昨日は残業して帰ってきて、晩ご飯にコンビニで買ったチヂミを食べました。
で、今。
なんだろう?
飲んでもいないのに、記憶が飛んでる。
いや、飲んだって飛ばない記憶が飛んでる。
とりあえず食べた記憶はあるから、ボケたとしても、ま、いいか。
これが食べても食べても記憶に残らなかったら大変だものね。
でも、お風呂に入ったかどうかわからなくなって、何度も入りなおすというのも大変そうだ。
そう、お風呂に入ったかどうかがよくわからない。
とりあえず入っておこう。
忘れないように、ここに書いておきます。←備忘録?
昨日の読書:私が語りはじめた彼は 三浦しをん
カバー裏より
『私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか……。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。』
三浦しをんの小説は、くすっと笑えたり、読後ほっこりしたりするものが多くて、そしてそれがよく知られているけれど、実はこういう密やかな、無味無臭のままどこからともなく沁みだしてくる毒を書くのがとてもうまい。
実はこの本、読んだものと勘違いしていました。
そう、川上弘美の「ニシノユキヒコの恋と冒険」と間違えていたの。
でもこちらのメインは恋愛ではない。
恋愛であれ、家族であれ、村川融と関わったことによって見つめざるをえなくなってしまった自分、が語られている。
村川融がどのように数多くの女性と付き合っているのか、なぜ多数の女性と付き合うのかは書かれていない。
研究者としては真っ当で、自分の研究を楽しんでいる気配は感じられる。
けれど、それ以外のことについては概ね受け身。
求められたから付き合うのか。
優しくて、それなりに誠実で、けれども本当の自分の姿を決して人に見せることはなかったのではないか。
求められた姿で接してくれるけれど、求めた以上には決してならない。
だからこそ狂おしく彼を求める人がいれば、切り捨てて生きる決意をする人もいる。
求めた人も切り捨てた人も、そしてそんな彼らに関わった人たちも、それぞれに自分と向きあってみれば、誰もかれも孤独なのである。
その孤独をどう生きるか。抱えて生きるか、バネにして生きるか、見ないふりをするのか。
登場人物はみな、とても生きるのが大変そう。
息子の喪失、娘の屈託、義理の娘の絶望。
そんなことを何も知らずに流されるままに誠実に生きる村川融は、非常に無責任である。
そして、その程度の無責任は世の中にざらにある。
関わる人たちの誰をも本当に幸せにすることのない村川融の毒。
でも、読んでいて一番怖かったのは奥村君でした。
で、今。
なんだろう?
飲んでもいないのに、記憶が飛んでる。
いや、飲んだって飛ばない記憶が飛んでる。
とりあえず食べた記憶はあるから、ボケたとしても、ま、いいか。
これが食べても食べても記憶に残らなかったら大変だものね。
でも、お風呂に入ったかどうかわからなくなって、何度も入りなおすというのも大変そうだ。
そう、お風呂に入ったかどうかがよくわからない。
とりあえず入っておこう。
忘れないように、ここに書いておきます。←備忘録?
昨日の読書:私が語りはじめた彼は 三浦しをん
カバー裏より
『私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか……。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。』
三浦しをんの小説は、くすっと笑えたり、読後ほっこりしたりするものが多くて、そしてそれがよく知られているけれど、実はこういう密やかな、無味無臭のままどこからともなく沁みだしてくる毒を書くのがとてもうまい。
実はこの本、読んだものと勘違いしていました。
そう、川上弘美の「ニシノユキヒコの恋と冒険」と間違えていたの。
でもこちらのメインは恋愛ではない。
恋愛であれ、家族であれ、村川融と関わったことによって見つめざるをえなくなってしまった自分、が語られている。
村川融がどのように数多くの女性と付き合っているのか、なぜ多数の女性と付き合うのかは書かれていない。
研究者としては真っ当で、自分の研究を楽しんでいる気配は感じられる。
けれど、それ以外のことについては概ね受け身。
求められたから付き合うのか。
優しくて、それなりに誠実で、けれども本当の自分の姿を決して人に見せることはなかったのではないか。
求められた姿で接してくれるけれど、求めた以上には決してならない。
だからこそ狂おしく彼を求める人がいれば、切り捨てて生きる決意をする人もいる。
求めた人も切り捨てた人も、そしてそんな彼らに関わった人たちも、それぞれに自分と向きあってみれば、誰もかれも孤独なのである。
その孤独をどう生きるか。抱えて生きるか、バネにして生きるか、見ないふりをするのか。
登場人物はみな、とても生きるのが大変そう。
息子の喪失、娘の屈託、義理の娘の絶望。
そんなことを何も知らずに流されるままに誠実に生きる村川融は、非常に無責任である。
そして、その程度の無責任は世の中にざらにある。
関わる人たちの誰をも本当に幸せにすることのない村川融の毒。
でも、読んでいて一番怖かったのは奥村君でした。