あっ!!…このお話しは、
(“は”というか、『古事記』自体がそうだけど…。。笑

“ツッコミどころ”が、いろいろと…多いので。。笑

“ツッコミなし!!”で行きます黒猫!!


これをツッコミ入れていくと!!…

話しが全然進まなくなるので。。本汗落ち








『因幡の白兎』


いろいろお騒がせなスサノオノミコトですが、ヤマタノオロチを退治し、
クシナダヒメと結婚し、子供を設けちゃんと真っ当な暮らしを送り始めました。
その子供も結婚し、4世代後の子孫である
オオクニヌシは、出雲の英雄と言われるほどの方で、出雲の国を治めていました。

4世代後…。6世代後とも、

息子…とも言われる。。
説がバラバラ~;
かなり違うんですけど…苦笑



オオクニヌシには兄弟がたくさんいましたが、その頃話題に上がるのはもっぱらある女性の話ばかり。




稲羽…。。
因幡(イナバ、今の鳥取県)に住んでいる美女、ヤガミヒメ(八上比売)にどの男も夢中でした。




ヤガミヒメ


出雲の国を治めるほどの神なのに、兄弟の中ではわりと扱いがびみょーで、みんなでヤガミヒメに会いに因幡へ行こうぜ!と兄弟で出かけるときにはオオクニヌシがみんなの荷物持ちをしたりしました。


