久しぶりに本編へと戻って参りました。君ハピシリーズ。
さて今回は、キョーコsideから見たお話になっております。どうぞ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
悠人さんがコーンの弟役を演じるようになって暫く経つと私達の出演シーンの撮りは全て終わり後は、悠人さん演じる志揮とショータローが急遽演じる事になったライバル暴走族『ホワイトゴッド』のリーダーである竜二との怠慢勝負のシーンを残すのみとなっていた。
因みに悠人さん演じる志揮が率いる暴走族の名前は、『レッドスラム』と言うらしい。
なんでも安南監督は、かつてクー先生が主演した映画『ワイルドスラム』の原作のファンらしく紫朗の名前も主人公の相楽恭紫朗から取って、志揮が率いる暴走族の名前も同タイトルからインスパイアされて付けたとのこと。
まさかその息子や甥が演じるとは思わなかったのかな?
ただの偶然かなぁ……?
実は、その怠慢対決シーンは夜の渡月橋の真下の桂川の中で行われる為に、その撮影許可が中々降りずにいて結局なんとか許可を取れたのは撮影期間ギリギリになってしまったので最後に撮る事になったんだとか。
私達は、既に出演シーンを撮り終えていたけれど何だか心配で思わず撮影を見にきていた。
それは悠人さんの両親も同じだったみたいで、鞠子伯母さんとソー伯父さんも一緒に撮影現場へとやって来た。
そしたら、いるわいるわ。何十台ものバイクと特効服に身を包んだエキストラが大勢いて圧巻な現場と化している。それを見物している一般人の野次馬も沢山いるし。
そしたら特効服の集団の中から、村雨さんが現れた。
近くに愛華さんもいた。
「おーい!敦賀君に京子ちゃん!やっぱり見に来てたんだな。いよっ!どーだ!俺の特効服姿は!?
俺のは私物だぞ~~😁!!バリ族時代の特効服を実家から持ってきた!!
しかも実はな、この暴走族のエキストラって俺の後輩や元仲間なんだぜ。今は皆、暴走族卒業して全うな仕事してっけどな。元バリ族&ヤンキー連中!ある意味本物だ!面白れーだろ!!ガハハハ!!
監督がさもし可能なら元仲間連中に連絡して集まれないか?って頼んできたんで、ダメ元で皆に連絡とったらさ直ぐに集まったんだ。スゲーだろ!!」
村雨さんが何か誇らしげに語ってるけど……何か凄い似合ってる。思わず私は心の中で笑ってしまった。
「そう言えば、安南監督ってリアル志向で有名な人物だもんな。でもよくこんなに集まったんもんだね。村雨君って元暴走族って話本当だったんだ。」
「村雨さんが元バリ族って結構有名だよ~。トラマの時も、カインさんとカチバトルしてたもんね。」
カインの名前が出て一瞬ドキリとしてしまったけど😅
私達と村雨さんが話していると、村雨さんがソー伯父さんの存在に気付いて驚いて、指差しながらある名前を大きな声で発しその場にいた人達が一斉に振り向いた。
「ききききき恭紫朗~~!?保津周平!?クー・ヒズリ~~~!!」
「え?ホンマか!?周平様や~~!!」
「握手してください!!」
「ワイルドスラム何度も見てます!!大ファンなんや!!サインここ、背中に書いてください!!」
やっぱり皆集まって来てしまい、ソー伯父さんの事をクー・ヒズリと勘違いしてしまっていた…😅
すると黙っていたソー伯父さんがぶちギレて眼鏡を外し皆に怒号を発した!
「おまえら、ええ加減にせい!!うちは周平やない!ってゆーとるやろ!!うちはクーの兄貴で作家の九重奏太や~~~😡⚡❗❗」
思いっきり発した後息咳切ってハァハァ言ってると隣にいた鞠子伯母さんが宥めてきた。
「あんた落ち着きや。そない言うてもしょうがあらへんやろ。そんだけ弟のクーはんに顔似てるんやから。それにあんたもワイルドスラムにちょっとだけど出演しとんるやし。」
鞠子伯母さんが突然思いもよらない事を言ってきたんでビックリ!
