今朝ホテルで朝食を食べ、部屋に戻って何の気なしにニュースを見ると、不発弾が発見された、と。
物騒だなぁと画面を見ると、画面の隅に出ている地図、このホテルの近所じゃないですか!?
「本日未明に撤去されました」
いや~、そんなことになっているとは知りませんでした。
あとでみんなに教えてあげよう。

今回の出張は業務の内容によって、車組と列車組に分かれているのですが(泊まってるホテルも違うんだよぉ)、今日一日は合同業務。
車がホテルに迎えに来てくれたのですが、車に乗り込んだらすぐに運転している先輩が「不発弾恐かったでしょ?」

いやいや。
撤去されてから知ったんだもの、怖くはないさ。

「え?昨日3時ごろにはカーラジオで不発弾の話していたよ。俺たちのホテルは遠いからよかったねって言ってたんだから。」

まじすか?
私たちがホテルにチェックインしたのは6時半頃。
ということは、ホテルの人たちは不発弾が撤去されていないのを知っていながら、素知らぬ顔をなさっていたと、そういうことですのね。
しかも、晩ご飯を飲みに食べに外に出る時も、なんの注意もしてくれず…。

じゃあ、昨日のうちに知っていたらどうしたかというと、どうにもできずにただ怖い思いをしただけなのでしょうから、ホテルの対応は間違っていなかったとは思うのですが、でもやっぱり後から知るのって、気持ちのいいものではないですね。

明日は朝7時の特急で札幌に帰り、午後から仕事です。
当然ホテルで朝食などとれないでしょうし、コンビニも近くにないのでどうしようと思っていたら、このホテルの朝食バイキングは朝5時からやっているのです。
さすが!

問題は朝5時から食欲があるのか、ということですよね。
( ̄ー ̄;


本日の読書:天地明察 上 冲方丁

カバー裏より
『徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く―。日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。第7回本屋大賞受賞作。』

上巻の内容紹介を書いたのに、これほぼ下巻の内容です。

先に映画のほうを観ました。
そして、私の中ではこれは、軽めの歴史小説なのではないかと思っていました。
でも、今回小説を読んでみて、舞台こそ江戸時代の初期ですが、これは青春小説または成長小説なのではないかと思いました。

主人公渋川春海は、才能のある碁打ちなのですが、飽きたのです、碁に。
嫌いじゃないけど、飽きた。
これは、職業世襲の江戸時代には大変困ったことです。
とりあえず次男なので家を継ぐ責任はないのですが、職業選択の自由はないですし、何よりも碁の才能がある。

なのに、悩むわけです。
やりたいことが見つからない。本当に自分がやるべきことはなんなのか。
これは、今の世の中に生きる人なら、大抵思うことですよね。
碁のライバル本因坊道策に、さんざん碁に打ち込むよう言われても、本当にやりたいことはこれではないと思うばかり。

本当にやりたいことは、算術なのです。(私にとっては理解不能じゃ)
心から打ち込みたいことがやっと見つかったその時に、自分と同じ年齢(23歳)で、はるかに算術に長けたライバル、関孝和に出合う。
とてもかなわないと逃げたい気持ち、精進して何とか肩を並べるようになりたい気持ち。
二つの気持の中で揺れる春海。

そんな時、幕府の命令で北極出地に駆り出される。
北極出地というのは、日本全国で北極星を観測し、その地の緯度を計測し、距離や方角を測ること。
一年以上の旅暮らし。
せっかく算術への情熱が高まっているのに。

で、その北極出地の部分が私は映画を観ていて一番好きだったのですが、小説でもここがやっぱり好きだなぁ。
最初はちょっとくさっていたのに、観測隊の隊長である建部昌明とその補佐をする伊藤重孝の二人が、算術好きで、仕事を楽しんで行ううえに、観測前に緯度を計算して、当たった外れたと子どものように算術を楽しむ姿を見て、春海の心はほぐれていきます。
天を測り、地を測る。これも算術。
数学嫌いの私まで思わず笑顔になってしまうくらい、彼らの算術好きは微笑ましいのです。


もちろん恋愛もあります。
なんて奥手な渋川春海。

演劇マンガ『ガラスの仮面』で、月影先生がマヤにこういうシーンがあります。
戦国時代の人を演じるのではない。
戦国時代に生きていたを演じるのだ。

この小説も、江戸時代に生きていた、同じ人間、ひとりの青年としての渋川春海が成長していく物語として、楽しむことができると思います。
まだ上巻までしか読んでいないけど、時代小説苦手な人にも、ぜひ読んでみてほしい一冊です。