なんだかんだと毎日楽しく朝ドラを見ています。
研修中はテレビを見られないので、10さんには見ないよう強く要求しておきながら、毎朝寮の和室に潜り込んでこっそり見ていました。
今週は底意地の悪い義姉の和江の心の闇というか、空隙が前面に出てきました。
嫁いだ先で姑に嫌われ、子どもを事故で喪ったらさっさと離縁され、戻ってきた実家には元芸妓の若い義母がいて…意固地にならないと生きていけなかったわけなのです。
そんな和江と結婚したいという男性が現れたのですが、結局金目当てで騙されていたのですね。
人生に疲れ果て、死を決意した和江は…
昨日、飛行機は上空から降りられず、やっと着陸したらJRはストップしていて、寒い駅で途方に暮れていた時に私も思いましたよ。
あー、私っていつもいつもこんな目に合うんだよ。
私ばっかりさぁ!
混雑した改札の前で、こんなことを思っていました。
セリフはうろ覚えですが、こんなやり取りを思い出しながら。
和江「いつもいつもわてばっかりが、なんでこんな目にあう?何が悪いんや?顔?それとも性格か?違うやろ。運が悪いんや。いつまで悪いん?どうしたら終わりになるんや?」
希子(のりこ)「お姉ちゃんが不幸なんは、心が歪だからや。」
!
!!
!!!
顔も性格も運も関係ないんやね!
よっしゃ~!\(^o^)/
と思ったのは私で、ドラマはもっとシリアスざました。
そっか、そっか、顔も性格も問題なしか。よしよし。←逆にその性格に問題は…つうか、心が歪…。
本日の読書:想い雲 みをつくし料理帖 髙田郁
カバー裏より
『土用の入りが近づき、澪は暑気払いに出す料理の献立に頭を悩ませていた。そんなある日、戯作者・清右衛門が版元の坂村堂を連れ立って「つる屋」を訪れる。澪の料理に感心した食道楽の坂村堂は、自らが雇い入れている上方料理人に是非この味を覚えさせたいと請う。翌日、さっそく現れた坂村堂の料理人はなんと、行方知れずとなっている、天満一兆庵の若旦那・佐兵衛と共に働いていた富三だったのだ。澪と芳は佐兵衛の行方を富三に聞くが、彼の口から語られたのは耳を疑うような話だった―。書き下ろしで贈る、大好評「みおつくし料理帖」シリーズ、待望の第三弾!』
悪い人が出てこないわけじゃないけれど、登場人物のほとんどが、人の心の機微に敏感で、手を差し伸べたり後ろから支えたり。
それが全然押しつけがましくないので、読んでいてとてもすがすがしい。
今回、藪入りの時に健坊をつる屋に連れてくることのできなかったふきの気持ちに気づけなかった澪。不幸な目には遭っても、暖かく見守ってくれる人がふきの周りにいるつる屋に、一人ぼっちで辛さに耐えている健坊を連れてくることの残酷さを思い至れなかった澪。澪も見守られて育てられてきたから。
でも、ふきと健坊の姉弟のことを心配して見守っている大人はたくさんいるから。澪もその一人なのだから。
それにしても小松原さま。少ない言葉でいつも澪の迷いを払い、道を示してくれる。粋だねえ。
それを、そっと見守る源斉先生。男だねえ。
私だったらどっちがいいかなあ?
え?およびじゃない? しょぼ~ん。