……。

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今年の初め、映画館で「アニー」を観ました。
すごく楽しい映画だと思って帰ってきたのですが、世間の評判はあまりよくなかったようです。
1982年に作られた、こちらの「アニー」に比べたら、全くの駄作であると。
というわけで、DVDレンタルを借りてきました。

結論から言いますと、どうしてあんなに新作の方がこきおろされたのかはわかりませんでした。
最初に見たものがすばらしく思えるからなんでしょうか。

もちろん、こちらの映画もよかったです。
新作では、両親がいない女の子を預かるグループホームみたいな感じでしたが、こちらははっきりと女の子ばかりの孤児院です。
大勢の女の子たちが、食費や医療費などをピンハネされたごくわずかな運営費で、お腹を空かせながらこき使われています。
が、みんなとても元気です。
傍から見たら惨めな生活を笑ってやり過ごし、虐げられたらやり返す逞しさを持ち、歌い踊ります。
新作では音楽好きのアニーという感じでしたが、この作品ではみんなが音楽に囲まれているという感じです。

時代は1930年代。アメリカの恐慌時代です。
アニーがウォーバックスさんの家に招待された時、アニーを見たウォーバックスさんは言うのです。
「女の孤児っているのか。孤児ってのは男の子だと思ってたよ」
「男の子の孤児は働き手になりますから」
だから、孤児院には女の子しかいないのよ、ダイアナ。

映画館で観た大金持ちの家って、近未来的すぎてマンガっぽかったけど、こちらは私がふつうに金持ちの家として想像しそうな大邸宅のお屋敷。

映画館で観た時に、たかが女の子ひとりが誘拐されたためにFBIを要請したりヘリコプターで追跡したりと、全く最近のアメリカ映画はクレイジーだぜって思ったのですが、こちらの作品ですでにFBIもヘリコプター(オートコプター)も出てきてました。あはは。
しかも大統領の家にまで遊びに行っちゃうんですよ。

企業助成をして経済活動を活発にすることが、この恐慌を乗り越える手段だというウォーバックスさんの意見に対して、公園を作り花を植え歌を歌う、国民みんながアメリカ人であることを誇りに思える国をつくる、という大統領。

これは、アメリカの希望なのだなと思いました。

その辺が、今年公開された「アニー」に欠けていたものなのかもしれません。
でも、街中を、アニーが軽やかに飛び跳ねて歌い踊るシーンの楽しさ。
それはそんなに否定されるものではないと思うんだけどな。