さて今回は、とある青年から見たお話になっております。
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俺の名前は、繁縷悠人(ヒズリゆうと)歳は二十歳。兄妹はいない一人っ子だ。
現在、京都大学の教育学部に通う大学2年生。
実は中学~高校迄は、イギリスのロンドンにある学校に留学していた。幼稚園と小学生も私立に通ってたからキョーコとは全く接点がなかった。
そんときはロンドンに住んでる母方のじいちゃん家にホームステイしていて高校を卒業した後、日本に帰国して京都大学を受けて大学生活を送ってたんやけど…帰国したら皆して俺の顔見て驚いて、大学でもジロジロ見られてしつこくて嫌になったわ😥
何度も同じ事聞かれるし、『敦賀蓮と親戚か?』って。
あまりにもしつこいからええ加減にせい!ってブチキレたら皆あんまり聞かなくなったな。
でもそれは本当の事や。それは父方の従兄弟である、久遠・ヒズリ。現在21歳。
本当の姿は、金髪碧眼なんやけど…今は黒く染めて眼には黒のカラコン入れて、俳優兼モデルの『敦賀蓮』として日本の芸能界で活躍しているんやしなぁ。
何故か染めると俺や祖父ちゃんの若い頃にそっくりになるもんやから本人もその事を知らずに芸能活動してたっていうし笑える。
その事を知ってるのは、所属している事務所の社長さんと秘書さんと久遠兄さんの両親と俺達、ヒズリ本家の人間のみだった。最近までは。
実は、同じ事務所に去年の2月頃だったかな?ちっこい頃に一緒に暮らしてたハトコのキョーコがオーディションを受けて入ってきたって聞いた時はビックリこいたわ。
ダークムーンの1回目の放送を家族全員で見てたら、美緒役の新人女優の芸名が『京子』ってなってて顔立ちが祖父ちゃんの妹の雪菜大叔母さんにそっくりやって、皆がビックリして慌てて祖父ちゃんが、キョーコの母親である冴菜叔母さんに連絡して聞いたら芸能界に入ってタレント活動してるって事が判明した時は、皆して大慌てになってたもんなぁ💧
キョーコには、久遠兄さんの事話してないし。ましてやヒズリ家と親戚だってことも知らされてないはずやから、ハトコ同士で共演してるとは二人も思ってなかったろうし。
でも実は、俺皆に内緒にしてることあるんや。
二人が幼い頃に出逢ってた事、知っとるんやで😁
あれは、11年前の事。久遠兄さんがクー叔父さんと日本に里帰りしてる時に1人だけで毎日のようにどっかに行ってるのを見て後つけた事があるんや。
↓ここより回想になります。
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「いつも何処に行っとるんやろ?久遠兄ちゃん。にしても暑いなぁ💦」
久遠兄ちゃんの後をついていったら、森の中に小川が見えてきた。
僕は(まだ小学生なので僕になってます)、兄ちゃんに気づかれないように離れて木の影から見てたら1人の女の子が現れてなんか話してるのが聞こえてきたからもう少し近くに寄ってみたら…
「コーン今日はね、アイス持ってきたの!一緒に食べよ!はい、ポキッと🎵あげるね😊」
あ、パ○コだ。あれ美味しいんやよな~~僕も食べたいわ。
「ありがとうキョーコちゃん。冷たいね。これどうやってたべるの?」
ん?キョーコ?あれ?あの女の子もしかして…👀!?
「こうやって上のフタをネジって取るの!この中のアイスも残らず食べるのよ。もったいないしここもまた美味しいんだから!」
「ん……おいしい!冷たくてサイコーだね😊」
久遠兄ちゃん、家の中にいるときより笑ってる……。
いつもなんか寂しそうにしてるのに、あの女の子といるときだけ凄く楽しそうや。
キョーコって、ちっこい頃に一緒に暮らしてた妹だと思ってたハトコの女の子と同じ名前やけど…もしかして、あのキョーコなんかな?
ん~~~でも、もしそうだとしたらお父さんとお母さんにも会っちゃ駄目やって言われとるし…どないしよ。
僕も久しぶりに会いたいけど…ここは我慢するしかないかな😞
久遠兄ちゃんとキョーコが会ってる事、内緒にしとこ。
怒られるの嫌やもん。何か楽しそうだし邪魔しちゃいかんよな。
キョーコが中学校卒業したら会ってもいいって言われとるし、それまでの辛抱や!
