さて今回も、キョーコsideから見たお話になっております。今度は、意外な人物が登場しますよー!お楽しみ下さいませ。では、どーぞ!
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両親が夜遅く、わざわざ東京から京都の実家へと来た数日後。
私は漸く何とか車椅子や松葉づえなしでも歩けるようになり、ドラマの撮影も順調にいっていたある日の事だった。

その日は土曜日だった。早朝の撮影を終えて夜間の撮影の時間まで予定が空いた為に、私達の両親役を演じているソー伯父さんと鞠子伯母さんと、コーンと悠人さんに学校と幼稚園の授業も午前中だけだったイトコの三兄弟と共にお昼を街中のお店で食べようと言う話になり、老舗の有名なお店に来ていた。

そして食べ終えて外に出ると、何やら目線の先に黒山の人だかりが出来ていたのである。


「なんや?これは!物凄い人だかりやなぁ。何かカメラ回ってへんか?悠人と蓮君何か見えるか?」


鞠子伯母さんが背伸びしながら、コーン達に聞くと思いもかけない言葉が飛び出し私も驚いた。


「んーとちょっと待ってください。あれ?あのトサカって……まさか、気まぐれロックの坊!?それと、ブリッジロックの三人と不破もいる!?」

「ホンマや!何でアイツがおんねん!」

「え!?ブリッジの三人とショータロー!?坊もいるって……って事は、気まぐれのロケ!?」


実は、私は映画『泥中の蓮』に出る事が決まった際に椹さんからあることを提案されていた。
それは、そろそろ坊を卒業すべきだと。映画の撮影をしながらバラエティー番組の着ぐるみ仕事は掛け持ちするのは難しいと。それにその仕事で怪我でもしたら、せっかく紅葉役をゲットしたのに駄目になってしまう可能性もあるって言われたのよね。

だから私は、今年の6月を持って坊を卒業した。
コーンとのウェディング雑誌のCMに出た直後の事だった。そのあと暫くは、養成所に通う人達が現場での実践並びに芸能界での下働きを経験してみろ!っていう社長の鶴の一声で何人かの人達が代わり交代で勤めていたらしい。

そして1ヶ月したら、何でもちゃんとした引き継ぎ要員が決まったらしくて、それ以降は専任の方が坊を演じてるらしい。でも誰なのか教えてくれなかったのよね。

ブリッジの先輩方は、知ってるみたいだけど聞いたら何だかびくついてたような?何でなんだろ?


「気まぐれロックってTBMの人気番組だよね?ヒビキが坊の事気に入っちゃってるんだよな。もうちょいそばに行けないかな?会わせてやりたいんだけど。蓮兄ちゃんなら何とかなるんじゃね😁?」

「ぼーちゃん、いるの!?みたい🤩!!」


ヒビキ君が目を煌めきつかせ興奮し、カケル君が無茶なお願いをしてきた。
そしたらコーンがヒビキ君を肩車してあげたのである。


「これで見えるかな?ヒビキどう?」

「みえる!いたーー!!ぼーちゃんだ!!」

「良かったなぁヒビキ君。あはは、何か昔の悠人を思い出すわ。」

「ちょい親父!こんな所で頭撫でるな!恥ずかしいやろ😳💦!」

今度は笑いながら、ソー伯父さんが悠人さんの頭を撫でると近くにいた人達が私達の存在に気付いて、特に女性達が黄色い悲鳴をあげたのである。
するとカメラも私達の方へと向いたら、人並みがカメラマンを筆頭に真っ二つに別れてブリッジロックの三人も気付き声を上げた。


「え!?京子ちゃん?それと敦賀君も一緒じゃん!」

「あ、どうも光さん。お久しぶりです💦えっと…大丈夫かな?勝手に映っちゃって。」

すると坊も一緒に三人が私達、方へとカメラマンと共に寄ってきた。ショータローは、何かぎこちない様子で付いてきたけど。

あの日、病室で話して以来会っていなかった。私と顔が合うと向こうは顔を反らした。


「いやー俺達が所属するLMEプロダクションが誇る、芸能界で抱かれたい男No.1俳優の敦賀蓮君と、マルチに活躍中な京子ちゃんと偶然出会っちゃいましたー!いえーい!!」

「リーダー、それ昭和のバラエティー番組のノリやで。」

「そやそや今は平成の時代。やり方が古い!!」


その三人のノリに周囲からはどっと笑いがこだました。


「分かっとるわそんなの。わざとやわざと!それに…えっと一緒にいるのって、敦賀君やクー・ヒズリさんにソックリだけど…でも今確か映画の撮影で北海道にいるって芸能ニュースで流れてなかったけ?もしかして、ミステリー作家のお兄さんじゃありませんか?そちらの女性も奥さん?」


光さんが、一緒にいたソー伯父さん達に聞くと地元の人達はいつものことなので当たり前のように平然としてるけど、観光客はビックリしていた。


「そやそや。この二人は、俺の両親でーす!因みに俺は、ここにいるキョーコ達のハトコでクー・ヒズリの甥っ子の元子役の最上ユートこと繁縷悠人や!皆~覚えとるか?昔、結構有名なドラマに幾つか出てたからなぁ。知ってる人もいるんちゃう?
ついでにお袋も昔女優やってましたー!しかもこの度、女優業復帰!!更に親父も同じドラマに出とるで。来年の3月頃になったら見れるんでお楽しみに!!
もうひとつおまけに、俺も別のドラマに出てるんでそっちも楽しみにな!」


今度は、悠人さんが両手にピースをしてニッカリと笑いながらでしゃばって話し始めた。すると……


「こらこら悠人!いきなり宣伝するんやない!!まだ撮影も終わってへんのからな!でも、確かに久しぶりのドラマ出演やったからなぁ演じるのが楽しくて。これを気に本格的に女優業復帰したろうかなぁ?」

