今日は朝からバタバタと忙しかったのですが、メインイベントはお昼から。
「昼休みから準備はじめるから、お昼ご飯、はやくね」
わかりましたっ!
おにぎり飲んで、すぐ現場へ向かいます。
「い…いや…そっちの速くじゃなくてさ…」
わかってますよ。
早くってことですよね。
でも、忙しくてそれは無理だから、速く食事を終えるべく、おにぎりは噛まずに飲むことにします。
明日も忙しくなるので、今日の仕事は今日のうちに終わらせねばなりません。
というわけで残業しましたが、お昼が飲むおにぎりだけだったので、お腹が空くったらないの。
空腹で、腹キュン状態です。
そんな残業中に見た夕日がこちら↓

今の時期の北海道は本当に日が長い。
本州より北極圏に近いですからね。その分昼の時間が長いのです。
今年転勤してきた人が「7時過ぎなのにこんなに日が高いんですね」と感動しているうちにみるみる沈んでいきました。
なんか、いいもの見ましたね~。と、気分よくお仕事もはかどります。
明日もきっと晴ですね。
本日の読書:死神の浮力 伊坂幸太郎
Amazonより
『おまえはまだ死なない。俺がついているから――。映画化(金城武主演)もされたベストセラー『死神の精度』の「千葉」が8年ぶりに帰ってきました! しかも今回は長篇、冒頭の一部を除いてすべて書き下ろしです。7日のあいだ対象の人間を観察し、「可」か「見送り」を判定。「可」の場合8日目にその人間の最期を見届ける……。人間界でひっそりとこんな仕事をしている死神の千葉。クールでとぼけた彼のちょっとテンポのずれた会話と、誠実な仕事ぶりをたっぷりお楽しみください。』
小学生の一人娘をサイコパス(良心のない人間)に殺された山野辺夫妻。
裁判で無罪になった犯人・本城に復讐することを決意し、計画を立てるが…。
そこに現れたのが死神の千葉。
1000年もの昔から人間の死を判定してきた千葉の言動は、どこかが決定的にずれている。
物語の本筋は悲惨だ。
幼い我が子を喪うことほど親にとってつらいことはない。
ましてや殺した相手は、みじんも反省していないどころか、もっと親を苦しめてやろうとどんどんわなを仕掛けてくる。
だから、この本を読んでニヤニヤしている場合ではないのだ。
しかし千葉。
本城には良心がないと聞かされ、「クローンというやつか」
両親がいない人間じゃなくて、良い心を持たない人間です。
千葉が山野辺夫妻に語る、ちょっとピントがずれている、けれど心にまっすぐ届く言葉が、悲惨な本筋を和らげる。
千葉は決して山野辺夫妻を慰めているわけでもないんだけどね。
というよりも、早く音楽を聞きたくて、手っ取り早くお手伝いしているくらい。
人間は誰でもいつかは死ぬ。これだけは確実。
頭でわかっても、心が納得するかはまた別の話。
納得できないから、死ぬのは怖い。
死なれるのはつらい。
何度も何度も千葉は言う。「人間は誰でもいつかは死ぬ」
娘を亡くした父である山野辺は、亡くなった父を思い出す。
仕事人間で、ほとんど家族らしいことをしたことがなかった父の晩年を。
父が子どもに伝える、生きることと死ぬこと。
死ぬことは怖いこと。でも、怖くはないんだよ。
パスカルが語った名言。
大名行列や仇討の知識。
伊坂幸太郎らしく、いろんな角度から編み上げられた物語が、最後に綺麗な模様を描く。
イヌイット族のクンランゲタ。
「平気で嘘をつき、物を盗み、多くの女と寝て、叱られても反省せず、いつも長老に罰を与えられるもの」
つまり、サイコパス。
イヌイットは、クンランゲタと呼ばれる人間とどう付き合うのか。
「誰も観ていない時に、誰かがそいつを氷河のふちから突き落とす」
それは正しいとは言えない。
寛容は自分を守るために、不寛容に対して不寛容になるべきなのか。
不寛容になってはいけない。
“「寛容」にとっての武器は、「説得」と「自己反省」しかない、と心細いことも言う。ただ「寛容」によって、「不寛容」は少しずつ弱っていく。「不寛容」が滅亡することはなくとも、力が弱くなるはずなのだ、と祈るような思いが書かれていた。”
どう生きるか。
生きた様が、死にざまになるのだと思った。
「昼休みから準備はじめるから、お昼ご飯、はやくね」
わかりましたっ!
