誰かのために、何かをしたい。
小学生の頃のある日、
裁縫遊びに没頭していた。
人形を作ったり、お弁当用の袋を作ったり。
こういう作業がたまらなく好きだった。
そして誰かのための何かを作りたいって
思った私は、
施設の職員にコースターを作った。
全部で20名くらいの職員、
全員分のコースターをつくるのには
当時小学生の私には1ヶ月近くが掛かった。
完成するまでに、何度も挫折を繰り返して
やめようと思ったが、
「人のため」って考えると頑張れた。
そして、完成した。
完成してすぐさま、出勤していた職員に
ひとりひとりに手渡しにしに行った。
みんな、
「すごいね!作ったの?」
「ありがとう!かわいいね!」
と、口を揃えて言ってくれた。
恥ずかしがり屋だった私は、
その言葉で恥ずかしくなってしまって
走って逃げていったのを覚えている。
「ありがとう」って言葉は
いつ言われても嬉しいですよね。
それは、もう15年も経っても当時のコースターを
使ってくれている職員もいる。
誰かが、そんな些細なことで喜んでくれるって、
とても嬉しいことだった。
「ありがとう」
という言葉は、素敵な魔法の言葉だと思う。
人を笑顔にする、
言われる側も、言った側も。
私もそんな魔法の言葉を
大切な人に、何十回も何百回も伝えたい。