今回は、三人称となったお話になっております。
はてさてドラマに途中参加したショータローはどうなったのかな?
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「カーット!もう一度!!」
その言葉に、スタッフや共演しているキャスト陣はまたかとため息をついてしまった。
「不破君、もうちょっと自然にセリフ言えないかなぁ?何かわざとらしく聞こえるんだよね。一応、アカトキの養成所で演技レッスン受けてきたんだろ?」
安南監督がショータローに対して演技がわざとらしいと叱咤されている。
「もうこれでNG15回目だぜ。どうにかならないんかな?あれ。」
「敦賀君や京子ちゃんは、殆ど一発OKなのにな。村雨君や愛華ちゃんも少しはNG出すことはあっても直ぐにOK出るのに。」
「まぁ彼、本業は歌手だもんな。本格的な演技って今回が初めてらしいし。しょうがないよ。」
「それでもさっきからNG出しすぎだろ。」
スタッフがショータローの演技に対して文句を言っており、その言葉が彼の耳に届いたのかこめかみの血管が浮き彫りになっている。
しかし表向き、不破尚はストイックでミステリアスな売りを出しているため心の中で憤慨しつつも冷静さを出していた。
「カット!ん~~はぁ…仕方ないな…一旦5分休憩~!」
キョーコが自分が言われた事を思いだし、ショータローにかつての自分を重ねてしまっていたが、彼にはあんまり関わりたくない気持ちもあり少し距離を取っていた。
「不破君いいかな?もう一度役柄を確認しとくよ。君は、敦賀君演じる御海道酒造の跡取り息子である紫朗の弟の志揮。
志揮は、家業を嫌がり家を出ていってしまいグレて暴走族のリーダーをしている。
そんな彼が、気紛れに実家に帰ってきた所にナツと出逢い、ちょっかいを出している所に兄と再会して喧嘩腰になってしまった。っていうシーンなんだよ。
だからもう少し、声を荒げて欲しいんだ。思いっきりやってもいいよ。敦賀君なら合わせる事も出来るんだから。な!お願い頼むよ!」
安南監督がショータローに頼んでいる所を悠人は、少し離れて見ていてある感情が出てしまい彼の後ろに歩み寄り、思わず正直な事を言ってしまった。
「これでNG何度目や?皆に迷惑かけてるって気付いてないんか松之助。これなら俺が演じた方がマシやな。」
ざわっ!その言葉に、周囲はざわついてしまい……
「松之助って………その呼び方には覚えがあるぞ💧まさか……」
ショータローは、ギギギッと身体を後ろに向き思いっきり言い放った!
「てんめーー!キョーコのハトコのユートだな!!外国に留学してたっていう!!いつ日本に戻ってきた!!って………………………………んん!?その顔って……………👀!?」
ショータローは、蓮と悠人の顔を交互に何度も見て目を丸くしている。
「何で同じ顔してんだ?お前ら!?どー言う事だよおい!キョーコ!!説明しろ!!」
キョーコは、フゥっと一息ついて説明。
「あんたならもう噂知ってるんでしょ?私と敦賀さんが身内だって、ならハトコの悠人さんと顔立ちが似てたって不思議じゃないわよ。言っとくけど私達の親族の中には、この似たような顔立ちした人が他にも何人かいるからね。気を付けなさいよ。街中で鉢合わせする場合もあるんだから。」
「そうやで~気を付けや~。それと次にNG出したら俺も許さへんからな!二人にも迷惑かけてるんやし!!」
安南監督は、悠人とショータローの掛け合いを見てあることを思い付いたようでトンでもないことを持ち掛けてきた。
「なんなら悠之助君、キミが弟役演じてみる?元子役の底力見せてみれば?容姿も二人とも似てるし丁度いいかも。
どっちかーって言うと不破君には、志揮が対立するライバル暴走族のリーダーの竜二役の方がイメージに合ってると思うんだよな。
たまたま竜二役に決めてた役者がさあ、ドタキャンしちまって困ってたんだよ。どう?二人とも。」
笑顔で言う安南監督の案に、その場にいた全員が驚いた。
「ちょ、ちょっと監督!悠人君に俺の弟役って何を考えてるんですか!?いくら子役経験があるからって彼は、演技の世界から離れて随分経つんですよ!俺は反対です!!」
蓮もまた驚き監督に、その提案に対して反対したが……
「分かった。俺、弟役やったるわ!その案に乗ってやろうでないの!!ダハハハ元子役の底力見せてやるでー!!」
悠人は、右腕を高々に上げ意気揚々と宣言した。
「はあ!?悠人さん、本気で役者業に戻る気なの!?」
「へ?ああ今回だけや、心配すんなキョーコ。なんか面白そうだしな。それにこれが放送されれば大反響間違いなしやで!!」
キョーコも心配していると、ショータローはその二人の様子にムカムカしてきて遂に怒りが爆発してしまった。
「テメーら!勝手に話決めてんじゃねー!!んだ~~こうなったら俺もやってやろうじゃねーか!ユートお前と怠慢勝負してやる!竜二役でいい!!
監督!確か、志揮とのリーダー同士の怠慢勝負のシーンがあったよな!?本気で演じてやるよ!!フンッ🌋!墓用意して待ってろよ!!」
ショータローは、仁王像如くな顔をして撮影現場から走り去ってしまいマネージャーの祥子が慌てて後を追いかけて行った。
「尚!待ちなさい!!そんな事かってに決めないで!!」
ショータローのいなくなってしまった、その場はスタッフ&キャストと撮影場所を貸してくれた酒造会社の社員達が呆気にとられてシーンとしてしまっていた💧
「どうなっちゃうんだろ、このドラマ……💧」
キョーコは、一抹の不安を感じてしまっていた。
→27へ。
その前に→番外編 4 へレッツゴー!
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あらあら、まさかのショータロー役を悠人君に取られちゃいました。
しかし別の役でドラマは続投決定!
それと佐田権佐衛門が出てきたので、ならここはまたクレパラ繋がりとクーパパがかつて演じた役柄の役名を取って考えて見た次第です。
御海道は、クレパラの主人の司の実父の姓。
紫朗は、ワイルドスラムの恭紫朗から。シバは流石に変だと思って2つの名前を足してみました(笑)
志揮は、司の実兄の名前。
竜二は、言わずも分かるかと。見た目はショータローと一緒だし(笑)