ワカコ酒5巻が出ました。
というのは先週から知っていたのです。
この間の3連休、じつは本屋を探しまくりました。
が、やっぱりどこにも売っていないのです。
多分北海道のどこにも。

ちょうど本屋でバイトしている次男から電話があったので聞いてみました。
どうなってるの!!!
「うーん…全国的には18日発売みたいだから…北海道は21日じゃないかな」

そうなの。
北海道ってね、本の発売が全国より遅いの。
CDは発売日の前にフライングゲットできるのに、本は遅いのよ。
週刊誌でさえ、「フライデー」が土曜日に発売される北海道ルール。

今どき本の内容なんてデータでいくらでもやり取りできるでしょ。
苫小牧には製紙工場もあるんだし、苫東地区に製本所でも作れば発売日くらいなんとでもなるでしょ。
出版取次各社の皆さん、なんとかしてください。
お願いします。


という話を書こうと思ったわけではなくて、ワカコ酒です。
今回も、ひたすらお酒を美味しそうに飲むワカコに心を癒されました。
今巻は「アジフライ」とか「ごぼう揚げ」とか「のりチーズ」とか、庶民的な肴が多かったのも嬉しい。

ワカコ酒のレシピ本を見かけましたが、呑兵衛にレシピ本は必要ないの。
テキトーに好きな味つけでなんとなく作れば、お酒もおいしく飲めるものなの。うんうん。

さて、ようやくここで、タイトルの「小エビの思い出」です。
友だちに、『魚の目が恐くて、焼き魚の頭が食べられな~い』という人がいるんです。

焼き魚って、頭がついていても普通食べないよね~と思っていたんです、私も最初のうちは。
鯛の尾頭付きだって、さんまの塩焼きだって、鮎の塩焼きだって頭は残すでしょ?
でも彼女は、シシャモの頭を残すのです。
「目が恐い」って。
ついでに尻尾も残してましたが。

私、シシャモの頭としっぽがお皿の上で山積みになっている方が恐いので、せっせとその残った頭としっぽを食べましたけど。
で、当然割り勘。

そして、小エビのから揚げでも、頭が残されるのです。
お皿の上に山積みに残されたエビの頭。
その方が恐くないですか?
だからせっせと食べます。割り勘ですが。

そんなことを思い出しながら読んだワカコ酒。
生の岩のりを前歯でむにむに食べる快感、セロリの浅漬けのシャクシャク感。
おいしい肴が、よりお酒を美味しくしてくれるのです。


本日の読書:リビング 重松清

カバー裏より
『ぼくたち夫婦は引っ越し運が悪い。今回の新居は完璧、だったはずなのに……ディンクスの夫婦は互いにぶつかりながら、隣家とまじわりながら、共に生きることを確かめあっていく。四季折々に紡がれた連作短編『となりの花園』を縦糸に、いとおしい毎日のくらしを横糸に、カラフルに織りあげた12の物語集』

子どものいない共働き夫婦の話『となりの花園』が、春夏秋冬で4話。
そのほか、老いた両親を田舎に残して都会に暮らす息子夫婦の帰省の話。
両親の離婚に巻き込まれる子供の話。
女手一つで子供を育て上げる母の話。
家事に追われて自分の時間も持てない主婦が、クラス会にかこつけてたった1泊の旅をする話。
田舎の本家とのつきあいに振りまわされる、都会に暮らす分家の嫁の苦労の話。

そう、これは主に、いろんな家族をスケッチした物語なのです。
重松清はもちろんデッサン力のある作家ですが、何よりも情景の切り取り方が上手い。

長編だと時折過剰に感じる感傷的な部分が、短編なのでさらりと乾いて表現されている。

そんな中、一番好きなのは『千代に八千代に』
千代のひ孫の目から語られる100歳近い老女たちの友情物語。
全然ほのぼのしていない。

自分にも他人にも厳しくて口も悪い、常に周囲の人に小言を言っている千代。
いつも千代にがみがみ怒られてばかりいる八千代。
何でこの二人が友だちなんだろう。

ひ孫のスミちゃんは、中学校に入って親友のトモちゃんとうまくいっていない。
ちょっとトモちゃんのことをうざいと思っている。
だからひい婆ちゃんたちの友情がよくわからない。
ほかの友だちがみんな死んじゃったから、仕方なく友だちやっているのかな。

1世紀近い友情をなめちゃいかんよ。
傍からはわからない、二人だけにわかる絆。
なんか…いいです。