今回は、珍しく社さんsideから見たお話になります。

さて!とうとう現れました、ジュリママさん。今後の展開どーなるのかな?

⚠️「」は、日本語。『』は、英語です。

それと作中の年代は、本誌(原作)と同じ2015年辺りになっております。なので現在の法律とは結婚出来る歳が違っておりますので気を付けて読んでください。

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人々がドラゴンで騒然とする中、今度は草原の中をドレス姿で颯爽と歩いてくる背の高い金髪で緑色の瞳の超絶美人が現れた。


そして、キョーコちゃんはドラゴンの時と同様に手を合わせまるで拝めるかのように見つめていた。


その女性は、モデルで女優のジュリエナ・デュリス。クー・ヒズリさんの奥さんで、蓮のお母さん。

さっきの話だと、キョーコちゃんは幼い頃に出会ってることになるけど…?顔はあまり覚えてないのかな?


するとジュリエナさんがキョーコちゃんに足早に近寄ったきた。そして……ガバァ!っといきなり思い切り抱いてきた。


「キョーコ!久しぶりねぇ~~😆ディジョウェイランド以来よね。それとも京都の森以来って言った方がいいのかしら?」


「ふにゃああああ💦いきなり何ですか~~~?ふぐっ、豊満なお胸が~~😳💦💦」


ジュリエナさんがキョーコちゃんを抱き止めて、上手く喋れないのにも気付かず話を続ける😅


「いやあん可愛い❤️そのドレス姿も可愛いけれど、ウェディングドレスも似合うんでしょうね。あ~早く久遠との結婚式見たいわ~~😆」


はいはい?何言ってくれてんの~💦蓮との結婚話しちゃってくれてるし回りの皆ビックリしちゃってるじゃんか。

ほら!キョーコちゃんのお母さんまで近寄ってきてるし…ん?

何か怒ってるような…


「ふんぬっ!娘から離れんかい!このパツキン女が!何であんたの息子との結婚話が出とんのや!」


無理やり、2人を離して今度はキョーコちゃんのお母さんとの口喧嘩が始まってしまった。


「あらいいじゃない。久遠は、自身のブログでも正式に発表したのよ。楠香凪さんとは、恋人関係にはないって。

正式にまだ恋人にはなってないけれど、両思い関係の女性がいます。互いに今後の事を意識もしているけれど、世間から見ると俺との関係性や年齢的に色々と言われるかも知れないのでまだ彼女の事はまだ発表出来ません。日本の法律上では何も問題はないのですが、自分はアメリカ国籍、アメリカの州法ではまだ無理なので時期が来たら発表します、それまで待っていて下さい。ってね。

そのお相手が、キョーコなんじゃないか?って噂になってるのよ。年齢的や関係性ってのがヒントになったらしくて😉」


「んなななっ!何考えてんのや、お宅の息子はロリコンか!18歳未満に手をだしよって!!確かに、日本の法律上では女性は16歳以上なら、保護者の同意があれば結婚出来るけど。別の意味で、都市条例違反になりかねんのやぞ!そんな息子の恋路応援してどうする!」


その話しに、隣で項垂れ落ち込んでいる蓮に近づき俺は慰めた。


「社さん…俺ってそんなにおかしいんですかね?ロリコンって…だった4歳しか離れてないのに。悠人だって冗談めいてこなかけてたくらいなのに…😖」


丸で大きなゴールデンレトリバーが落ち込んでるようにも見える、本来の久遠・ヒズリとしての姿にちょっと笑ってしまった。


「まあまあお二人とも、その辺にして。監督も撮影再開したいみたいなんで。」


これ以上、撮影隊を待たせるわけには行かなかったので俺は蓮とジュリエナさんを連れてった。


少しして、蓮と同じデザインの甲冑姿をした従兄弟の悠人君も撮影に参加。実は、彼って英国留学中にコッチ(イギリス)でスカウトされて俳優デビューしてたんだって。


中学生の時に、短期交換留学でイギリスに登英して高校も留学試験を受けてロンドン市内にある高校に通い、ロンドン大学に進学。高校生の時に学校の演劇祭で、主役を演じた時にたまたまドラマプロデューサーをしている保護者がいたらしくて、スカウトされてチョイ役でイギリスのドラマで俳優デビュー。


イギリスもアメリカと一緒で、留学生で俳優活動(労働)するのに許可が必要になるからちゃんとビザ申請して取得してから、俳優活動を始めたらしい。

日本とイギリスで離れてるし、日本人俳優『敦賀蓮』との関係性を疑う人はいないからって理由で、蓮みたいに外見は変えないでそのまま活動。でも一応芸名は『ユート・オーランド』と変えて活動してたんだってさ。母方の、ご先祖様のファミリーネームを借りたのこと。


