実力派トップスター | もやブロ

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一番腕が良くて、
一番真剣で、
一番人間的で、
最も認められていいはずの男なのに




歌劇四月号

退団するトップスターへの送る言葉。

このコーナー、とても好きだ。


植田御大は、きりやんを「努力の人」と称し、特にハウトゥーの新人公演フィンチについてベタほめしている。「歌詞が実に明確明瞭に聞き取れた」「どの場面の歌も素直に聞き取れた経験はあれが最初である」と。

柴田氏は、役作りの上手さをほめる。「ドラマの滑り出し、主役は目鼻立ちのはっきりした人物像を示し、観客をそのドラマの世界に引き込んでいくーーという使命を課せられている。これに関して、キリやんは安心して任せられるスター」だと。

小池氏は、ルキーニに真面目に打ち込む役者魂について。「座談会で「みんなにアドリブ飛ばすんでしょ、とか言われて、そんなん違うのに…」と悔し涙をこぼしましたね。「イージーなノリでやっているんじゃない!」という本人の主張にこちらが襟を正す思いでした」と。更に「真帆志ぶきさん以来と言ってもよいプロフェッショナルな男役」という絶賛の言葉。

谷氏は、幻のポスター、だという「なみだ橋えがお橋」について。「霧矢ならどんな冒険でも応えてくれるだろうと(中略)残念ながら霧矢の病気休演で代役公演となりましたが、以来九年、何かやり残した思いが拭い切れず、家の壁に貼ってありました」と。そして、きりやんの代表作である「ジプシー男爵」でのキリマリのデュエットダンスに言及し「ポスターを外す時が来たのかとの喪失感(中略)幻となったポスターが宝物に思えてならない」


霧矢大夢の偉大さを感じる言葉の数々。

わたしは、あまり評判がよくなかった「STUDIO54」のきりやんが一番凄いと思った。
ダレる場面の多い平板な芝居で、ややもすれば眠気を誘う舞台。しかし、ひとつきりやんの歌が始まれば、一気に目が覚めて舞台に引き込まれていった。
これこそ、植田御大の言うきりやんの歌の力なのだろう。

同時代に霧矢大夢を観劇できた自分の幸せを神に感謝するとともに、宝塚観劇の第一歩を踏み出すきっかけを作ってくれた月●ゆうきさんに心から御礼申し上げる。

きりやん、お疲れ様。
きりやん、ありがとう。


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