ちょっと前に長男に「誕生日おめでとう」メールを送ったはずなのに、あれから1年経っていたのですね。
今日も長男の誕生日です。
進学のために家を出てからだってもう8年も経つのに、赤ちゃんだったころの姿がありありと思い出せます。
もう可愛くて可愛くてね。
絶対に2歳までに死んじゃう子だと思っていました。
だって、性格もとても良い子だったんですもの。
当時乳幼児の突然死というのが結構ニュースになっていて、みんな可愛いいい子で、「絶対うちの子も死んじゃう」と泣いたものです。マジで。
私の親からすると初孫の長男は、目の中に入れても痛くないほどの可愛い存在で、「あの子は顔も上品で可愛らしくて、性格もおっとりといい子で、頭もいいから、早く何か習い物でもさせて才能を引き出すように」とじじばばバカ100%の指令を受けていましたが、本人にやる気がないので特に何も習わせませんでしたね。
サッカーは小学生の頃からチームに入っていましたけど。
「あなたのためなのよ」と何かを習わせるのが、どうしてもできませんでした。
とうに乳幼児ではなくなっていても、いつ何時人生の時間が止まってしまうことが来るかもしれません。考えたくはないことですが。
だから、刹那的に生きることにはもちろん反対ですが、目の前の課題をこなすだけの、楽しみを先送りするような生活はさせたくありませんでした。
これは私が子どものころから何度か入院して、子どもと死というのが結構身近に育ったからかもしれません。
だから受験勉強で忙しいときに、夏のイベントに連れ出したり、冬はわかさぎ釣りに連れていったりしたのは、意地悪でしていたわけじゃないのよ~。
考えたくない事態に陥ったときに、「まあ、なんかそこそこ楽しかったかも」と思ってくれたらと、心で泣きながら意地悪してたのさ。←結局意地悪かい
26歳の今まで生きていてくれて、本当に感謝。
これからも元気で楽しい毎日を過ごしてくださいね。
本日の読書:朽ちた樹々の枝の下で 真保裕一
カバー裏より
『妻を事故で失い札幌を離れ森林作業員となった男が、自衛隊演習場と隣接する夜明け前の森で救出した女性は、謎を残し病院から逃亡する。女性を探し真実を突き止めることに己の再起をかけ調査を始めた直後、落とし穴などの罠が仲間を襲う……。北海道を舞台に独り闘う男の葛藤と勇姿を描くサスペンス大作。』
いやあ、面白かったです。
600ページを超えるこの作品を読み終わったとき、すぐに立ち上がることができませんでした。
解説を読みながら寝ちゃったから…。
ものすごく緊張しながら読んでいたんです。先が気になって。
だから本編を読み終わったときに緊張が解けて、睡魔に付け込まれたと…。
そう言うことです。きっと。いや、絶対。
久しぶりに1時間100ページペースで読みました。
主人公の尾高健夫は、森林組合で作業員をしている30過ぎの男。
1年前に妻が事故死したため、今はひとり暮らしである。
ある時山の中でけがをした女性を助けたのだが、彼女は一言も話をすることなく姿を消した。
なぜ夜明け前の時間に山の中に女性が一人でいたのか。どこから来たのか。自殺でもするつもりなのか。
そして国有林の伐採に反対する市民団体の仕業と思われる事故が多発する作業現場。
妻の死をも含めた3つの謎が、同時進行で尾高に降りかかる。
女性の謎を追う動機。これが如何せん弱すぎる。
しかし、それでも妻の死で傷つき、周囲の人たちとのかかわりを拒み続けていた尾高には、立ち直るきっかけが必要だったのだろう。
3つの謎のどれもが一筋縄ではいかず、事件が解決しても爽快感は得られない。
解決してスッキリというのは、ある意味自己満足なのかもしれない。
妻の死からこっち、自分の殻に閉じこもっていた尾高は、謎を追うことによって人とのつながりを取り戻し始める。
友だちができ、他人を思いやることができるようになる。
人生の中で、人の生死にかかわるような謎が3つも降りかかってくることはほぼないだろうけれど、大なり小なりの出来事の中で人は変わっていく。成長できる。
どんなに傷ついても、傷が癒される時は来る。
なんて結末はまあ、おいといて。
孤独な主人公が、ストイックに謎を追い求めていく姿は上質のハードボイルドで、たとえ泥まみれの作業服でも、かっこいいのでありました。
