『天川』
『しずく茶』
『しずくコーヒー』
『洞川温泉』
日本の奈良県吉野郡天川村洞川にある温泉
『洞川温泉』(どろがわおんせん)とは、
奈良県吉野郡天川村洞川(旧・大和国)
にある温泉である。
【所在地】
奈良県吉野郡天川村洞川
『概要』
大峯山・山上ヶ岳や女人大峯・稲村ヶ岳の
登山口で、標高約820m余りの高地の冷涼な山里に位置する。
歴史ある純和風木造建築の旅館、
民宿などの宿泊施設が20数軒、土産物店、
『陀羅尼介丸』の製造販売店13軒、
その他商店が軒を連ねる。
『大峯山』は『女人禁制』の修験の山であり、
門前町として夏期には
山上ヶ岳の『蔵王堂』をめざす修験者や
参詣者で非常に賑わう。
反面、冬季は厳しい寒さに閉ざされる。
また関西では珍しいスロープカーで入口まで往復できる鍾乳洞
(『面不動』・『五代松』など)がある。
役行者の高弟「後鬼」の子孫の里とも伝えられる。
全国的に『女人禁制』の山岳への登山口でよくみられたことであるが、戦前まで旅館街の一部地域は遊郭の機能を有していた。
『温泉街』
純和風木造建築の旅館、民宿が軒を連ね
『洞川温泉郷』を形成する。
集落の中を『大峯山』への参道が通り、
その両側に約20軒の2階建ての風情ある旅館が建ち並ぶ。
町はずれには村営の村営洞川温泉センターがあり、登山者、観光客に利用される。
『ごろごろ水』
『洞川温泉郷』から『大峯山』の登山口である清浄大橋にいたる参道沿いの
『五代松鍾乳洞』付近の石灰岩相から湧出するごろごろ水は現在整備され、大きな駐車場と水汲み場が建設され洞川財産区により管理されている。
『ごろごろ水』の名称は、
役行者が『大峯山』より下山の際に
この地で水を飲み、洞窟の奥より小石が転がるような音がしたところから名付けられた。
洞川地区は太古の造山活動による石灰岩の地層の隆起によりカルスト地形が形成され、
さらに花崗岩質のマグマが貫入して独特の地形を成したが、その後、森が雨水をたくわえ、各所に清冽な水を湧出させるに至った。
『泉の森』、『神泉洞』、『ごろごろ水』
の3ヵ所は『洞川湧水群』として環境省により1985年7月『日本名水百選』に認定された。
『施設情報』
【所在地】: 洞川686-139
【採水時間】: 9:00〜18:00
【休業日】: 年末年始および悪天候の場合
【利用料】: 500円〜(駐車代金含む)
『歴史』
温泉そのものの歴史は浅いものの、
『大峰講の宿場』としての歴史は古く、
その起源は役小角に従った『後鬼の末裔』によって起こされたと伝承されている。
役行者 ‼️。。。
前鬼 ‼️。。と、後鬼 ‼️。。と
『だらにすけ』とは
【山伏と胃腸薬】
役の行者(えんのぎょうじゃ)と陀羅尼助
今から1300年前のこと。
奈良県吉野の大峰山で修行をしていた
役の行者は、疫病が流行して人々が困っているのを助けるため、
山中にあるオウバクの木の皮を煎じて
人々に飲ませました。
腹痛に苦しんでいた人々は
この薬によって救われたのです。
後に、役の行者の従者である
後鬼(ごき)の子孫である洞川の村人が、この薬の製法を伝授されたと言われています。
江戸時代になると、腹痛によく効く胃腸薬として広く民衆の中に知れわたり、現在にいたるまで全国の多くの皆様に愛用されています。
『銭谷小角堂』
山岳宗教をルーツとする、天然生薬が由来の薬
昔ながらの書体のパッケージ、
封を開けると小粒の黒い球体の薬が。
1300年程前から今に伝わり、風格すら漂う
伝統薬・陀羅尼助(だらにすけ)。
山岳宗教の『修験道開祖』がつくったと伝わり、厳しい山中で修行する人々が
常備薬として愛用したものです。
かつては板状でしたが、現在は飲みやすく
形を変えた丸薬が一般的になっています。
『陀羅尼助』の主成分は日本古来の民間薬である『黄柏(オウバク)』です。
生薬を主体とする身体にやさしい成分で、
食欲不振・はきけ・便秘など胃腸まわりの
不調全般に効能があります。
二日酔いの吐き気にも効くという幅広さ。
なんとも頼もしいお薬です。
【薬から雑貨まで。温泉街さんぽの道草に】
歴史を感じさせる木造りの建物が目印の
<銭谷小角堂>は『洞川温泉』の
メインストリートにあります。
『修験道』の修行者がぷらりと立ち寄り買い求めるのが通例で、長居する常連も多いそうです。
老舗の薬店でありながら、雑貨からユニークなお土産まで幅広い取り扱いで、
店内には和やかな空気が流れています。
『銭谷小角堂』
(ぜにたにしょうかくどう)
【時間】
10:00 - 19:00
【住所】
奈良県吉野郡天川村洞川254-1
日本の人気キャラクター・キューピー人形
と陀羅尼助丸のコラボレーション。
『陀羅尼助キューピー』
(大864円、小540円)
ほんのり漂う薬の苦味がクセになります。
『陀ラムネ』(1瓶690円)
鬼の子孫。。。
『行者まつり』
【行者と鬼踊り】
『大峯山開祖』である役行者が島流しにされ、のちに晴れて無罪となり大峯山』に戻ったとき、
村民たちが熱狂的に出迎えた様子を
『鬼踊り』であらわした『行者まつり』は、