「え!?ソー伯父さんってワイルドスラムに出てるんですか?」
「そうなんよ。実はな昔クーはんが保津周平時代にワイルドスラムに主演した時に、インフルエンザにかかってしもて撮影も中々進まんかったもんだから、監督さんが顔がそっくりなお兄さんでもあるこの人に声かけて吹き替えやって欲しいってお願いしてな。
ヤンキー連中との大バトルシーンの場面だけ、この人が演じたんや。名前は、クレジットされてへんけれど映画本編に使われとるで。」
「はあ!?嘘だろ。伯父さんが恭紫朗演じてたんですか!?」
コーン迄もが驚き、スタッフも村雨さん率いる元暴走族連中も皆唖然としている。
「まじ……?じゃあ、あの伝説の大バトルシーンって保津周平じゃなくて、このお兄さんが演じてたんかよ!!スゲー!!マジもんじゃん!!やっぱり握手してください!!いやサインも下さい!お願いします!!」
またまた皆が集まってしまい、今度は村雨さんが高貴な眼差しでソー伯父さんにお願いしてると、後ろの方から知った声がして振り返るとそこにいたのは赤い特効服に身を包んだ悠人さん。
髪はオールバックになっていて、サラシを胴体に巻き額にもハチマキを巻き縛った部分から長く垂らしている。
更に木刀を持っていつもとは全く違う雰囲気を出しているし。
「親父なにやっとんや?随分若い連中に慕われとるなぁ。」
「ゆ、悠人!?なんやその格好!!」
「ほわ~あんたも随分変わるなぁ。顔は蓮くんと似てるけど、雰囲気は全く違うわ。」
「親父もおくふろも心配せんと見といてや。蓮兄もキョーコもな😁!」
そう言って、村雨さんの所へ行き挨拶すると二人して監督のいる方へと歩いて行った。
「あの様子なら大丈夫だと思いますよ。悠人君、俺達との共演シーンでも殆どNG出しませんでしたからね。
一緒に演じてて分かったんですけど、彼も俺達と同じタイプの役者なんですよ。一旦役に入るとそこから抜けにくくなって役が出来上がっていく人間なんです。やっぱり血筋なんですかね?俺達って。」
「そう言えば、雪菜伯母さんもクーはんも同じタイプやったなぁ。
皆、同じとは面白いな。あんた心配せえへんで見守ろうやないの!」
私も悠人さんの事、心配だったけど見守ろうと思ったその時、もう1人の暴走族リーダー役の人間が入ってきて、ざわつきが一層大きくなった。そう現れたのは竜二役のショータローだ。
ショータローは、真っ白な特効服に身を包んでいる。
髪はより一層金髪に染めていて髪はザンバラ状態。
目付きも鋭くなっていて丸で本物の暴走族のリーダーっぽく見えている。
いつものショータローとは違う。私の目から見ても分かった。あの時、安南監督から本来の役からライバル役へと変更させられた日から姿を見せてなかったショータロー。
アイツなりに役作りでもしてきたんだろうか?
「おい、ユート!!見てろよ俺だってやるときはやるんだからな!!チビって逃げんじゃねーぞ!!」
上から目線で後ろにいる竜二率いるホワイトゴッドの舎弟役のエキストラの人達と共にメンチ切ってきた。な、何か皆さん感化されてない💧?
『おーい!皆まだバトル始めないでくれるかー!!
よーし、全員定位置に着いてくれ!!いいか合図出したらバイクのライトを川の中にいる二人目掛けて当てろ!
そこから撮影スタートだ!分かったな!!』
監督がクレーンカメラの台車の上から拡声器で指示するとスタッフ、暴走族役のエキストラ全員がオー!!っと雄叫びを上げた。
そして少し経つと遂にライトが川の中にいる二人目掛けて当てられた!
緊張の怠慢対決シーンがスタートしたのだった。
→28へ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とうとう始まった、悠人VSショータローの怠慢対決!!
さて軍配はどちらに上がるのかな?
それとも誰か途中で参戦したりして??
それとショータロー演じる竜二が率いる暴走族の名前『ホワイトゴッド』は、クレパラの竜二の名字から取りました(笑)
舎弟の中には、鴨さんや守門なんて名前の人とかいたりしてるのかも😁