いや~、面白かった。
ずっと見たかったんだけど、「ポンペイ」と一緒に見られないかなと思っていたんだけど、忙しくて映画館に行くことができず、やっと今日見ることが出来ました。
行ってよかった~。
おわり。

って、感想も超高速にしてみましたが。

とにかくストーリーのスピード感がとても良いです。
それなのに、お殿様はじめ家臣のみなさんの、ちょっとゆるい感じがまた絶妙で。
急いでいるんだよねって確認したくなるような、のほほんとした感じ。
でも、ずっと走っています。
ちゃんとお侍さんの走り方で(腿をあげない、すり足で走る)ずっと。

真面目な時代劇を期待すれば、それはちょっと違いますが、とても丁寧に作られていると思います。
所作の一つ一つもきれいでしたし、緩急のメリハリの按配もいい。

「鯛はひっくり返して食べる、2日目のがことのほか旨いのぅ。」
という小藩のお殿様のセリフに対して
「鯛は食べるところがほとんどないな。」と、目玉だけを穿り返して食べる老中。

一つのエピソードが必ず何かの伏線になっている造り。

同じセリフの使いまわしが何か所かあります。
でも、同じ使われ方をしているわけではない。
同じセリフなのに、状況が違えば、話しかける相手が違えば、発する人が違えば、全然別のものになります。
それを笑いでもって教えてくれる。

いやいや、よく笑わせていただきました。
ほろりと来るところは少しありましたが、全体的に圧倒的に笑いです。
原作も売れているようですが、映像的な作品かも知れません。
少人数で大名行列を作るやり方など、映像で見ないとわからないかも。(笑)

ここ2~3年、結構気に入っている深キョンもよい感じでありましたことを、申し加えておきます。

最後に吉宗の言ったセリフ。
「政をおろそかにして、いわきの土地を殺すでないぞ。この先も、とこしえに。」

本当、観に行ってよかったわ。