本当なら今日は映画を見に行こうと思っていたのだけど、いまいち評判がよくないのでやめました。
10さんはさっさとパチンコ屋さんに行ってしまったのですが、年末に大掃除をするの嫌だから、そろそろ小掃除やるんじゃなかったっけ?
「やるよ!」というセリフを何日か前に聞いた気がするけど、やっぱりやる気なかったんだね。
や・る・き・な・し やる気なし。(-人-)
そんなわけで、私も家の中の事をさっさとすませて、以前から行きたかった「フィンランドデザイン」展へ。
北欧の家具、特に椅子は以前から好きだったけど、ガラス工芸については寡聞にして知りませんでした。
繊細なヴェネツィアングラスとは違って、肉厚の、ごつくて丸くて暖かいようなフォルムのアシンメトリーなデザインが多かったです。
そして、光の当たり具合や見る角度によって、さまざまに様子を変えてくるガラス作品たちは、すごく楽しくて、いつまででも見ていたいほどでした。
日本の陶器に影響を受けたガラスデザイナーもいて、本当にこれがガラス?と思うものもありました。
飴細工みたいな風合いのガラス作品もありましたし、私が思っていたよりもはるかにガラスの世界は深いようです。
11月には見たい舞台が4本もあるのですが、全部我慢して今日の美術館。
行ってよかったなあ。
本日の読書:チスト みどりのおやゆび モーリス・ドリュオン
Amazonより
『裕福に暮らすチト少年は、お父さんが兵器を作る人だったことを知り、驚きました。じぶんが不思議な(みどりのゆび)をもっていることに気づいた少年は、町じゅうに花を咲かせます。チトって、だれだったのでしょう?』
チト少年ではなくチスト少年なのですが、なぜか全てチト少年になっていました。
児童書です。
みどりのおやゆびというのは、植物をうまく育成させる能力を持った人のことを言います。
私はみどりのおやゆびを持っていないので、野菜を作ります。だって、野菜は失敗しても花を楽しむことができるけど、きれいな花を育てようとして失敗したら目も当てられないですものね。
それはともかく、そのような能力を持ったチスト少年は、学校からはダメ生徒の烙印を押されてしまいますが、実はとても賢い子です。わからないことを質問し、自分で考えて行動を起こすことができます。
刑務所や貧民街や病院を知り、それらがこの世界にあることの本質を深く考えます。そして戦争。
戦争について考えたチストがとった行動。それはどんな結果を引き起こしたのか。
そしてチストとは結局いったい誰だったのか。
これはちょっと日本では書かれ得ない作品だと思いました。
作者の言葉として「束縛より自由、専制より正義、戦争より平和の方がもっと幸せに生きられるのに。要するに、悪いことより善いことでもっと幸せに生きられるのに、なぜそうしないかということです。」と、前書きに書かれています。
既成概念にとらわれる大人ではなく、子どもたちにそのことを考えてほしいと。
各章のタイトルが独特です。
たとえば第5章。『心配事がキラキラのお屋敷に重くのしかかります。そこでチストのために、新しい教育方針がきめられました。』
これでは概要です。こういう章タイトルのスタイルの作品として、「チポリーノの冒険」を思い出しました。
ヨーロッパでは、わりと普通の事なのでしょうか。
どちらも子どもたちにいろいろ考えさせることを主眼にした作品のように思います。
大人たちも負けずにいろいろ考えなくてはならないと思います。子どもたちのためにも。