花キラキラ


【櫻ミッション‼…桜蕾



















祓戸大神














祓戸大神
はらいどのおおかみ

…… 

罪穢れを祓い清める、祓戸四柱の神の総称。


祓戸四柱の神とは、
瀬織津比咩
速開津比咩
気吹戸主
速佐須良比咩


大祓祝詞では、
国土に生じた天津罪・国津罪を、
天津神・国津神が祓い清められ、
その罪を速川の瀬にいる瀬織津比咩
大海に持ち出し、
瀬の流れが出会うあたりにいる
速開津比咩
罪をがぶがぶと飲んでしまい、
さらに気吹戸主
根国・底国に息で吹いてしまい、
速佐須良比咩
持ちさすらい失ってしまう。

こうして国中の罪がすべてなくなってしまうとする。
この四柱の神を『祓戸大神』という。


穢れを祓う神として、神社境内の入口付近
に祀られることが多く、全国各地の多くの
神社で祀られている。
境内社を含めると膨大の数になる。




















瀬織津比売命(セオリツヒメノミコト)
川の神滝の神』


秋津姫尊(ハヤアキツヒメノミコト)
海の神』


気吹戸主尊(イブキドヌシノミコト)
風(息吹)の神』


速佐須良姫尊(ハヤサスラヒメノミコト)
地底(霊界)の神』 





ご祭神は「祓戸の大神四神」といわれ、
個人や社会の禍事【まがごと】と
罪【つみ】、穢れ【けがれ】を祓って
くださる祓いと禊ぎ【みそぎ】を
つかさどる神々です。 


  〈禍事〉とは曲がっていること、
〈罪〉とは汚れに包まれていること、
また汚れがたくさん積もっていること、
〈穢れ〉とは気枯れ
すなわち〈気〉が枯れている状態をいいます。
物事が偏りはじめると禍事になり、
そこから罪穢れが発生するのです。

  祓戸の大神のうち三神が
生命を育む女神”であり、
川は飲み水、海は生命の根源として、
また、呼吸は人間に不可欠なものであり、
霊界はこの世を裏で支える存在として、
それぞれが私たちにとって大切なものなのです。

まさしく人間だけでなく、地球上の生命に
とっても根源的なご神徳を備えた神々が
祓戸の大神です。

 祓戸の大神のつかさどるミソギは
「身削ぎ」で身(ミタマ)の垢を削ぐこと
です。
いわば、自分の我欲の心から出た〈アカ〉
を削ぎ落とすのが、ミソギなのです。


 ミソギの起源は神話の
イザナギノ尊とイザナミノ尊の夫婦神の
物語に由来します。

『古事記』によりますと、
イザナギノ尊とイザナミノ尊は、
天つ神たちの命令で日本の国土を生み、
たくさんの神々を生みます。

ところが、最後に火の神を産んだために
イザナミノ尊は火傷を負われ、それが元で
死んでしまいます。

イザナギノ尊は大変悲しんで
黄泉【よみ】の国(死後の世界)まで行き
イザナミノ尊を連れ戻そうとしますが、
そこで変わりはてた妻の姿にビックリして
この世へと逃げ帰ってきます。

この黄泉の国からの帰路、イザナギノ尊は
川でミソギをして身を清めます。
するとたくさんの神々が生まれ、
祓いをつかさどる祓戸の神々も生まれました。






 瀬織津比売命。。 
「祓戸の大神四神」の名前は
『古事記』や『日本書紀』には
直接登場しませんが、いくつかの古い文献
にはその名が見られ、なぞの多い神々と
されています。

  神道の最高祝詞である『大祓詞』には
「高山の末短山の末より、さくなだりに
落ちたぎつ速川の瀬に坐す瀬織津比売
という神、大海原に持ち出でなむ」
とあります。
勢いよく流れ下る川の力によって人々や
社会の罪穢れを大海原に押し流してしま う、
川に宿る大自然神であることがわかります。

  『大祓詞』の最古の注釈書といわれる
『中臣祓注抄』では、
「速川の瀬」を「三途の川なり」と説明
しており、
『神宮方書』においては
「瀬織津姫は三途川のうばなり」と
書かれております。

