昨日はビアガーデンに行ってきました。
大通りでやっている盛大な方ではなく、北大でやっている方へ。

先週のお誘いを断ったので、今回は最初から名簿に丸がついていた私。
だけど、やっぱり先週出張でビアガーデンに行けなかった部長のあまりにも気合の入った様子に腰が引けて、そっと帰ろうとしていたのですけど…。

暑い夏。
外で風に吹かれて飲むビールは、なぜにこんなに旨いのだ?
あまり派手な飾りつけもなく、家族連れで来ている人も大勢いて、木の陰から漏れてくる街灯の光も含めて、なんとなくキャンプ場で飲んでるかのような雰囲気でした。

8時前には解散して「お疲れ~。」となったはずなのに、なぜか居酒屋で日本酒を飲む羽目に。
好きな日本酒をそれぞれ頼み、ちびちびみんなで回し飲み。
つまみは漬物と焼きそら豆だけさ。
大人じゃろう?

同じ方向というか、同じ駅利用の同僚3人と一緒に帰ったのはいいけれど、「じゃあ、お疲れ~。」と歩き出そうとした私の体が前に進まない。
同期の手が、私のバックをがっちりつかんでおったのじゃ。

「何言ってんの。こっちだぞ、おい。」と、我が家とは反対方向に引っ張っていかれる私。
「絵にかいたような拉致連行ですね。」と、物騒なことを笑顔で語り合う、他2名。
そんなことより助けんかい!

御想像のとおり、ラーメン屋に連れていかれました。
〆のラーメンは男同士で行ってくれ。
「じゃあ、私はハーフの味噌ラーメンで。」
「そのハーフって、麺の太さがハーフなだけだから。量は同じだぞ。」
「マジか!?」
「ウソだ。」
好きなラーメンをそれぞれ頼み、スープをみんなで回し飲み。

やっぱり腹十二分目で家に帰って、バッタリ倒れてグーグー寝ました。
次こそは、ラーメン食べずに帰ってくる!


本日の読書:ブラック・ティー 山本文緒

カバー裏より
『胸に手をあててみれば思いあたる軽犯罪、約束をやぶったり、借りたものを返し忘れたり……そんなちょっとした嘘や罪にかきたてられる、自分の中の不安。そして、他人への不信感。
誰だって純真でもなく、賢くもなく、善良でもない。それでもただ、懸命に生きるだけ。
ひとのいじらしさ、可愛らしさを、あざやかに浮き彫りにする巧みな文章の中に、きっとあなたの姿も見つかるはず。心洗われる物語の贈り物。』

ブラック・ティーというのは紅茶のことかと思ったら、バラの品種でした。
電車の網棚に置かれた、一抱えもあるバラの花束。
その意味は…。

短編集の最初の話。
“大勢の人間の中で、微妙な駆け引きや恋愛をするのが恐かった。期待して期待して、最後まで一本のバラも貰えないかもしれない人生が恐かった。”

山本文緒は、自分の中の不安や他人への不信感を書かせると上手い。
山本文緒を読むと、自分と同じように感じる人がいることの安心感をいつも感じる。
未練もあきらめも恨み言も、多分お互いさま。
でも、「これは私のこと?」と思ってしまうような断片が必ずあって、だから、心がすごく弱っているときに山本文緒を読むと、私はきっと救われる。

第四話。
家族に興味を持たないくせに君臨する父親と、家族を犠牲にしてまで人気演歌歌手にのめり込んでいく母親。
母の気持に気づいたときに、娘と母は父を捨てる決意をする。

“どうして、ママがこんなにウメさまのファンになったかわかる?あのね、握手したから。男の人が手を握ってくれたの、私、十年ぶりぐらいだったの”
私が誰かにそう思ったことはないけれど、でもこの気持ちはすごくわかると思った。

そばにいるのに、透明人間のように扱われるのはつらい。
私はここにいるの。
見えてる?
私という人間がここにいるの。

そんな時に誰かが手を握ってくれたら、どんなに安心できることだろう。

後半の4編は、ちょっとぞくっとするような怖さがあり、でもそれは誰にでも起こりうる怖さで。
当たり前の日常が、心を裸にしてみるとこんなにも怖いものだったかと思い知らされる作品群。
それでも私は山本文緒が好き。