今日も長男の誕生日です。
進学のために家を出てからだってもう8年も経つのに、赤ちゃんだったころの姿がありありと思い出せます。
もう可愛くて可愛くてね。
絶対に2歳までに死んじゃう子だと思っていました。
だって、性格もとても良い子だったんですもの。
当時乳幼児の突然死というのが結構ニュースになっていて、みんな可愛いいい子で、「絶対うちの子も死んじゃう」と泣いたものです。マジで。
私の親からすると初孫の長男は、目の中に入れても痛くないほどの可愛い存在で、「あの子は顔も上品で可愛らしくて、性格もおっとりといい子で、頭もいいから、早く何か習い物でもさせて才能を引き出すように」とじじばばバカ100%の指令を受けていましたが、本人にやる気がないので特に何も習わせませんでしたね。
サッカーは小学生の頃からチームに入っていましたけど。
「あなたのためなのよ」と何かを習わせるのが、どうしてもできませんでした。
とうに乳幼児ではなくなっていても、いつ何時人生の時間が止まってしまうことが来るかもしれません。考えたくはないことですが。
だから、刹那的に生きることにはもちろん反対ですが、目の前の課題をこなすだけの、楽しみを先送りするような生活はさせたくありませんでした。
これは私が子どものころから何度か入院して、子どもと死というのが結構身近に育ったからかもしれません。
だから受験勉強で忙しいときに、夏のイベントに連れ出したり、冬はわかさぎ釣りに連れていったりしたのは、意地悪でしていたわけじゃないのよ~。
考えたくない事態に陥ったときに、「まあ、なんかそこそこ楽しかったかも」と思ってくれたらと、心で泣きながら意地悪してたのさ。←結局意地悪かい
26歳の今まで生きていてくれて、本当に感謝。
これからも元気で楽しい毎日を過ごしてくださいね。
本日の読書:朽ちた樹々の枝の下で 真保裕一
カバー裏より
『妻を事故で失い札幌を離れ森林作業員となった男が、自衛隊演習場と隣接する夜明け前の森で救出した女性は、謎を残し病院から逃亡する。女性を探し真実を突き止めることに己の再起をかけ調査を始めた直後、落とし穴などの罠が仲間を襲う……。北海道を舞台に独り闘う男の葛藤と勇姿を描くサスペンス大作。』
いやあ、面白かったです。
600ページを超えるこの作品を読み終わったとき、すぐに立ち上がることができませんでした。
解説を読みながら寝ちゃったから…。
ものすごく緊張しながら読んでいたんです。先が気になって。
だから本編を読み終わったときに緊張が解けて、睡魔に付け込まれたと…。
そう言うことです。きっと。いや、絶対。
久しぶりに1時間100ページペースで読みました。
主人公の尾高健夫は、森林組合で作業員をしている30過ぎの男。
1年前に妻が事故死したため、今はひとり暮らしである。
ある時山の中でけがをした女性を助けたのだが、彼女は一言も話をすることなく姿を消した。
なぜ夜明け前の時間に山の中に女性が一人でいたのか。どこから来たのか。自殺でもするつもりなのか。
そして国有林の伐採に反対する市民団体の仕業と思われる事故が多発する作業現場。
妻の死をも含めた3つの謎が、同時進行で尾高に降りかかる。
女性の謎を追う動機。これが如何せん弱すぎる。
しかし、それでも妻の死で傷つき、周囲の人たちとのかかわりを拒み続けていた尾高には、立ち直るきっかけが必要だったのだろう。
3つの謎のどれもが一筋縄ではいかず、事件が解決しても爽快感は得られない。
解決してスッキリというのは、ある意味自己満足なのかもしれない。
妻の死からこっち、自分の殻に閉じこもっていた尾高は、謎を追うことによって人とのつながりを取り戻し始める。
友だちができ、他人を思いやることができるようになる。
人生の中で、人の生死にかかわるような謎が3つも降りかかってくることはほぼないだろうけれど、大なり小なりの出来事の中で人は変わっていく。成長できる。
どんなに傷ついても、傷が癒される時は来る。
なんて結末はまあ、おいといて。
孤独な主人公が、ストイックに謎を追い求めていく姿は上質のハードボイルドで、たとえ泥まみれの作業服でも、かっこいいのでありました。