大峯山随一の奇祭として大変有名です。
〈8月2日〉
10:00~14:00 『頭屋の祭』
13:00~14:00
『健康祈願大護摩』、『もちまき』
18:00~19:00 『ひょっとこ踊り』
19:00~22:00 『奉納演芸大会』
〈8月3日〉
14:00~15:00 『稚児行列』
18:45~19:45 『ひょっとこ踊り』
19:00~21:00 西浦清六鬼の宿 法要
・『鬼踊り行列』
21:00~21:30 『御礼護摩』
21:30~ 『花火大会』
『縁側が連なる、ノスタルジックな温泉街』
『洞川温泉』は
奈良県吉野郡天川村にある温泉で、古くから『大峯山』への登山者たちの疲れを癒してきました。
山々に囲まれた『洞川温泉』は標高820mに位置し、平地より気温が5度程低く
『関西の軽井沢』と呼ばれ避暑地としても親しまれています。
『洞川温泉』の泉質は弱アルカリ性単純泉。
入浴後はお肌がすべすべになると評判で、
温泉街には旅館や民宿が20数件軒を連ねています。
『洞川温泉街』の入口には
村営『洞川温泉センター』もあるので、
宿泊しなくとも温泉を楽しむことができます。
『洞川温泉』の景観で最も目を惹くのが、
通りに沿った温泉宿に連なる縁側。
この縁側によって、日本情緒あふれる
ノスタルジックな雰囲気が生まれているのです。
『洞川温泉』は昔から多くの行者(修験者)が訪れる『大峯山』の登山口にあり、
行者や参詣者が心身を癒す場所として発祥。
昔は白足袋にわらじ履きの行を終えた
沢山の行者さんが縁側に座り、たらいの水で足を洗ってから部屋に入っていました。
その時の名残が、今の温泉宿の縁側なのです。
『洞川温泉名物の
「名水豆腐」をご賞味あれ』
温泉街を歩いていると、民家やお店の軒先でお水が流れ続ける蛇口と水が一杯になった桶を目にします。
ここ『洞川』には『日本名水百選』に選ばれた『洞川湧水群』があり、美しい水がこんこんと湧き出ているのです。
そんな『洞川』の名水を使った名物が
『名水豆腐』。
豆腐は非常にシンプルな食材である為、
お水の良し悪しでその質が大きく左右されます。
「名水あるところに豆腐あり」と言われるほど、美味しいお水があるところには
美味しいお豆腐があります。
『洞川温泉』には
「山口屋」と「丸亀商店」というお豆腐屋さんが2軒あり、地元の人のみならず観光客にも非常に人気のお豆腐屋さん。
昼過ぎには売り切れてしまうこともあるようで、持ち帰り用に予約をしていく人もいます。
どちらのお店も持ち帰り用豆腐の販売だけでなく店先でのイートインも可能なので、
街歩きがてら食べたい一品です。
「丸亀商店」でイートインのお豆腐を注文すると、お皿にどーんと豪快に乗ったお豆腐が
1丁出てきます。
その豪快な見た目とは裏腹に、
名水で作ったお豆腐はとてもなめらかな口当たり。
お醤油をかけてペロリと1皿いけちゃいます!
ホワイトボードには立食と書いてありますが店先にはベンチがあり、そこに座って食べることができます。
『出歩かなきゃ勿体ない!
夜の温泉街の雰囲気は格別!』
夜になると旅館の縁側につるされた提灯に
明かりが灯され、温泉街の雰囲気は昼間とは打って変わって幻想的な佇まいに。
浴衣姿で出歩く人も多く、思わず立ち止まって写真を撮りたくなる風情ある光景です。
縁側に座って寛ぐ事が出来るので、
ゆったりと湯涼みするのもおススメ!
温泉街には昔懐かしい射的屋があり、浴衣姿の親子や若者グループで賑わっています。
料金は1回200円で5発撃つ事ができ、
指定されたミッションをクリアすると景品がもらえます。
ミッションは
「積み重ねられた3つの箱を1発で台から落とす」や「箱の上に置かれたピンポン玉のみを撃ち落とす」や「吊るされた紙を弾で破って落とす」など。
じっくりと真剣に、的に狙いを定めて・・・
娯楽と分かっていても、意外と白熱する射的。
見事的に当たると皆大喜び!子供から大人まで昔にタイムスリップしたかのように楽しむことができます。
こうした楽しみもある『洞川温泉』、
宿に籠ってばかりじゃ勿体ないですよ!
【天川・洞川温泉の年間行事】
1月1日
・『歳旦祭』(天河大弁財天社)
・『年頭護摩供』(龍泉寺)
1月17日
・『牛王行事』(天河弁財天)
2月3日
・『節分祭』(天河弁財天社)
・『節分会』(龍泉寺)
4月14日
・『春季大祭』(能楽奉納)
(天河弁財天社)
4月下旬
・『名水まつり』(洞川) 5月3日
・『大峯山戸開式』(大峯山寺)
6月7~8日
・『三宝院門跡花供入峯』(龍泉寺)
7月16・17日
・『天河弁財天社例大祭』
(護摩・能楽奉納)
8月2・3日
・『行者まつり』(洞川)
8月(旧暦7月7日)天河弁財天社
・『七夕大祭・星供養』(『燈篭流し』)
9月第二日曜日
・「母公堂」
『菜燈護摩供』
9月23日
・『大峯山戸閉式』(大峯山)
10月第二日曜日
・『八大龍王大祭』(龍泉寺)
(民芸奉納・柴燈護摩)
11月2日
・『秋の大祭』(能楽奉納)
(天河弁財天)
11月上旬
『天の川もみじ祭り』