人々が犯した罪穢れを剥ぎ取り、
生まれたままの姿に戻す働きの神である
ともいえます。 









速秋津姫尊。。 
イザナギノ尊のミソギで生まれた神が
「伊豆能荒神【イズノメノカミ】」で、
罪穢れを清める神とされます。
この神がハヤアキツヒメノ尊です。

  『大祓詞』には
「荒潮の潮の八百道の八潮道の八百会に
坐す速開都比売(速秋津姫)と云う神
持ちかか呑みてむ」とあり、
海の神であるハヤアキツヒメノ尊が、
大海に流れ出た罪穣れを勢いよく呑み込んでしまいます。

 江戸中期の国学の四大人といわれた
本居宣長【もとおりのりなが】は、
『古事記伝』の中でこの神は
「水戸(河と海の境)の神」でありながら
「潮の八百会(あの世とこの世の境)に
坐す」神であり
「河よりでる所と、彼方へでる所の差こそ
あれ、共に同じく「水戸」なる古伝の
趣の妙なる事かくの如し。
よくよく味わふべし」
と著してこの神のご神徳の広大さを説いて
います。 







気吹戸主尊。。 
同じときに生まれた神が
「神直日神【カムナオヒノカミ】」です。
日本の神話には完全な悪は存在しません。
かわりに「禍」とか「邪」という言い方を
します。
つまり、本来はまっすぐだったものが、
途中で方向が曲がってしまっただけだ
という考えです。
この神はこのような曲がった状態をまっすぐにして、本来の直日(直霊=自己)に
戻す働きをする神です。
『倭姫命世紀』『中臣祓訓解』では、
この神がイブキドヌシノ尊であるとしています。

  『大祓詞』には
「かくかか呑みては、気吹戸に坐す
気吹戸主という神、根の国底の国に
気吹き放ちてむ」とあり、
ハヤアキツヒメノ尊が海に呑み込んだ
罪穢れを風の神であるイブキドヌシノ尊が
根の国底の国(地底)に吹き放ちます。
古神道の行法のひとつに身体の邪気を
吹き払う「気吹祓い」というものがありますが、
息吹(呼吸)と気吹は同じものだとする
古代人の直観力には鋭いものがあります。

 ちなみにこのミソギが終わって最後に
生まれるのが「三貴神(三桂の尊い神)」
といわれる
アマテラス大神・
ツクヨミノ尊・
タケハヤスサノオノ尊です。

ここには、心身をミソギしてきれいにし、
新たなる生命力に復活した後にこそ、
尊い存在が生まれるという思想が隠されて
います。 










佐須良姫尊。。 
『大祓詞』には
「かく気吹き放ちては、根の国底の国に
坐す速佐須良比売という神持ちさすらい
失いてむ」とあり、
イブキドヌシノ尊によって気吹き放たれた
罪穢れが根の国底の国に住む
ハヤサスラヒメノ尊により浄化され消滅し、
大祓詞の最後にある
「罪という罪はあらじ」という状態になります。
これで個人も社会も、病んでいる気から
元の気へともどり文字通り「元気」になる
わけです。

 江戸時代の本居宣長は、
速佐須良姫尊はスサノオノ尊の御子神
「須勢理毘売尊【スセリヒメノミコト】」
だとしています。  

祓戸の大神は発生したケガレを
ハライ(外面を清め)、
ミソギ(内面の浄化)をし、
ハレ(気枯れの回復・ハレ舞台のハレ)
の状態にしてヨミガエリさせる、
ご神徳があるのです。

まさに「ヨミガェル」は「黄泉帰る」と
同じで、イザナギが黄泉の国から帰り、
ミソギをしてヨミガエったように個人も
社会もリフレッシュして、新たなスタート
がきれるのです。