みんなの末っ子で、体も小さく…
よくイジメられていた。。


・・・・トボトボ。

その旅の途中、日本海の岬、
気多の岬(けたのみさき)を通りかかった時に、毛がない兎が一匹塞ぎこんで泣いていたのです。








兄弟の神様「おい、うさぎよ、何で泣いてるんだ?毛がないから体が痛いのか?ならば海の水で体を洗って、山の上で風に吹かれながら寝てれば治るぞ」

兎「神様ありがとうございます!早速そうします!」

ところが、神様の言う事を聞いたところ、
塩水でヒリヒリし、風に吹かれて更に痛みが増し、前より悪化し兎は更に大泣き。

そこへ兄弟たちの荷物を持たされ遅れていたオオクニヌシが通りかかりました。




オオクニヌシ「おいおい、兎よ、何で泣いてるんだ?」

兎「ああ、神様実はですね、私、隠岐の島
(おきのしま)に住んでまして、因幡に渡りたかったので海にいたサメとこのようなやりとりをしたんですよ・・・」




~~~


兎『おい、そこのサメ、俺とお前とどっちが仲間が多いか数で勝負しないか?』

サメ『なんだうさぎ、その勝負ってどうやってやるんだ?』

兎『おまえがサメの仲間を連れてきて一列に並ぶのさ。で、俺がその上を踏んで走りながら数を数えるのさ、そうすればどっちが多いかわかるだろ』

サメ『おもしろそうだな、よし仲間集めるわ』

で、サメは兎の思惑通り、隠岐の島から因幡に向かって一列に兎に数を数えられるために並んだのです。
その上を兎は1匹1匹踏みながら渡りつつ数を数えます。




キャッホー!!。。ヒーハー!!♪♪

兎(へへ、ちょろいぜ!こうやってサメを踏んでいけば因幡まで渡れるゼ!俺頭良すぎ!あとちょっとで因幡だ!!)

とルンルンしていた兎はポロッと

兎『はっ!馬鹿なサメどもめ!まんまと俺様に騙されてるぜ』

心の声が出てしまいました。

サメ『おまえふざけんなよ!!』

と、サメを騙した復讐にあい、兎は毛を抜かれて岬で泣いていたのです。


この経緯を兎はオオクニヌシに話、更にさっき神様たちにも騙されて痛い目にあったことを話しました。

ここでオオクニヌシのとんでもなく
“良い神様”っぷりが出てきます。

兎に、真水で体を洗い直し、ガマの花の黄色い花粉を体に塗れば、皮膚の痛みなどが取れることを教えてあげたのです。

言われたとおりにした結果、兎はすぐに元に戻り回復。

なんてスバラシイ神様だ!と感じた兎は感謝しつつこう言いました。

兎「さっきの神様たちはヤガミヒメとは結婚できません、できるとしたらあなたしかいないでしょう!!」


と、こういった寄り道もありましたが、

今回の神様たちの旅の目的は美女、
ヤガミヒメと会ってあわよくば口説いて嫁に・・・。
神様たちは思い思いに口説きましたが、このヤガミヒメ、なかなか男を見る目があるようで、

姫「あなたたちとは結婚なんて無理!私はオオクニヌシ様と結婚したいわ」

とはっきり兄弟の神様たちを一掃したのです。
で、兄弟の中でまさかオオクニヌシが選ばれるとは思いもよらなかった神様たちは大激怒!!
オオクニヌシ殺害計画をたてはじめたのです。

で、計画実行の日、
伯耆の国(ほうきのくに)の山の麓にオオクニヌシを連れてきて

兄弟神様「オオクニヌシよ、この山には赤いイノシシがいるそうだ!俺らがそいつを山から追い出すからお前は下でそいつを捕まえてくれ!失敗したらマジ殺すからな!」

オオクニヌシ「は・・・はい。」

兄弟神様達の言う赤いイノシシなんて嘘で、真っ赤に焼いた大きな石を用意して、山の上から転がしました。

素直なオオクニヌシは、それが赤いイノシシだと思い捕まえようとし、火傷を負い、その熱に焼かれ死んでしまったのです。


殺害計画成功。


・・・・ぁ…あぅえ・・・



オオクニヌシの死の一報を聞いた母はもう錯乱しまくり泣き悲しみ、高天原にすっ飛んでいき、
カミムスビノミコト(神産巣日命)という神様に相談しました。

すると、カミムスビノミコトが、
キサガイヒメ(赤貝)とウムガイヒメ
(はまぐり)を渡してくれ、それを丁寧に丁寧にオオクニヌシの火傷した体に塗った所、

蘇ったのです。

。。。ふぅ汗落ちきら


大喜びもつかの間、兄弟たちは再度殺害計画をたて、もうちょっと警戒しなさいよ、
と言いたいところですが、
再び騙されたオオクニヌシはまた殺されてしまうのです。

!!?

…なんて日だっ!?汗落ち汗落ち



また母がふたたび蘇らせますが、嫉妬で狂っている兄弟神様達はストーカーのごとく付け狙いました。


母「このままじゃ何度も殺されてしまうから、おまえのご先祖様に
堅州国(ねのかたすくに)今は住んでいる
スサノオノミコトという人がいるからそこに行ってどうしたらいいかアドバイスをもらいにいきなさい」


オオクニヌシ「わかったよ、母さん」

で、堅州国に向かったオオクニヌシは、


スサノオノミコトの娘と
一気に恋に落ち結婚。

スサノオの娘。。スセリヒメ♪



あれ?ヤガミヒメどうなった?!
しかも事後報告で、
結婚した後に娘は父スサノオノミコトに
オオクニヌシのことを話しました。

娘「めちゃ素敵な方に出会ったの!結婚したわパパ!」

どこぞの馬の骨に娘を取られた!!!と父怒りまくりでそっこーオオクニヌシを呼びつけました。

父は、オオクニヌシを蛇だらけの部屋に寝かせましたが、

娘は最愛の人を守ろうと、3回振ると蛇が逃げる魔力のある布をオオクニヌシに渡しこれを回避。

失敗に終わった父は次はムカデ攻撃じゃ!
と同じことを繰り返しますがまた愛の力で回避。

で、なんだかんだと攻撃を回避し続けていくうちに、クソっ、娘の選んだ男やるじゃん、悔しいけど悔しけど認めたるわ!!
と、正式に娘をオオクニヌシの妻とすることを認めて、ついでに兄弟神様たちを刀と弓で追い払う方法を教え、出雲の国に立派な宮殿を作ったのです。

親ばかですね。


で、仲睦まじく・・・と思いきやここであの美女ヤガミヒメ、何とオオクニヌシと
結婚、重婚ってやつです。


更に、今度はヌナカワヒメ(沼河比売)とも結婚。


いつも間にかプレイボーイに・・・。


ここで怒ったのが正妻スサノオノミコトの娘。スセリヒメ…

あなたは私だけの夫なのよ!
とオオクニヌシに怒りをぶつけるのですが、元々優しいので、
オオクニヌシはおまえが一番さ!と二人でお酒を飲み交わし抱き合ったのです。
ちゃんと釣った魚に餌をやるなかなか出来た男ですね。


・・・・涙
















オオナムチ。。

オオクニヌシ。。






大国主神
おおくにぬしのかみ
にはどうして違う名前がたくさんあるのですか?

確かに大国主神には、
「大国主神」以外に

「大穴牟遅神おおあなむじのかみ」

「葦原色許男神あしはらしこおのかみ」

「八千矛神やちほこのかみ」

「宇津志国玉神うつしくにたまのかみ

と全部で5つの名前があります。
これはこの神のさまざまな側面を示すものだと考えられています。

「大国主神」は「偉大な国の主」、

「大穴牟遅神」は意味はよくわかりませんが数々の試練を越えるまでの名前、

「葦原色許男神」は須佐之男命
すさのおのみこと
が呼び表した名前で、葦原中国
あしはらのなかつくに
の勇猛な男という意味、

「八千矛神」は多くの矛を持つ神という意味で、強大な武力を備えていることを示します。

「宇津志国玉神」は、「現し国」という現実の世界を支配する神という意味になります。
さらに後の時代になると、
「大国」を「だいこく」と読むことから、七福神の大黒様とも重ね合わせて祀られるようになっていきます。













大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)

・別名:
大穴牟遅神(おおなむちのかみ)、
大穴持命(おおあなもち)、
大己貴命(おほなむち)、
大汝命(おほなむち)、
大名持神(おおなもち)、
国作大己貴命(くにつくりおほなむち)、
八千矛神(やちほこ)、
葦原色許男神(あしはらしこを) 、
大物主神(おおものぬし)、
大國魂大神(おほくにたま)、
顕国玉神・
宇都志国玉神(うつしくにたま)、
伊和大神(いわおほかみ)、
所造天下大神
(あめのしたつくらししおほかみ)、
幽冥主宰大神
(かくりごとしろしめすおおかみ)、
杵築大神(きづきのおおかみ) 、

大物主(おおものぬし)は
大国主神の和魂(にきみたま)




須佐之男命(すさのおのみこと)の息子。

鮫(さめ)に体の皮をむかれてしまった稲葉の白兎(いなばのしろうさぎ)を助け、その後様々な事を乗り越えて美しい
須世理比売(すせりひめ)と結婚する。

しかし、色々な女神との間に多くの子供をもうけている神様でもあり、ほかの神様と協力し、国造りに努力する。
高天原からの使者に国譲りを要請された時、大きな宮殿(出雲大社)を建てて欲しいと条件を出した。
正妻は須勢理毘賣命
(すせりひめのみこと)

国造りの神、農業神、商業神、医療神などとして信仰される。