数年前からよくCMを見かける、無料オンラインゲーム。

初めてそのCMを見た時、どうやってこの会社は儲けるのだろうと思った。

DSやPSPと較べても、明らかにちゃちい。

ちゃちくても、無料ならやる人はいるかもしれない。
しかし、会社の儲けは?

そのうち、一部有料コンテンツもありますと小さく書かれているのを見て、納得。どうやって客に「金を出してもいい」と思わせるかが、キモなんだなと。

今、私はブログで5つゲームをしている。全部無課金で。

課金してまでゲームをしてくれる人がいるから、無課金の私もゲームが出来るわけで、いい点数を取るとか、考えてもいない。

それでも最近思うのは、あからさまな課金者贔屓だ。

設定段階で、無課金者はクリアできないとわかるイベントの連続。

差を付けるのは当たり前。課金者あっての無料ゲームなんだから。

ただ、もっと巧いことやれないのかなぁと思う。

やってられない、とやめていく人は、いくらでもネットや口コミで悪口を広められる。

課金者だって、金で高得点を出したって達成感は希薄だろうし、一人勝ちはつまらんと気付く時も来るだろう。

なんとか両方の顔を立てないと、この業界も先はないな、と、せっせとモグのレシピを収集ちう。(例えゲームでも、本には意地汚い)

本日の読書:巡礼者たち エリザベス・ギルバート

新潮社クレスト・ブックスの短編集、初めて読んだ。

現代アメリカの作家だが、エグさを感じさせないのは、薬が出てこないからか?

登場人物達は、時代や社会に見捨てられ、忘れられていくのを知りつつ、逃げずにそこに留まろうとする。

真面目であるからこそ、そこに哀しみや可笑しみが生じてくるのだが、作者は過度にそれを表現するのではなく、黙って現実を受け入れる人達から目を逸らさず、淡々と描写する。

その姿勢が好きだと思った。