今回は、三人称となったお話しになっております。
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色んなアクシデントがあったが、BOX"R"の撮影は全て終了したもののキョーコが幼い頃の記憶がない理由が、蓮の伯父でありハリウッド俳優クー・ヒズリの兄でミステリー作家の九重奏太こと本名、繁縷ソーにあることが判明した。

翌日、嵐山にある繁縷本家に蓮とキョーコが呼ばれて訪れるとそこには、ソーの知り合いだと言う心療内科の医師が来ており全てを暴露したのである。


「じゃあ……私が悠人さんや村雨さんの事を忘れてるのは、ソー伯父様が私に小学生の時に悠人さんを迎えに来た時に片桐先生の約束を破って会っちゃったものだから、慌てて記憶消そうとしてそちらの先生に聞いた簡単な催眠術をかけたせいだったんですか!?」


「ホンマにすまんかった!キョーコちゃんm(_ _)m💦!!まさかホンマに催眠術にかかるとは思わんこって、暫くしたら戻ると思ってたんや。丁度その頃に、診療医師を主人公にした話書いとって、この先生に取材した時に簡単な催眠術を教わってたんや😅
物は試しとやってみてら、キョーコちゃんかかったもんやから…これで大丈夫やろ!と思って悠人を連れてそそくさと帰ってもうたんよ。


土下座してキョーコに平謝りするソー。
その話を聞いた家族全員と医師は、呆れた目で見ていたが…彼の父親であり蓮の祖父でキョーコの大伯父でもある、作家・九重日出晴は怒りの表情を見せていた。そしてとうとうぶちギレてしまった。


「何を考えておるんじゃい!お前は💢😠💢!!」


「ごごごご、ごめんなさい~~~😢⤵️⤵️
ホンマにすんまへんでした!で、でも!ハトコの奥さんに聞いたらキョーコちゃん、何か嫌な目にあったらしくて、しょんぼりしてたもんやから…。だったら嫌な事を忘れさせてやろかな?とも思って覚えたての催眠術を試しにやったんや。
でもまさかそれが理由で、悠人と村雨くんの事を忘れるとは思わんかったんや~~!何で?カズマくんのことは覚えとるのに😖!?」


「姪っ子を実験台にすんやない!!このど阿呆う!!」


ポカンっと息子の頭を叩く九重日出晴。その様子を見てキョーコは、一息つくとソーに漸く口を開いた。


「もういいですよ。大伯父様もソー伯父さんも。漸く理由が判明しただけでもスッキリしました。それに、伯父さんは私の事を心配してくれてたんですよね?それだけでも嬉しいですよ。」

キョーコは笑って、二人に正直に話したが……


「いやいやキョーコ、そこ喜ぶ所やない。違うやんけ!」
「キョーコちゃんあんたホンマに健気でいたいけな娘やなぁ~。馬鹿息子と偉い違いや。」
「うちはもう言うことないわ。このアホんだら夫に飲ます薬ありますか?先生。」
「キョーコ…普通そこ怒る所だと思うんだけど😅」


悠人を筆頭に、大伯父の妻であり蓮の祖母と鞠子に蓮までもがキョーコに突っ込んできた。

「まあまあお二方そこまでにして、お嬢さんの記憶を戻してあげないと。」


それまでの様子を見ていた心療内科の医師が提案した後に、医師のアドバイスの基に催眠術をかけた本人であるソーがキョーコにもう一度、催眠術をかけると思ったより簡単に解くことに成功し、キョーコは漸く悠人の事を思い出したのだが……


「ショータロー~~!!ふざけんじゃないわよ~~!!ようやく思い出したわ!あんの馬鹿男!!よくも私に壺割った罪を擦りつけてくれたわね~~🌋❗
夜に皆で肝試しやって、途中で怖くなって先に帰って私の事を置き去りにしたし!夕御飯のオカズ私の分取るし!
砂浜に落とし穴作って落としてそのまま夕方までほったらかしするし!!カズマお兄ちゃんが助けてくれたけど!!その翌日に熱出して頭痛くて、おばあちゃんが寝てなさい!って言ったのに夏休みの宿題全部私にやらせたし!!
あ~~もう!思い出しただけで腹が立つ!!」


嫌な事まで思い出してしまいキョーコは、怒り狂ってしまったのであった。
その様子にヒズリ家全員で落ち着かせて何とか宥める事に成功したのである。


「まあまあキョーコちゃんせっかく家に来たんやから、夕御飯食べていきなさい。この馬鹿息子のせいで嫌な思い出まで思い出してもうたんやからなぁ。
お詫びにキョーコちゃんの大好物ぎょうさん作って皆で食べようやないか。何が食べたい?遠慮せんと言ってもいいんやで。」


そう提案してきたのは、蓮の祖母でソーとクーの母である人物だった。名前は、ソフィア。通称ソフィー。
アイルランド系アメリカ人なのだが、日本語が達者で京都弁を難なく話せる珍しい人物でもあった。
若かりし頃は、イギリス人であるキョーコの曾祖母と実の親子のように仲が良く実際に親子に間違われる事も多かったらしい。
キョーコとは血の繋がりは無いが、義理の大伯母でもある。

キョーコは、その提案に最初は遠慮したけれどソフィーの笑顔に釣られて赤くなって少し黙りこんで恥ずかしながらある食べ物を言ったのである。


「その……ハンバーグ食べたいです。あとオムライスとシチューかな😳💦?」


その発言に、医師以外の全員が目を合わせて笑ってしまった。


「そうかハンバーグな。ええよ沢山作ったるわ。オムライスもな。どっちもデミグラスよりトマトケチャップの方がええんやろ。シチューはクリームシチューでお肉はチキンやな!ああ、あとハンバーグに目玉焼き乗っけんと!
何か嬉しいわ。今でも大好物なんやな~そういう所は、ちっこい頃と変わらんわ。」


ソフィーが笑いながらキョーコの大好物の組み合わせを知っていたものだから言った本人はビックリしてしまった。


「え!?な、何で私の大好物を知ってるんですか?」

「あ、あれ?お祖母さん…何でキョーコの大好物知ってるんですか?俺は、子供の時に会ってる時に知ったから分かるけど。皆も知ってる?」


キョーコと蓮が不思議がっていると、今度は鞠子が話してきたのである。


「いや実はな、ちっこい頃にうちで預かってる時に良く食べてたんやよ。特にハンバーグとオムライスは、腹が一杯になっても食べたいって言うほど大好きやったんや。
あと冬場になると、良くシチューも作ってたからなぁ。
今も好きやって事は、なんと無く覚えとるんとちゃうか?」


その話に全員でほんわかしてしまい、それに釣られて医師までもが笑顔になったのも言うまでもない。

そのあとキョーコの大好物のハンバーグとオムライスにシチューがソフィーと鞠子とソーの手により沢山作られ全員で楽しい夕食タイムが訪れたのであった。

31へ。
番外編 9 を先に読むとより楽しめます。

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少し遅らせならば、君ハピ更新致しました。
何か少し体調悪いからなぁ。養生せんと😰