薄々ご存知かもしれませんが、私は寝ることよりも、食うことよりも、読書が好きです。

もういい年なんだから、好きな本だけ読んでいればいいじゃないの、と言う私と、いい年だからこそ、好きな本だけ読むような、世界を狭めるようなことでいいのか、と言う私がせめぎあって、オールジャンルで読んでます。

でも、本当に好きなのは、お話の本、つまり、やっぱり、よく出来た小説なのです。

先日、浅田次郎の「壬生義士伝」を読んで、自分が泣いているのにも気づかず、話にのめり込んでいたことを書きましたが、その世界に入り込めるお話が、好きです。

10年位前、休みの日の午後に誰もいなかったので、コニー・ウィリスの「犬は勘定にいれません」という、少し長めのSFを読んだ時。

読み終えて本を閉じ、無意識に「ああ、面白かった。」と言ったら、「それは良かったね。」と、ソファの隣から次男の声がして、飛び上がってびっくりしたこともあります。

「ぼく、ちゃんとただいまって言ったよ。気がつかなかったの?」「はい…。」

伊坂幸太郎の「砂漠」を読んだ直後、感動のあまり、速攻で感想文を長男にメールで送りつけ、「今、何時だと思ってるの!」と怒られたり。午前2時でしたの。知らなかったけど。

オールタイムベストの推理小説は、鳥飼否宇の「激走!!福岡国際マラソン 42.195キロの謎」という、実に面白くなさそうなタイトルの本です。

タイトルどおり、マラソン大会中に選手が殺されます。目撃者も、警察も、うようよいる中で。

でも、そんな殺人事件より、レースの行方が気になって、気になって。

最後まで読んで、え?そういう話なの?と思い、読み直すと、しつこいくらい伏線張ってあるのに、気づかなかったわ~、と。

本当にのめり込むと、夢の中で外伝作って、ちゃっかり出演しますからね、私。

あ~、本のこと語るだけでも、楽しいわ。

自己満足のブログで、すみません。

明日は頑張ります←何を?