あるところに美しいクラスを強くのぞむ、しかし心はジャイアンなお金持ちのお坊ちゃまアベッチがおりました。
彼は仲間をとても大切にする心を持っているのですが、仲間と認めた子以外にはとことん冷たく、自分の周りをお気に入りの友だちで固め、自分たちだけが幸せならばそれでよい、とするところが多々ありました。
アベッチはお金持ちのお坊ちゃまにはまま見られることですが、負けるということを良しとしません。
負けそうになるとルールを変えてまで自分に有利に事を運ぼうとします。
仲間という名の子分が常に自分を守ってくれるので、「多数決なんだからいいじゃ~ん。」と、我がままゴリ押しし放題です。
アベッチは自分がクラスのリーダーであることを当然と思い、自分の仲間以外の人たちがどのような気持ちで自分たちを見ていることには無頓着でした。
だから、自分のしたいことがクラスのしたいことと勘違いをして、行き過ぎた行為をするようになってきました。
教育基本法を自分の好きなように中身を変えたり、防衛庁を省に格上げしたりと、ろくに話し合いもしないまま次々とクラスの決まりを変えていくので、とうとう他のクラスメートたちから「リーダーの資格なし。」と言われてしまいました。
それでもリーダーを降りる気はなかったのですが、お坊ちゃま育ちの脆弱さからなのか、体調を壊してしまい、いきなり「もうやめる。」と、電撃的にリーダーをやめたのでした。
ところがそれからしばらくして、当時とクラスの雰囲気も変わったのを見越してか、またもやリーダーとして名乗りを上げたのでした。
前回のいきさつがあったため、彼のリーダーとしての資質を疑問視する人も多少はいたのですが、多くの人たちはなんとなく過去のことは水に流して彼を迎え入れたのでした。
しばらくは大人しくしていたアベッチでしたが、周到に準備を重ねつつ、またもや自分の都合の良いようにルールの変更をごり押ししてきます。
今度は、「俺様が教えたくないことは、勝手に聞き出そうとするなよ」ルールです。
教えたくないことってどんなことなのかよくわからない。勝手にの基準がわからない。
みんなは反対しましたが、仲間と結託したアベッチは「多数決なんだからいいじゃ~ん。」と、ルールを変えてしまいました。
そろそろみんな、「アベッチやっぱりやばくね?」と思い始めてきたのを察知したアベッチの仲間のモーリーは、みんなの注意を自分に向けることにしました。
てっとり早く言うと、みんなのアイドルマオマオの悪口を言ったのです。いや、もしかしたら悪口ではなかったのかもしれません。モーリーの言葉を聞いた別の仲間が、アベッチのためにモーリーを人身御供にしたのかもしれません。
一番言ってはいけないタイミングで、言ってはいけないような悪口を言ったモーリー。
みんなの注意はマオマオの悪口を言ったモーリーの方に向いてしまったので、アベッチはここがチャンスとまたもや好き勝手にルール変更を…。
いかん。これ以上は書きつづけられない。
とにかく空気読めないモーリーのこともさることながら、アベッチのことは視野の片隅にいつもおいて、これ以上勝手にルール変更させないようにしないと、このクラスは、ジャイアンクラスとして学校中の嫌われ者になってしまう。
どうしたらアベッチ一味を更生させることができるのか…。
やっぱり私には創作の才能ないわぁ。
キャラクターが勝手に走ってしまう。
あ、上の文章は私の処女作品の下書きで、もちろん当然フィクションです。
実在の人物や出来事とは全く関係がないはずです。ないよね?ないですとも。