
本当は今日、図書館へ行くはずではなかった。
「予約していた本の準備が出来ました」メールが来たから、行こうと思った。
雨が降っていたから、地下歩行空間を通った。
晴れていたら風を感じて地上を歩いていたはずだ。
人ごみは嫌い。
そこに人ごみを見かけたとき、遠回りをしようと思った。
ちょうど出てきた司会者の声。聞き覚えがある。
あら、北川久仁子ちゃんじゃないの。何やってんだろう?
「指田郁也トーク&ライブ」だって。
え?
もしかしてこの人。
私がその文章に一目ぼれして、押しかけ読者になったブロガーさんの好きなアーティストではないだろうか?
ついこの間、久しぶりにコメントを交わした彼女の。
不思議な縁だなあと思って立ち止まり、結局最後まで見た。
楽しかった。
地下の通路の片隅で、100人近くが座ったり立ち止まったり。
多分ファンだと思われる女性。仕事帰りの男性。通りがかりのカップル。ノリのいい男子高生たち。
ちょっとタイミングが違ったら、私がここにいることはなかったんだなあと思いながら、私もみんなと一緒にコーラスを歌った。
今、私は札幌にひとりで暮らしているけれど、ひとりで生きているというわけじゃないと思ったよ。
本日の読書:箱 ジ・アービンガー・インスティチュート
Amazonより
『本書は、組織の中に巣くう病理現象「自己欺瞞(ぎまん)」について述べた本である。原著タイトルは『Leadership and Self-Deception』で、全米ベストセラーとなった。
奥さんに車を渡す前にガソリンを満タンにするチャンスがあったのに実際はそうしなかった、適当な理由をつけて子どもとの約束を反故(ほご)にした、子どもが非行に走った原因を自分とは思わず、子どもに帰した、座席にゆとりのある飛行機に乗ったとき、後から乗り込んできた乗客が敵に見えた―― このような行動はすべて自己欺瞞によるものであり、自分を守るために「箱に入っている」状態であるという。本書はこうした自己欺瞞が、物事を正しく認識する機会を失わせ、個人や組織に甚大な損害を与えていると主張する。
本書は、主人公が優良企業ザグラムの管理職として同社に伝わる個別研修プログラムを受講するところから始まる。話自体はシンプルだが、さまざまな登場人物の懺悔(ざんげ)を通して自己欺瞞の弊害とそれを克服することのメリットが語られるため、非常に説得力がある。また、どんなに管理手法を学んでも効果がない、という管理者に対し、重要な「心」の視点を与えてくれている点が注目に値するだろう。
本書を通じてザグラム社の研修を受ければ、人心をつかむためにどんな態度で相手に接すればいいかがわかるようになるだろう。相手の非を責める前に、自分が「箱に入って」いないかどうかを確かめる機会を与えてくれる。(土井英司)』
ビジネス書系自己啓発本。
職場の研修のテキストになりそうな本。
自己を正当化するために、必要以上に相手の非を責めるというのは確かによくあることで、反省しなければならない。
でも、箱に入っちゃうことはあるのよね。
人生、箱に入ることが必要な時もあるの。
ともすれば箱に入って閉じて行こうとする自分の心を、無理やり外に引っ張り出すのはやめよう。
自分が出てきたくなるまで待とう。
と、以前決めたので、さらりと読み流す。
でも本当に、自分を救うために他人を責めることは、しないでおこうと思う。