「うちはもういい…💧演じるの難しいし。疲れるわ。」

「そうですか?伯父さん結構ハマってましたよ。意外と演技上手いしNGだって殆んど出してないじゃないですか。」


ヒビキ君を肩車したまま、ソー伯父さんを誉めるコーンこと敦賀蓮。すると坊が近くにいたせいか、ヒビキ君が興奮して坊のトサカを掴んでしまった。
そしたら坊の頭が少し浮いてしまって慌てて両手で頭を押さえている。


「ぼーちゃんや!こっちきて!!」
「え!?うわっ💦こらこらヒビキ。駄目だよ坊君が困ってるだろ?」
「ちょ、ちょっとヒビキ君。坊君の頭から手を離してあげてね。」


コーンと私が坊の頭を一緒に押さえつけていると、今度はヒビキ君がショータローに気付いて怒り始めた。


「あー!キョーコママいじめたにいちゃんや!」


しかも私のこと最近、"おねえちゃん"から"キョーコママ"なんて言い方するようになっちゃって困っていたんだけど…カメラの回ってる前で言っちゃったー!
それに幼稚園での他の園児との会話のせいで、京都弁を話すようにもなっていた。


「は…………ママママ、ママだと!?おいちょっと待てーい!何でキョーコが母親なんだ!?ちげーだろ!お前はイコトだろーが!っつーか、他にも兄弟いたんかい!オメーらの母親何歳だよ!?
敦賀さんよ、この二人はまだ分かる!でもソイツとは親子程歳離れてねーか!?何かおかしくね!?もしかしたら本当は、あんたの子供なんじゃねーのか!?どーなんだよ!!」


ショータローは、未だに私とコーンがイトコだって勘違いしてるせいか当てずっぽうで変な事言ってきてしまった。
すると、周囲にいた地元の人達からのひそひそ話を私のダンボ耳が聞き逃さなかった。


「確かになぁ。蓮くんとヒビキ君って兄弟ってゆうより親子にか見えへんものな。」
「ほら、キョーコちゃんって1年遅れて高校入っとるらしいし。それ考えると辻褄合うもんなぁ。」
「本当は、やっぱり二人の子供なんちゃうか?」


しかし!ブリッジロックの三人とそのマネージャーさんである豊川さんは、事務所での素性カミングアウトの時に同じ場にいたし、それと1年遅れて高校に入った経緯を正直に話してあったのでショータローのことを白い目で見ていた。


「もしもし~不破君?それはありえないからね。俺達、京子ちゃんが高校に1年遅れて入った理由知ってるから。敦賀君との間に子供なんて作れる事はまずないよ。
何ならその理由、ここにいる皆の前で話してあげようか?でもそれ話したら、キミ絶対に女性陣から白い目で見られるよ。っつーか、世の中の女性達を敵に回すことにもなりかねないし。どうする?ねえ?話してもいいのかな?」


光さんが、ショータローを脅すかのように話しかけると慎一さんと雄生も一緒になってズモーンとしたオーラを発して近寄ると冷や汗をかきはじめていた。


「それって……あの話あんたらも知ってるのか💧?」

三人は、黙ってコクンと頷いた。ついでにマネージャーの豊川さんもだ。それに何故か坊まで頷いた。

するとショータローは、益々冷や汗をだらだらと流していると番組プロデューサーが慌てて皆のもとへと駆け寄ってきた。


「おいカメラ止めろ!お前らな番組の主旨が変わってるぞ!!今日は、嵐山の紅葉をメインに地元出身の不破君と一緒に色んな所を巡るロケになってるって言ったよな!?
ったく、何でこんな所に敦賀君やおま…いや京子がいるんだよ。しかも、よりによってクー・ヒズリさんの身内と一緒にいるなんて。親戚だって言う話は聞いてはいたけどな。まさか本当に親族だったとはビックリしたな。」


頭を抱えてため息をついているプロデューサー。私の事をお前呼ばわりしようとして慌てて言い直したけど。
やっぱり、以前私が坊をやってるときもあまりいい印象がなかったものね。


「ったく、京子といい新しい坊のコイツといい。なんでそんな芸能一族の奴らがこんな着ぐるみの仕事なんかしたがるかな?不思議でしょうがねえよ。」


ん?新しい坊の中に入ってる人も芸能人を身内に持ってる人なの?


「あれ?そーいやキョーコお前、コレの中に入ってたんじゃなかったっけ?いつの間に着ぐるみ卒業したんだ?」

「「え!?」」

ショータローが思わず私が坊をやってたことを皆の前でばらしてしまいその場にいた人達がビックリしていた。


「うっそ!京子ちゃんが坊やってたの!?」
「マジかよ!」
「意外~最初っから、苦労知らずでコネで仕事貰ってるってネットに載ってたよね?」
「芸能一族だし、リアルお嬢様だからそんな下働きなイメージなかったよなぁ。」
「ちゃんとそういう下積み生活もしてたんだ。」
「ラブミー部って変わった活動もしてるよね?」


周囲の人達は私の事をじろじろ見てきて中には、頑張ってたんだね。と気兼ねなく話してきてくれた人もいて何だか嬉しくなってしまった私。
今まで、イジメ役のイメージが強かったけどあのCM以降少し世間の私を見る目が変わっていたのも事実だった。

番外編 14  を先に読んでみて下さいませ。
38 へ。

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少し長文となった今回の話でした。
さて?新しく坊の中に入っている人は一体誰かな?
皆さん、予想してみて下さいね。
意外な人物ですよ!ヒントは女性です。
キョーコも出会ってる人です。でもあんまり良い印象のない人でもありますね。