12月15日(月)
今日の福岡は天気が良くて、気持ちが良い。
なのに、北海道は大荒れで、飛行機が飛ぶかわからないとかJRは止まっているらしいとか、朝のニュースや家族がしきりと心配してくる。
「無理して帰ってこなくていいよ」
え?帰ってくるなってこと?
欠航の連絡も来ないので、普通に空港に行き、肉ごぼう天うどんを食べる。美味しい!
普通に飛行機は飛び、普通に新千歳空港に到着。
北海道上空でちょっと揺れたけれど、何の問題もなく晴れ渡った北の大地に降り立つ。
が、JRに乗って恵庭を過ぎたことから空が暗くなってくる。
家に帰るころには曇天極まりないうえに強風が吹き荒れ、「今日はずっとこんな天気だったの?」と10さんに聞くと、そうだという返事。
そりゃあ、ご心配おかけしました。
今回のライブ参戦は、出発日からいろいろ綱渡りで、KAT-TUNでした。
「ギリギリでいつもいた(い)から~」と、ライブ会場へ向かう臨時バスの中で、大阪の女子大生たちが「わたしらいっつもKAT-TUNやねん。今回も新幹線間に合わないかと思ったわ~」とおっしゃってました。
なるほど、今どきは「KAT-TUN」って、一般名詞か副詞か形容動詞かわからんけど、そういう使い方する言葉なのね。メモメモ
今回のライブ参戦は、予定通りに全然行かなかったのに、結果的に希望は全てかなっているという思い出深いものになりました。
家に帰って荷物を片付けて、あと残されたのは、相変わらずの自転車操業的図書館生活。
明日の午前中は北広島図書館へ出発だ!
本日の読書:茜唄 下 今村翔吾
源氏に滅ぼされた平家の視点から書かれた物語。
誰もが知っている歴史的事件を、誰も言わなかった視点で語る。
これが面白くないわけがない。
多分作者も、楽しんで書いたのだと思う。
文章に勢いがある。
だけど、いや、だからか、階段を2~3段飛びで駆け上がるような疾走感の反面、プロットが粗い。
平清盛が戦のない世を作り上げるために政を行っていたというのなら、なぜ平家は庶民からもあれほど嫌われていたのか、のくだりがない。
一枚岩になり切れない平家をまとめるのに、清盛が命を擦り減らすほど苦心していたという割りに、宗盛が棟梁となった途端、一族の重鎮たちが知盛の策に従うのはどうしてか。
宗盛が知盛を頼るのはまだしも、清盛にすらやすやすと従わなかった一族は、宗盛の棟梁としての器をどう見ていたのか。
多分どこかで清盛に瑕疵をつけなければならなかったと思うのだ。
専横とか強欲とか。
それに対しての宗盛、知盛への信頼ならわかる。
が、ここに書かれた清盛は、有能で、先見の明があり、愛情深く優しい父親なのである。
じゃあなぜ、余はこぞって反平家になるのだ。
そして出木杉くんの知盛。
圧倒的に有能で、圧倒的に善。
悲劇のヒーローにふさわしい造形。
ただ、それに対する相手方の魅力が薄い。
知盛が読み切った義経の限界と頼朝の狡猾。
知盛の想像通りに展開する現実。
それは、知盛一人が現代人の目で平安の世を見、歴史を知っているから。
途中で飽きました。
すまぬ。
Amazonより
『源氏に追われ、京から落ちた平家一門。しかし彼らは、追い込まれる度に、結束し、強く、美しくなっていく。一の谷、壇ノ浦、そして――。平知盛、その妻・希子、精兵強弓・教経、戦の天才・源義経、将の将・源頼朝……戦う者の思惑が絡まり、ぶつかり、高まり、向かう結末は。今村版「平家物語」、驚愕、感涙のラストを見よ!』源氏に滅ぼされた平家の視点から書かれた物語。
誰もが知っている歴史的事件を、誰も言わなかった視点で語る。
これが面白くないわけがない。
多分作者も、楽しんで書いたのだと思う。
文章に勢いがある。
だけど、いや、だからか、階段を2~3段飛びで駆け上がるような疾走感の反面、プロットが粗い。
平清盛が戦のない世を作り上げるために政を行っていたというのなら、なぜ平家は庶民からもあれほど嫌われていたのか、のくだりがない。
一枚岩になり切れない平家をまとめるのに、清盛が命を擦り減らすほど苦心していたという割りに、宗盛が棟梁となった途端、一族の重鎮たちが知盛の策に従うのはどうしてか。
宗盛が知盛を頼るのはまだしも、清盛にすらやすやすと従わなかった一族は、宗盛の棟梁としての器をどう見ていたのか。
多分どこかで清盛に瑕疵をつけなければならなかったと思うのだ。
専横とか強欲とか。
それに対しての宗盛、知盛への信頼ならわかる。
が、ここに書かれた清盛は、有能で、先見の明があり、愛情深く優しい父親なのである。
じゃあなぜ、余はこぞって反平家になるのだ。
そして出木杉くんの知盛。
圧倒的に有能で、圧倒的に善。
悲劇のヒーローにふさわしい造形。
ただ、それに対する相手方の魅力が薄い。
知盛が読み切った義経の限界と頼朝の狡猾。
知盛の想像通りに展開する現実。
それは、知盛一人が現代人の目で平安の世を見、歴史を知っているから。
途中で飽きました。
すまぬ。