最近は、ちょこちょこ色んなドラマや映画で準主役や重要人物を演じたり、雑誌のモデルもやるようになって名前が知られるようになっていた。

若手の日系英国人俳優として、若い女の子にも結構人気があるらしい。その事もあって、日本の芸能界にも名前が少し入ってくるようになってたんだよな。


しかも容姿が蓮とソックリってのもあって一部のマスコミが目をつけ始めていた。それもあって、クー・ヒズリさんは蓮の素性を明かそうとしたらしい。


「相変わらず、蓮にソックリ。まぁだからこそ今回のキャスティングには好都合だよね。」


「っつーても俺は、久遠の代わりやろ。姿が変わる設定で撮影めんどいからって理由で俺が急遽キャスティングされたんやからな。」


「えっと~~久遠…じゃなかった、敦賀さんが演じるリオンって魔法で髪と目の色を変えて別人に成り済ましてるって設定でしたっけ?金髪緑目は、リオン。黒髪黒目は、デュランでしたよね?悠人さんが、その格好してるのってデュラン役を演じるからだったんですね。で、私はリオンとは幼馴染みで恋人同士で婚約もしてるんですよね。」


キョーコちゃんも改めてキャラクター確認。

ってその設定、現実の蓮に通じる設定だよな。


「いっそのこと俺が金髪に染めてソッチやりたいくらいや。」

「誰がお前に、やらせるか。これは俺の役だ。」

「こらこら従兄弟同士で喧嘩すな!」


ノッシノッシとまた足音が聞こえてきて振り返ると、ホワイトドラゴンの大きな顔が2人の間に割り込んだ。


「うわっ!何すんやこの竜は!」

「ビックリした。」


『おい~💦またかよ!何で勝手に動くんだ!?』


するとホワイトドラゴンは、キョーコちゃんの側にやって来てチョコンと犬のように座ってしまった。

顔は、キョーコちゃんに向けて目を細めてまるで笑っているかのようにも見える。技術者の人も首を傾げて困ってる様子だったけど?


そんなこんな事が起きながらも、撮影は進んだ。特にドラゴンを使った撮影は皆が注目。

地元民のエキストラ達が、色々と話を広げてしまったらしくて地元に住む人達がギャラリーとして観に来ていたのだ。


今後、街中でも少し撮影する予定なので市長さんまでもが撮影の見学に来ていた事もあとで知った。


ストーンヘンジ辺りでの撮影は、他にも騎馬隊が走るシーンや軍服姿になったキョーコちゃんがホワイトドラゴンに跨がり、軍隊を指揮するシーンを撮ったりとあっという間に約2週間に及ぶ撮影が終わって、次はソールズベリー市内にある大聖堂を借りきっての結婚式のシーンを撮ることになった。


そう、キョーコちゃん演じる『マヤ・エステル・アスタリア』と蓮(久遠)演じる『リオン・ガーランド』の結婚式のシーンだ。


「うーん♥️やっとこのシーンの撮影にこぎつけたのね。楽しみだわ2人の新郎新婦姿が、役とは言え見れるんだもの✨😆」


ジュリエナさんが、大聖堂前できらびやかなドレス姿で舞い踊り超絶喜んでいる。

それに合わせて、クーさんも踊っていた。その場面を見たスタッフ達は、シラーっと見ていたけど。


「何やっとんねん…あのバカ夫婦は。」


「本当に、相変わらずだなあの二人。と言うか、冴ちゃんもまさかイギリスで再会するとは思わなかったよ。」


「政彦さんまでもがこの作品に参加してたとわね。エスティリアがモデルになってるから、それ関係の人が配役されたの?」


キョーコちゃんお母さんと話してるのは、俳優の近江政彦さんだ。実は、近江さんはお母さんと父方の又従兄弟にあたる人物。

彼は、キョーコちゃんから見ると日本人である曾祖父の弟さんのお孫さんらしい。だからエスティリア人の血は引いてないけれど、近江さんのお祖母さんもイギリス人で実はクォーターだったりする。


「いやぁ俺はたまたまだよ。顔立ちが一応それっぽいってねそんな理由で選ばれた(笑)。寛子ちゃんだって、京子ちゃんがヒロイン役だってことで母親役になったんだしなぁ。」


