歯ブラシがぼろぼろになってきたので、新しいものを買ってきました。
ついでに入浴剤とかいろいろも。

ドラッグストアが巷を席巻する前、歯ブラシってどこに売っていたのだろう?
普通の薬局に歯ブラシを買いに言った記憶はないから、スーパーで買ってたのかな?

私が初めてドラッグストアという言葉を知ったのは、中学校の英語の授業。
教科書に載っていたその言葉の、意味が判らなかった。
お菓子やジュースも売っている薬局。

健康のために野菜を売ってる薬局ならともかく(見たことないけど)、お菓子やジュースってどういうこと?
それは体に毒じゃないの?←親にだまされていたらしい。
大体なんでアメリカの子どもは、薬屋さんにお菓子を買いに行くんだ?

今当り前にそこらじゅうにあるドラッグストアですが、少し前は当たり前じゃなかったのよ。
じゃあ、どこでダイエット食品買ってたの?コンビニ?
ダイエット食品そのものが昔はなかったんじゃよ!

コンビニも、スマホも、パソコンもなかった時代に生きてきた私は、もう少しで生きた化石扱いされちゃうかもね。
あ、スマホはまだ持ってないけど。

すっごく未来まで来ちゃった気がします。
でもまだ時間をさかのぼることはできないし、動物と話すこともできない。

私の子どもは自分の孫に
「じーちゃんが子どもの頃、平成時代は、まだ人間と犬がおしゃべり出来なかったって、ほんと?」
とかって言われるかもしれないね。
きしし。^m^



本日の読書:族長の秋 ガブリエル・ガルシア=マルケス

Amazonより
『大統領は死んだのか?大統領府にたかるハゲタカを見て不審に思い、勇気をふるい起こして正門から押し入った国民が見たものは、正体不明の男の死体だった。複数の人物による独白と回想が、年齢は232歳とも言われる大統領の一生の盛衰と、そのグロテスクなまでの悪行とを次々に明らかにしていく。しかし、それらの語りが浮き彫りにするのは、孤独にくずおれそうなひとりの男の姿だった。』

昨年8月に読了を断念した作品。再挑戦です。

やはり、夏に読んだのが敗因だったのかもしれない。
改行もなく続く文章。
怠惰でグロテスクで濃密で曖昧。
読み進めていくうちに変わる視点。
ゆらいでいてファジーで複雑系(?)
時系列ですら定まらない。

ねっとりと甘い南国のフルーツのような文体が延々と続くこの作品。読み始めは頭で理解しようとするからか、一向にページが進まない。
けれども、文章のリズムに乗ってしまうと、文章の方からするすると私の中に入ってくる感じ。
気がつくと、大統領の部下の視点だったはずの文章が大統領の独白に、そして街の娼婦の語りに。
その語り口に乗せられて、圧倒されるような量の色やにおいや感触のイメージが押し寄せてくる。決して心地の良くはない、そのイメージたち。

長男が小学校に上がったころ、それまで寝る前に絵本の読み聞かせをしていたのを、お話の読み聞かせに変えました。
1カ月ほどして「お話だけで分かる?絵があった方がいい?」と聞くと
「大丈夫。頭の中に絵が出てくるから。」と答えました。
この小説も同じ。どんどん頭の中にイメージがわいてくる。

物語というのは、本来そうしたものだったのかもしれない。
語られることによって受け手の心になにがしかの働きかけがなされるという。

そして読み進めるうちに、熱のようなうねりのような文章にほの寒さを感じるようになる。

圧倒的な力を持っているからこそ、大統領が命令を下す前に、すべてが先回りをしてかなえられてしまう。
夢を持つことも、希望を持つこともできない独裁者。
それは誰と分かちあうこともできない、絶対的な孤独。

読み終わったとき、これは死なないはずの大統領が死んだ話ではなくて、生きていなかった大統領がようやく死ぬことができた話なのかなと思った。

再挑戦してよかった。
230ページ、けれど重量級の読書。