男性は、何食わぬ真顔で電話応対を続けながら


とてもナチュラルに


コードをもちあげて

エスコートしていた。





受話器の向こう側に
リンボーダンスをエスコートする男性がいるなんて

誰が想像できただろう。



素敵な職場。。。


そこで日々過ごしながら
私はときどき
不思議な感覚にとらわれる。

なぜ、この会社にはこんなにも
おもしろい人がたくさんいるのだろう。





 震えるほどの怒りのなかで 
定規を仕込んだハリセンを作る。


みえさんはおもしろい人

多くの同僚たちが
そう感じているとは思うけれども

そのおもしろさを

なぜ、笑わずに淡々と
受け流していくことができるのか。


「うちの母、こういう人です。」

と、職場の男性が言った。


だから、こういうことは

子どもの頃からよくあることで


家族にとっては

とりたてて、おもしろいことではないはずです。




私が話したことで、

家族が笑うことなんてないよ。



私が日々感じている、みえさんのおもしろさは、家庭の中ではとりたてておもしろいことではないのだそうだ。



笑わずにはいられない私の家族には

「おもしろさ」が少ないのだろうか。



母に


電話のコードでリンボーダンスをするみえさんと、それをエスコートする男性の話をしてみたら


一応笑った。そして

「適応力が高いんじゃない?」と言った。


電話応対中、何食わぬ顔で

リンボーダンスのエスコートができる。


それは、適応力。。。

なのかもしれない。





今日、その男性は

新入社員を率いりながら

オリエンテーションをしていた。


社内イントラとか

文書作成のルール

個人情報の取り扱いや

社内PCと私物タブレットの使い分け


ID・パスワード

インストール



そういう説明をしつつ

新入社員さんたちの手元とそれぞれの画面を確認し、適宜サポートをする



その傍らで

密かに私は





キャビネットの最上段にある書類をとるために

事務用の回転椅子に上った。



それは、とてもさりげなく

静かに行われた所業であったが


その男性は

新入社員らから

目を離すことなく

説明を滞らせることもないまま


手を伸ばして


私が立つ椅子の背もたれを

支えていた。 


それは


とても


とてもさりげなく

そして自然な気遣いであり

優しさなのだろう。




する側にとっては

些細なことが 

される側にとって 


たまたま
助けになったとき


それは、

親切という行為になる。   

うちの長男









恋愛にふさわしい相手は違う」


先日、たまたま
ミドサー男性が言ったときに


「聞いたことはあるけど、
実は私はそう思ったことが
ないんだよね」

と本音で返答した。


嫌われる行動を気にする人

よりも

 好かれる行動ができる人