 現在、祓戸の大神たちを主神に
祭っている神社は、全国的にみて
とても少ないのが現状です。
しかし、日本人の生活の中に今も残る
「水に流す」という習慣が
『ミソギをして新しく生まれ変わる』
という祓いの概念が起源であることを考えれば、その意味に於いても当社の存在意義
は大きく、
現代人に『ミソギの思想』を伝えるべく
大きな役目があるといえましょう。

『倭姫命世紀』には、日本の代表的な神社
である伊勢神宮に祓戸の大神のうち三神が
祭られているという伝承が載せられています。


  瀬織津姫尊・・・
伊勢神宮内宮・「荒祭官」
(天照大神の荒魂として祭る)

  速秋津姫尊・・・
伊勢神宮内宮・「滝沢宮並宮」

  気吹戸主尊・・・
伊勢神宮外宮・「多賀宮
(豊受大神の荒魂として祭る)

伊勢神宮に行かれた際にはご参拝されるとよいでしょう。 













禊祓詞』 

また、前述した『大祓詞』の他に
『禊祓詞』がありますが、
ミソギとハライを端的にあらわす祝詞
として最も一般的で力のある言葉ですので、
日常生活や神社参拝のときに唱えるとよいでしょう。










禊祓詞』


たかまのはらに かむづまります 
かむろぎかむろみの みこともちて

高天原に神づまり坐す 
神魯岐神魯美の命以て



すめみおや かむいざなぎのおおかみ 
つくしの ひむかの たちばなの

皇御祖神伊邪那岐大神 
筑紫の日向の橘の




おどの あはぎはらに 
みそぎはらひ たまひしときに あれませる

小門の阿波岐原に 
禊祓ひ給ひし時に生れ坐せる


はらへどのおおかみたち 
もろもろのまがごと つみけがれあらむをば

祓戸の大神等 
諸々の禍事罪穢あらむをば




はらへたまひ きよめたまへと 
まおすことの よしを

祓へ給ひ清め給へと
白す事の由を





あまつかみ くにつかみ 
やおよろずのかみたちともに きこしめせと

天津神 国津神 
八百万神等共に聞食せと




かしこみかしこみも まおす

恐み恐みも白す





本足跡
























瀬織津比咩”。。
(せおりつひめ)

…… 

『延喜式』大祓詞に瀬織津比咩と記される。
祓戸四柱の神の一神。


大祓詞 によると
「高山短山の末より、さくなだりに落ち
たぎつ速川の瀬に坐す瀬織津比咩といふ神、
大海原に持ち出でなむ」とあり、

川の瀬が織りなすところに坐す川瀬の女神。


伊邪那岐命の禊の際の禍津日神と同神と
する説があり、
また、『倭姫命世記』には皇大神の荒魂で、
八十枉津日神であるとする。





八十禍津日神”。。
(やそまがつひのかみ)

別名
八十枉津日神:やそまがつひのかみ

大禍津日神
おおまがつひのかみ

別名
大枉津日神:おおまがつひのかみ
大綾津日神:おおあやつひのかみ
大屋毘古神:おおやびこのかみ

……

伊邪那岐神が死の国(黄泉国)から戻って禊祓をした折、その禍(邪悪)から化生した神々。


大綾津日神を大禍津日神の別名とする説がある。
また『古事記伝』では大屋毘古神は大禍津日神と同神とする。



マガツカミ…。。















速秋津日命”。。
(はやあきつひのみこと)


別名
速秋津日子神:はやあきつひこのかみ
速秋津日売神:はやあきつひめのかみ
速開津比咩/速開都比咩:はやあきつひめ
水戸神/水門神/湊神:みなとのかみ
…… 

『延喜式』大祓詞に速開津比咩と記される。
祓戸四柱の神の一神。


『古事記』では、
伊邪那岐命伊邪那美命
家に関連する神々を生んだのち、
海神・大綿津見神
水戸神・速秋津日子神、速秋津日売神を
生んだとある。
『日本書紀』一書には
水門神等を速秋津日命と号す」。
川と海の接する河口部の神。


大祓詞』によれば、
「荒塩の塩の八百道の、八塩路の塩の
八百会に坐す速開都比咩といふ神、
持ちかか呑みてむ」とあり、
海に流れ出た罪や穢れを勢いよく呑み込んでしまうという意である。