近江さんの隣で腕を組み複雑な顔をして、控え室になってるトレーラーハウス内で一緒に椅子に座ってる飯塚寛子さんに話しかけた。


「まさか棚ぼた仕事だとは思わなかったわよ。まあ、でも声優の仕事も経験のうちだと思って引き受けたけど。いっそのことそちらの本当のお母様が演じても宜しいんじゃありません。子役経験あるんでしょ?」


「幼い頃に少ししかしてませんから。私は演技に向いてませんよ。飯塚寛子さんの方が余程、私より母親役に相応しいと思います。これで3回目の親子役ですからね。」


その話しにんん?と俺は耳ダンボになってしまった。因みに蓮と悠人君は外にいて一緒にキョーコちゃんを待っていた。


「あ、あのう…3回目って?2回目の間違いじゃありません?ダークムーンでの本郷親子と今回の2回目だけですよね?」


俺は、3人の話しに入って思いきって聞いてみた。


「あら?話してないんですか。京子ちゃんってかなり幼い頃に映画とTVドラマに数本出てるって。一応、子役やってたのよね?」


「へ?子役?」


「ええそうよ。私も最初気付かなかったんだけどね、蓮見葉子さんのお孫さんだって確信した時に思い出したのよ。私が若い頃に出演した映画で娘役を京子ちゃんが演じてるの。

まだ彼女は、2歳になりたての頃だったかしらね。京都が舞台になってる作品で、オール京都ロケだったのよ。予定してた子役の女の子が泣き通しで使えなくて、困ってる時に撮影で使わせてもらってた旅館の女将さんが連れてる女の子を監督が見て急遽使いたいって、その子が京子ちゃんだったのよ。

皆、女将さんの娘さんだと勘違いしちゃったけど、知り合いの娘さんだって説明されて、お母さんもたまたまいたから許可貰って出て貰ったってこと。次いでに女将さんの息子さんも、ちょっと出てるのよね。近江さんも私の夫役で出演してたから、京子ちゃんのお父さん役2回目になるわね。

その後も、全国CMとローカルCMに1本ずつ二時間ドラマにも数本お願いされて出てますよね?」


「よく覚えてますね、そんな昔の事。」


「そりゃあ覚えてるさ。あのガキんちょ!女将さんの息子さんが本番中に緊張しまくって、ションベンお漏らししたんだからな。皆慌ててたのキョーレツに覚えてる!ワハハハ!」


「ええ?不破尚も出てたんですか!?」


俺はビックリしてしまった。まさかアイツまで子供の時に映画に出てたとは…。


そんな話をしていたら、トレーラーハウスの外がガヤガヤしだした。ノッシノッシと言う音が聞こえてきた。

その音に俺は、察した。来たなと。


「何の音かしら?」

「何じゃありゃ、ゴジラ?」

「んなわけあるかい!ドラゴンや!」


その突っ込みもどーかと思うんだが😅


近江さんが窓から覗いてブラックドラゴンを見てボケたら、キョーコちゃんのお母さんが突っ込んでいる。

何で関西圏の人って、こーなんだろ😅?


俺達は、外に出てドラゴンチーム(AI担当&制御担当&統括技術者)を近江さんと飯塚さんに紹介。

技術者の人は、ロンドン大学の工学部の教授でもあり悠人君も顔は知ってたらしい。



「凄いわね本物みたい。街の人も驚いてるわよ。」


確かに、ソールズベリー大聖堂の周囲には沢山の野次馬が集まっていた。ストーンヘンジでエキストラとして参加してた人達も一部、こちらの撮影にも参加しているのでその人達はもう慣れっこだ。


「コイツら名前あんのか?」


近江さんが首を下げているブラックドラゴンの顔を撫でながら聞いてきた。


「ありますよ。ゲーム内に出てくるドラゴンの名前がそのまま名付けられてます。

ホワイトドラゴンは、パールディア(Perldia)。ブラックドラゴンは、グランディス(grandess)。って。」


大聖堂の近くにいる、白と黒のドラゴンに正にファンタジーな光景に皆興奮して観光客も続々と集まってきてしまい、スマホで写真を撮りまくっている。

そんな中で、更にファンタジーな光景が。1台の白くて大きな馬車が現れた。

所々にゴールドの装飾が施されている荘厳な馬車。大聖堂前の道に停車すると扉が開いて、いつの間にか久遠姿の蓮が手を取り1人の女性が降りてきた。


真っ白なベールを被ったウェディングドレス姿のキョーコちゃんだった。


 に続く。


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ウェディングドレス姿のキョーコちゃん。想像するだけでヨダレが…(笑)

そのまま本当に結婚式挙げちゃうか?


ドラゴン達もスタンバイした結婚式のシーン。

想像しただけで大変そう😅


さてさてどーなるのかな?