「明日、か…」
川岸に目をやると、ほんの少しばかり流れが緩やかになっていた。
いよいよその日が来るのだ。
「……逢えるんだ、な…ブレイク…」
しまった。いけない。
胸に詰まる期待と愛しさの塊が喉元まで伝ってきて、雫となり目から形となっていく。
嬉しい。それなのに、
自分達に与えられた運命が、切なく、尊く。
「待ってるから、ずっと」
掌で拭ってから、そっと微笑んだ。
《あの帚星に乗って》
ザクザクと下生えの獣道を進んだ。何度とばかり往復した道筋は、例えその形を変えようと見失う事は無い。それ程までに足を運び続けたのだ。
昼夜を問わずに歩き続け、体はほとほとに悲鳴を上げているのに、気持ちは何処か意気揚々。あと何刻かで、彼に逢える。そう思うが故。
数多の星々を渡り、目当ての光る彗星に。
「…今年は、どんな顔をして迎えてくれるものか」
去年は、瞳に目一杯の涙を浮かべて微笑みながら、強く抱き締められましたっけ。いや、去年と言わず何時の年でも…。次第に頬を染ましながら俯く表情も、私には酷く甘美な歓迎に見えた。
『…お前に会えない間の一日は、とてつもなく長いのに、お前と過ごす一日は、どうしてこんなにも短いんだろうな?』
限られた私達の時間。一日という、ごく小単位。
一緒に居て欲しい。もう、帰らないで。
そんな甘えすらも引き剥がして、私は彼を抱き締める術しか持たない。
離れている時間がもどかしいのは此方とて同じ。本当は、
「…なんて。一生逢えない訳でも無い」
それでも、ずっと共に在りたいのに。
「もうすぐですネ。例年通り、ちゃんと川の流れが遅くなっていれば」
あともう少し。
去年で停止された彼との時間は、繋ぎを合わせて再生される。
待ち望んだ、私達の続きが。
あの帚星に乗って
それは、一年に一度の奇跡。
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ブレギルパロでしたw
…季節外れの七夕パロっていうね←
なにがしたいんだろ。本当にw
ラストが感動すぎて泣けたよ!喉がめっちゃ熱くなったもん!