この神を、月神とす説や、
内宮別宮の瀧原宮の神とする説もある。
また伊豆能売神と同神とする説もある




伊豆能売神”。。
(いづのめのかみ)

…… 

伊邪那岐神が死の国(黄泉国)から戻って禊祓をした折、
その禍(邪悪)を直そうとして化生したのが、神直毘神大直毘神伊豆能売神の三神。


伊豆能売神の伊豆は厳で、斎み清めること、神聖にすることで、
汚穢を洗って清められたことをあらわした神。

伊豆能売神を、速秋津日子神・速秋津日売神と同神とする説もある。


















気吹戸主”。。
(いぶきどぬし)

…… 

『延喜式』大祓詞に気吹戸主と記される。
祓戸四柱の神の一神。


大祓詞』に
「かくかか呑みては、気吹戸(いぶきど)
に坐す気吹戸主といふ神、
根の国底の国に気吹き放ちてむ」とあり、

気吹は文字どおり
気(空気・息)が吹くこと、
すなわち気を吹く神であり、
海原に発生する風の動きを神格化した神
と思われる。

この神を風神と考え、
内宮の「風宮」の神とする説や、
罪穢れを祓う神直日神大直日神である
とする説、
豊受大神の荒魂とする説がある。






おっ‼…ここ!!
面白いポイント‼。。足跡↑

豊受大神‼…の荒魂‼。。?と!!!



豊受大神の荒魂‼ = 月讀尊‼
とも云われる‼…

そして‼…
この気吹戸主‼…イブキドヌシ‼

“ツキヨミ”の子‼…と云われている⁉


『伊吹※イブキ※夷伏』
http://ssecret.ameba.jp/1994199820022006/amemberentry-12115145646.html?frm=amember





















速佐須良比咩”。。
(はやさすらひめ)

…… 

『延喜式』大祓詞に速佐須良比咩と記される。
祓戸四柱の神の一神。


大祓詞』に
「かく気吹き放ちては、根の国底の国に坐す
速佐須良比咩といふ、神持ちさすらひてむ」
とあり、
 気吹戸主によって気吹き放たれた罪穢れは
根の国底の国にいたって、勢いよく流浪する
女神によって失われてしまうという。


根の国との関連から、
根の堅洲国にいる須佐之男命とする説や、
大国主神を根の国で迎えた、須佐之男命の娘の須勢理毘売と同じ神であるとする説も
ある。
さらに、大国主神を根の国へ逃がした
大屋毘古命
須勢理比売命を生んだ佐美良比売命のこと
であるとも連想できる。







大屋毘古神”。。。
(おおやひこのかみ)

…… 

家屋の神。木の神。

『古事記』において、伊邪那岐伊邪那美二尊による国生みの後、
建物関連の神、海神、水戸神などの神々を生んだ。

建物関連の神として、石土毘古神(石神)、石巣比売神(石砂神)、
大戸日別神(家屋の戸の神)、 天之吹男神(家屋の屋根を葺く神)、
大屋毘古神(家屋の神、屋根の神)、 風木津別之忍男神(風除けの神か?)。

また、須佐之男命と佐美良比売命との間に大屋毘古命須勢理比売命が生まれており、
須佐之男命の御子でもある。


『古事記』において、大穴牟遅神に八上比売が嫁いだことに怒った八十神の迫害が激しく、
母神が紀伊国の大屋毘古神の元へ逃がす。
さらに八十神が追って来たので、大屋毘古神は須佐之男命がいる根の堅洲国へ逃がす。

須佐之男命の御子で、紀伊国の神として、大屋毘古神と五十猛命を同神とする説がある。

古事記伝』では大屋毘古神は大禍津日神と同神とする。





佐美良比売命”。。(サミラヒメ)
スサノオの妃神

 → 『記紀』には登場しないが、
須勢理毘売命の母神とされる
(磐坂彦尊の母とも)
 → 速佐須良比売(ハヤサスラヒメ)
の別名という説がある