数年前まで、こんな場がネット上にありました。

本好きな人達が、それぞれ自分のページに読んだ本の感想を書いて、コメントつけたりつけられたり。

私は本のプロの熱心な読者で、自分は不参加でしたが、300人余りの読書好きの人達の集まりは、端で見ていても、ゾクゾクするぐらい楽しかったです。

私の読みたい本リストの大半は、ここで紹介されたものです。

いろんな人がいますから、いろんなジャンルの本が紹介されます。

ジャンルを問わず、何でも読んでみたい私には、大変ありがたい存在でした。

悪質な荒らしにあって解散し、何人かはmixiに移ったようですが、当時も今も入り方がわからない私は、それっきりになってしまいました。

今、無性に懐かしいんですよね、本のプロ。

ああいう場が、どこかにないかなぁと思います。

本日の読書:夜と霧 ヴィクトール・E・フランクル

有名な、アウシュビッツから生き延びた心理学者の実録であり、極限状態の人間の心理についての分析です。

薄い本で市内の図書館に何十冊もあるのに、何ヶ月か待たされました。

今でも読み継がれているということですね。

生きていく上で、人間としての尊厳がいかに大切か、未来へのビジョンが必要かを、この本は教えてくれます。

効率だけを重視し、弱者を徹底的に排除したナチスの、人間性の欠片もない社会は殺伐としていますが、今の日本は、その入り口に立っているような気がします。