今、札幌の大通公園では、ライラックまつりが行われています。
例年この時期は寒くて、ライラックがまだ咲いていないなんてことも多いのですが、今年の春は暖かかったので、すでに散り始めた花もたくさんあります。

ライラックには白い花と紫の花があるのですが、白い方は散ってしまって、紫の方がいまは見頃です。
この時期の急な寒さのことを「リラ冷え」といますが、明日からは暖かくなるようです。
ということで、明日は娘ともどもライラックまつりを楽しんでくる予定です。





特に関係ないけど、きれいに咲いていたのでぱしゃり。
綺麗に写してあげられないのが残念。




ライラックまつりは、ライラックを愛でるだけではありません。
ライラックの花の下で音楽を楽しんだり、野点を味わったりと、イベントも盛りだくさん。
そんな中、わたしたちの目的は、「札幌ラーメンショー」ではなく、「リラマリアージュ」
ワインと料理を楽しむゾーンです。

エゾシカバーガーをはじめとする各種肉。
ほたてやアワビやウニなどの海鮮。
チーズやハム。
謎の、マンボウの燻製。
どれも道産の食材を使っています。

行く気満々のふたりですが、待ち合わせの時間と場所が未定。
まあ、なんとかなるでしょう。

「リラ冷え」とか「リラマリアージュ」のリラとは、フランス語でライラックのことです。
全国的にはどっちが一般的な呼び名なんでしょう?
フランス語の方がおしゃれな気がしますが。


本日の読書:先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました! 「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学 小林朋道

Amazonより
『捕食者の巣穴の出入り口で暮らすトカゲ、猛暑のなかで子育てするヒバリ、アシナガバチをめぐる妻との攻防、ヤギコとの別れ…。』

幼稚園の時の愛読書が「動物図鑑」、「シートン動物記」も「動物のお医者さん」も読破した私が、こんな面白い動物本を読み逃していたとは、なんたる不覚。
これ、シリーズの7冊目でした。

リアル「動物のお医者さん」のようなこの本。
もちろん小林先生は漆原教授のように理不尽ではない。
けど、動物の観察または実験に向かって一直線に行動する小林先生の姿は、どこかしらユーモラスで、若干はた迷惑(動物からすると)だったりする。

・学生たちが守ったヒバリの巣
・このハチは、もう家族の一員だ!
・シマリスはヘビの匂いを体につけてヒグマを追い払う!?
・ヤギの放牧場のイイオ池で育った絶滅危惧種のアカガエルたち
・大学のヘラジカ林に棲む動物たち
・芦津モモンガプロジェクト、NOW
・ヤギはイモムシを食べる隠れ肉食類か?

各エピソードのタイトルを並べてみても、これといって面白そうでもないのに、読んでみたらこれがいちいち愉快至極。

本当に本当に動物が好きなのだな、この人は。
キャンパス内のどこにどういう動物の痕跡があるかを、知り尽くしている。
そして新しい発見が報告されれば、必ず見に行く。のぞきに行く。

私にとっての動物とは哺乳類のことなんだけど、この先生、昆虫も両生類もひとしく全てを愛している。
げ~。今日も虫の話を読むのか…。そう思ったのも一瞬。
蜂のハチコの子育て物語は、意外にも面白く読めたのである。そう言えば「ファーブル昆虫記」も読破できてたわ。面白いものは面白いのだ。

家の玄関に蜂の巣があったらどうします?
私はギャーギャー騒いでさっさと撤去してもらいます。
ところが先生は、蜂がかわいくてかわいくて、撤去しようという奥さんにこう言うのです。
「あのアシナガバチはもう何日も玄関で暮らして、私とも顔なじみになっている。ハチが危険を感じるようなことをしない限り、絶対、人を刺したりはしない。玄関のハチは、一つ屋根の下で暮らす家族の一員みたいなものだ!」
そんな感動的な言葉に対して奥さんは、ゆっくり落ち着いた声でいうのである。
「家族の一員ではありません」
というわけで、ハチにばれないように巣を5m移動する作戦が実行される。

なんか、他人事とは思えない会話だな~。
「ものを増やさない生活をすると言っておきながら、どうして本がどんどん増えるんだ!」と言われて「本は物じゃないのよ!本は家族なの!!」と答えた私。
うん、方向は違うが気持ちはわかるよ、先生。

ヤギ部の話とモモンガプロジェクトの話は続きものなので、シリーズの最初から読んだ方がよかったかもしれない。

モモンガプロジェクトとは、小林先生が芦津(鳥取県智頭町)の地域の方々と一緒に行っている、モモンガをシンボルにした地域活性化の取り組みのこと。
芦津モモンガプロジェクトのロゴは、先生が描いたもの。
そしてグッズに押されている焼印も、一つ一つ先生が押しているらしい。(誰にもさせないための努力がまた素晴らしい)
“木から顔出しモモンガ”という大変ラブリーなグッズの、モモンガを作っているのも先生だそうで、なんと多才な人であろうか。
そのうえ、モモンガが杉の木を巣づくりに使う理由を解明したりと、ちゃっかり研究もなさっている。

肝心のキャンパスに侵入した大型野獣の正体は、それほどのものではなかったけれど〈わたしの脳内ではジュラシックなパークを闊歩するティラノザウルスの姿が…)、キャンパスの中にある森にはそれこそいろいろな動物が棲んでいて、それを糞や足跡から判別し、行動を予測し、仮説を立て、実験をし…。
それらのいちいちが、読んでいるわたくしの心を熱くするのでございます。

シリーズ全部読む!