今日は実家に顔を出してきました。
同じ市内に住んでいるのですが、ここ最近はご無沙汰でした。
それというのも「来ないで」と言われていたから。

住んでいるマンションが築20年にもなり、大規模修繕とともに欠陥部分(いろいろあったらしい)の修繕をメーカーが行うということで、1年以上仮宅に住むことになったころから、ちょっとおかしかったのです。

もともとネガティブに物事を捉えがちな母でしたが、愚痴と不満しか言わなくなりました。
なんとか前向きになるように促しても聞く耳を持たず、延々と病気の愚痴と仮宅の不満ばかり。
挙句の果てには食事もあまりとらなくなり、外出もしなくなりました。

さすがにこれは『老人性鬱』ではないかと心配しましたが、父がのほほんとお気楽に母に接しているのを見る限りでは、それほど切羽詰まっているようでもなし。
しかも「来ないで」言われちゃったし。
少し様子見するか…。

でも、仮宅から本来の家に戻って、みるみる元気になってきたのです。
ハウスメーカーが用意してくれた仮宅というのは、南西角部屋の4LDK8階。
本来の家は北西角部屋の3LDK2階。
傍から見ていると仮宅の方が断然いい家のように思えますが、母はどうしてもなじむことができなかったようで、だんだん鬱っぽくなったと今日ようやく告白しました。

年を取ってからの引越しというか、環境が変わることって、本当に負担が大きいんだなあとつくづく思いました。
久しぶりに会った母は急激に老いていましたが、今日はずいぶん笑顔も見られ、「なるべく外に出なさいよ」と言ったら素直に「うん」

黒い無地と、絣模様のリバーシブルの私の帽子を気に入ったようだったので、「これあげるから、散歩に行く時にでもかぶって」と言ったら嬉しそうに「ありがとう」
買ったばかりでお気に入りの帽子だったけど、まあいいや。
秋の天気のいいうちに、どんどん外に出て元気になってくれたらいいと思いました。

今日はちょいと真面目にいろいろかんがえましたの話。


本日の読書:オリビア サーカスをすくう イアン・ファルコナー

Amazonより
『 バケーションの間に何をしたか、クラスみんなの前で発表することになった。でもオリビアは平気。緊張なんてしない。だって、何をしたかはよく覚えている。オリビアは、サーカスに行ったのだ。「ところが着いてみたら、サーカスの人はみんな耳の病気にかかっていたの」
でもだからって、中止するわけにはいかない。そんなところへちょうど現れたオリビアは、飛び入りでサーカスを助けることにした。ゾウに乗ったり、マーカーで絵を描いてイレズミ女を演じたり、ライオンに芸をさせたり、綱渡りをしたり、曲芸をしたり、ピエロになったり、それはもう大活躍。すてきな折り込みページの中で、我らが子ブタのヒロインはトランポリンの女王になり、サーカスの大スターとして君臨する。「そうしてサーカスを助けた私は、いまや人気者」。話を終えたオリビアは得意げだけど、先生は感心していないようだ。

本書は、2001年のコルデコット賞受賞作『Olivia』の続編にあたる。イアン・ファルコナーの才能とドライなユーモアは、さらに磨きがかかっている。オリビアの真剣な表情を完璧にとらえた、チャコールとグワッシュ水彩画法で描かれたイラストも素晴らしい。新たなオリビアに、誰もがきっと魅せられるだろう。』

赤と白と黒で描かれたイラストが、なぜこんなにポップで楽しいのか。
それは、オリビアが生き生きと楽しく毎日を過ごしているから。

お休みの日に何をしたの?
サーカスに行ったらみんな中耳炎でお休みだったの。
うんよく わたしは なんでもできます。

オリビアは、八面六臂の大活躍。
「本当の話ですか?」と先生。
「覚えている限りではね」とオリビア。この返しが秀逸。

最後に訳者谷川俊太郎の一言が書いてある。
「オリビアはかわいいだけじゃない。じぶんじしんのものがたりを、いきいきといきつづける、ひとりだちしたおんなのこ。こんなこがそばにいたら、あいさずにいられない。」