
第二話(承前)
島に渡り母とぽくぽく歩いて行くと、島の反対側。ただし海に近い気配はない。
なんだかどでかいアパートがあり、「ここよ」と母が鍵を開け、ドアを開けるとドーンと壁。いや、よく見ると壁と玄関の間に廊下がある。しかし暗い。玄関脇の小窓からしか光が入らない。その小窓の奥に階段が!おぉ、メゾネットか、と気をよくしていると「ただいま。あら、今日から?よろしくね。」と、見知らぬ女性が二階へ上がっていく。他人同士の二世帯住宅?ありえな~い!
母はさっさと家に入り、ドアの所で私を呼んでいる。
部屋に入り、右側和室。段ボールが山と積んである。「これあんたの本だから。好きに整理して。」「襖を全部開けたら広い一部屋だけど、襖閉めたら6畳2間だから。」「左側はLDKで、必要そうなものは買ってあるから。買い置きはしないって言ってたから、冷蔵庫は小さいのにしたよ。」って小さ過ぎ。明らかにホテルの備品サイズ。
それから玄関を通り越して左側、風呂とトイレは場所だけ確認。
そして寝室。ベッドと社長の椅子(座り心地の良い椅子。オットマン付。ヘッドの角度も重要)
もう少し窓の側に椅子を置こうと思ったら、窓側が2畳分ほど30センチくらい下がっていて、しかも板の間である。見ると天板のないコタツとその下にコタツ布団がある。天板が無ければ使えないだろうと思ったけど、板の間は寒そうだから敷き布団を敷いて、ふと壁の隅を見ると、あるじゃん天板と折りたたんだ座椅子が2脚。
読書環境も整ったところで、母をフェリー乗り場に送ることにする。
玄関に2階へのお客さんが数人いたので、玄関が空くのを待っていたら、「あれ?ここに住んでるの?」「…?」「私も創作ダンス部なんだよ。」げ…。でもいい人そうだし、同学年だと言ってたから、いぢめないだろう。多分。きっと。
フェリー乗り場にて。「ここは〇〇区だから、区役所はあそこね。」
えっ?海のないこの市に島ですか?ここはどこなのぉ?
島に渡り母とぽくぽく歩いて行くと、島の反対側。ただし海に近い気配はない。
なんだかどでかいアパートがあり、「ここよ」と母が鍵を開け、ドアを開けるとドーンと壁。いや、よく見ると壁と玄関の間に廊下がある。しかし暗い。玄関脇の小窓からしか光が入らない。その小窓の奥に階段が!おぉ、メゾネットか、と気をよくしていると「ただいま。あら、今日から?よろしくね。」と、見知らぬ女性が二階へ上がっていく。他人同士の二世帯住宅?ありえな~い!
母はさっさと家に入り、ドアの所で私を呼んでいる。
部屋に入り、右側和室。段ボールが山と積んである。「これあんたの本だから。好きに整理して。」「襖を全部開けたら広い一部屋だけど、襖閉めたら6畳2間だから。」「左側はLDKで、必要そうなものは買ってあるから。買い置きはしないって言ってたから、冷蔵庫は小さいのにしたよ。」って小さ過ぎ。明らかにホテルの備品サイズ。
それから玄関を通り越して左側、風呂とトイレは場所だけ確認。
そして寝室。ベッドと社長の椅子(座り心地の良い椅子。オットマン付。ヘッドの角度も重要)
もう少し窓の側に椅子を置こうと思ったら、窓側が2畳分ほど30センチくらい下がっていて、しかも板の間である。見ると天板のないコタツとその下にコタツ布団がある。天板が無ければ使えないだろうと思ったけど、板の間は寒そうだから敷き布団を敷いて、ふと壁の隅を見ると、あるじゃん天板と折りたたんだ座椅子が2脚。
読書環境も整ったところで、母をフェリー乗り場に送ることにする。
玄関に2階へのお客さんが数人いたので、玄関が空くのを待っていたら、「あれ?ここに住んでるの?」「…?」「私も創作ダンス部なんだよ。」げ…。でもいい人そうだし、同学年だと言ってたから、いぢめないだろう。多分。きっと。
フェリー乗り場にて。「ここは〇〇区だから、区役所はあそこね。」
えっ?海のないこの市に島ですか?ここはどこなのぉ?