おにぎり飲んで、すぐ現場へ向かいます。
「い…いや…そっちの速くじゃなくてさ…」
わかってますよ。
早くってことですよね。
でも、忙しくてそれは無理だから、速く食事を終えるべく、おにぎりは噛まずに飲むことにします。
明日も忙しくなるので、今日の仕事は今日のうちに終わらせねばなりません。
というわけで残業しましたが、お昼が飲むおにぎりだけだったので、お腹が空くったらないの。
空腹で、腹キュン状態です。
そんな残業中に見た夕日がこちら↓

今の時期の北海道は本当に日が長い。
本州より北極圏に近いですからね。その分昼の時間が長いのです。
今年転勤してきた人が「7時過ぎなのにこんなに日が高いんですね」と感動しているうちにみるみる沈んでいきました。
なんか、いいもの見ましたね~。と、気分よくお仕事もはかどります。
明日もきっと晴ですね。
本日の読書:死神の浮力 伊坂幸太郎
Amazonより
『おまえはまだ死なない。俺がついているから――。映画化(金城武主演)もされたベストセラー『死神の精度』の「千葉」が8年ぶりに帰ってきました! しかも今回は長篇、冒頭の一部を除いてすべて書き下ろしです。7日のあいだ対象の人間を観察し、「可」か「見送り」を判定。「可」の場合8日目にその人間の最期を見届ける……。人間界でひっそりとこんな仕事をしている死神の千葉。クールでとぼけた彼のちょっとテンポのずれた会話と、誠実な仕事ぶりをたっぷりお楽しみください。』
小学生の一人娘をサイコパス(良心のない人間)に殺された山野辺夫妻。
裁判で無罪になった犯人・本城に復讐することを決意し、計画を立てるが…。
そこに現れたのが死神の千葉。
1000年もの昔から人間の死を判定してきた千葉の言動は、どこかが決定的にずれている。
物語の本筋は悲惨だ。
幼い我が子を喪うことほど親にとってつらいことはない。
ましてや殺した相手は、みじんも反省していないどころか、もっと親を苦しめてやろうとどんどんわなを仕掛けてくる。
だから、この本を読んでニヤニヤしている場合ではないのだ。
しかし千葉。
本城には良心がないと聞かされ、「クローンというやつか」
両親がいない人間じゃなくて、良い心を持たない人間です。
千葉が山野辺夫妻に語る、ちょっとピントがずれている、けれど心にまっすぐ届く言葉が、悲惨な本筋を和らげる。
千葉は決して山野辺夫妻を慰めているわけでもないんだけどね。
というよりも、早く音楽を聞きたくて、手っ取り早くお手伝いしているくらい。
人間は誰でもいつかは死ぬ。これだけは確実。
頭でわかっても、心が納得するかはまた別の話。
納得できないから、死ぬのは怖い。
死なれるのはつらい。
何度も何度も千葉は言う。「人間は誰でもいつかは死ぬ」
娘を亡くした父である山野辺は、亡くなった父を思い出す。
仕事人間で、ほとんど家族らしいことをしたことがなかった父の晩年を。
父が子どもに伝える、生きることと死ぬこと。
死ぬことは怖いこと。でも、怖くはないんだよ。
パスカルが語った名言。
大名行列や仇討の知識。
伊坂幸太郎らしく、いろんな角度から編み上げられた物語が、最後に綺麗な模様を描く。
イヌイット族のクンランゲタ。
「平気で嘘をつき、物を盗み、多くの女と寝て、叱られても反省せず、いつも長老に罰を与えられるもの」
つまり、サイコパス。
イヌイットは、クンランゲタと呼ばれる人間とどう付き合うのか。
「誰も観ていない時に、誰かがそいつを氷河のふちから突き落とす」
それは正しいとは言えない。
寛容は自分を守るために、不寛容に対して不寛容になるべきなのか。
不寛容になってはいけない。
“「寛容」にとっての武器は、「説得」と「自己反省」しかない、と心細いことも言う。ただ「寛容」によって、「不寛容」は少しずつ弱っていく。「不寛容」が滅亡することはなくとも、力が弱くなるはずなのだ、と祈るような思いが書かれていた。”
どう生きるか。
生きた様が、死にざまになるのだと思った。