
暖房費節約のため、編み物をしています。
編み物していると、それだけでなんとなく暖かいような気になりますが、実際に寒いときにちょっと羽織れるものをと思って…。
編み物をしながら本を読むときに欠かせないのがブックスタンド。
以前使っていたものは、今職場で使っているので、これは2代目。
レトロな感じの木の風合いが、結構気に入っています。
しかし、分厚い本だと納まり切らないのよね。
本を読み読み、お茶を飲み飲み、毛糸編み編み、肩こりこり。(・_・;)
明日は飲み会なので、この至福の時が味わえないのが残念。
本日の読書:ライ麦畑をさがして ショーン・カナン
カバー裏より
『19歳のニールは精神を煩い、病院から退院したばかり。愛読書であるJ・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を片時も離さない。ある日、授業で「『ライ麦』の主人公ホールデン・コールフィールドのその後を書く」という課題を出されたニールは、サリンジャーに直接答えを聞くしかないと考え、ガールフレンドのTJと共にニューヨークへ向かう。旅の途中、ふとしたケンカをきっかけにTJと別れ、たったひとりでニューハンプシャーで隠遁生活をしているサリンジャーに会いに行くが、そのときやっと、自分にとって一番大切なものが何であるかに気づく……。学校を飛び出し、恋を知り、大人への階段をのぼる少年のビタースウィートな青春ストーリー。』
ダメです。この手の話。
映画のノベライズだということだそうですが、感動がお手軽すぎる。
人の命を感動の起点にする造りが、本当に嫌い。
主人公が精神的に幼すぎて、19歳には思えない。
ええ、まるで中二。
周りが全然見えていないし、人の都合なんて気にしない。
彼が結果的に大人の階段をのぼれたのは、悲しい偶然のせいであって、ビタースウィートなんて言ってほしくないわ、というのが私の正直な気持ち。
TJの両親の気持ちはどうなる?
州知事というえらく忙しい父親を持った19歳の少年が、どこかに自分を認めてくれる人が欲しくて、周囲の人に迷惑をかけ、親の金または他人の金を悪びれることなく自由に使い、大きなものを喪って初めて自分の周りには愛があったことに気づくという話。
この程度で大人への階段をのぼったとは言えないのでは?
ただ、サリンジャーは本当にアメリカできちんと愛されている作家なんだなと思った。
そこは伝わりました。