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その事を、俺は再会した日に話したら皆ビックリしてたなぁ。
なのに……何でキョーコは、俺の事忘れとるんや~~💦
「キョーコ~~滋賀のカズ兄ちゃんの事は覚えとるのに、何で!俺の事は忘れとるんや!!」
「そんな事言われたって~💦覚えてないものは覚えてなんだもん!」
「お前が小学生2年生の時に夏休みの時だけ、滋賀の遠縁のばあちゃん家に世話になるってゆーから子供達だけなら構わないって言われて俺も行ったんやぞ!
でもヒズリの名前は、出すなって言われたから。お前と同じ最上姓を名乗ってたし、分家は名字違うからバレる事もなかったけどな。そーいやお前が世話になってる家の坊主も一緒に来てたな。確か……松之助や!本名は、不破松太郎だったな。今は歌手の不破尚として活動しとるんやっけ。
でもそんときは、俺の事ユート兄ちゃんって呼んでたのに~!」
俺が問い詰めるとキョーコは半泣き状態になってしまって久遠兄さんが宥めてるし。
「キョーコちゃん大丈夫だから。ちょっと悠人君、少し落ち着いて。そんなに問い詰めるのもよくないよ。何か理由があるんじゃないかな?思い出せないのって。」
「そうやで悠人しつこいと嫌われるで。でも何でカズマ君の事は覚えとるのに悠人の事は忘れとるんやろか?本当に不思議やな。」
今度は、母さんが俺の事を認めてると、隣で腕を組みあぐらをかいて座ってる父さんが何か冷や汗をかいて明後日の方向を向いているのに気付いた。
んん!?何か怪しいなぁ。何か知っとる感じやな。
後で問い詰めたろ。
ここでやったらまたキョーコ泣きそうだし。やめとこか。
でもやっぱり、あのくそ坊主の事は忘れもせえへんで!
顔も見たくもないわ!!
なのに……何で、ドラマに参加しとるんや!!
しかもNG何度も出すし!!これやったら、子役経験のある俺がやった方がましやと言ってもうたら……監督さんがだったらやってみろ!て言ってきたもんやから、久しぶりにやってみたろ~と思って受けてもうたわ!ダハハハ!!
因みに子役やってたのって3~7歳までだったけど。実は、キョーコもホンの少しだけど一緒にドラマと映画に出てるんやよな。でもキョーコは、まだ赤ん坊やったから覚えてへん。名前も変えてたし。
その日の夜に両親と祖父ちゃん祖母ちゃんにその事を報告したら、思いっきりボカンって母さんに頭殴られた😥
「何勝手に決めとんねん!!」
「別にええんちゃうか?悠人、好きにしたらええ。本格的に役者業に戻るのも一つの手やし。学校の先生目指すのも構わんけどな。でももし高校の先生になったら、ホンマに"リアル嘉月"って言われるで。その覚悟もあるんか😁?」
じいちゃんが笑って指摘してきたけど、一度決めた事は覆せん!やってやろうやないか!!見てろ~松之助!!
翌日から、俺は久遠兄さんこと蓮兄の弟役で出演を決めて演じることになった。
暫くして地元は、紅葉シーズン真っ盛り。夜のライトアップも反響が大きくて、ドラマ撮影の後も俺はバイト先のケータリングサービスの屋台で奮闘。
そんな時だった、仲良く手を繋いで歩いてる蓮兄とキョーコを見つけて声をかけてみると人が多くて気付かなかったみたいで二人して街中へと姿を消してしまい俺は、ストレスが溜まっていたのか夜空にポッカリと浮かぶ満月に向かって遂に叫んでしまった。
「兄ちゃんって呼んでくれ~キョーコ~~!!」
「ヒズリー!何叫んでるんだーー!!早く料理運べ!!」
店長が注意してきたけど、周囲にいる客は呆気にとられて俺に冷やかな目で見ていたのは言うまでもない……。
→27へ。
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なははは(^ω^)悠人君も中々のシスコンぶりを見せてくれてますね。
しかしキョーコの記憶は一体いつ戻るんだろうか(笑)
実は、ショータローだけでなく悠人君のお父さんであるソーさんも関係してるんですよねコレが。
トンでもねーバカな事をしてるんですよ。それが原因でキョーコは、悠人君の事を忘れております。
さてそれは一体なんでしょうか?