昨日見た映画は、予想通りの「東京家族」
最後に「小津安二郎に捧ぐ」とあったように、ありふれた生活の断面を描いた作品。

母親の死は日常じゃないけど、いつかは必ず訪れること。

マイペースな親と困惑する子どもたち。あるある。

真面目な長男、リアリストの長女、夢見る次男。あるある。…って、うちの話か?

もう東京へは行かん。子どもたちの世話にはならん。

父親はそういうけれど、いつかはきちんと向き合わなければならない問題。
映画では結論先延ばしになったけど。

この国はどこで道を間違えのだろう。

子どもが親の背中を見て育ち、親が子どもを視界に入れて育てられなくなった時からなんじゃないかなぁ。

実際に働く背中を見せることは難しい現在では、どう仕事と向き合っているのか、どう家族と向き合っているのか、どう世の中と向き合っているのかを、なんとか子どもに伝えていくのも、親の大切な仕事ではないか。

などということを、ぐだぐだ考えました。
粘着質なのね、私。あーでもない、こーでもないと考えられる作品が好きです。

ひとつ作品を見ると深く考えるし、映画の予告に釣られてたくさん映画を見る羽目になる。
ずっぽり映画業界の思うつぼだ。

本日の読書:御宿かわせみ 長助の女房 平岩弓枝

前々巻での「紅葉散る」の香苗、前巻「大山まいり」のるい、そして今巻「長助の女房」のおえいと、ここのところ女性陣がいい働きをしていて嬉しい。

夫の仕事がらなのか、勘が良くて観察眼がある。
そして適切な対応。

素晴らしい。