親が子どもにいちばん教えなければいけないのは「幸せとは何か 」ということです。
子ども時代に幸せと思えるような体験をさせてほしい。
「幸せ 」という
感覚を教えるといえばいいのかな。
将来を見通すことも必要ですが、今を大事にしてほしい。
どんなに勉強ができても、東大に入ってもいつも何かに後ろから追い立てられているような生活は幸せからはほど遠い。
追われる子もきついけど、追い回す親もしんどい。
本当に子どもの将来を考えるなら
なおさら子どもに
幸せを教えないと
いけないんです。
幸せがどういうものかがわからないと、幸せを追いかけることができません。
子どもに幸せを教えようと、ことさら思ったわけではないけど、結果として子どもたちに(幸せの感覚を)教えてきたなと思うことはいくつかありますね。
息子が小学生時代に一緒に化石掘りをしたことがあります。 あれは楽しかった。
子どもと一緒にいて楽しい、と思えるような時間をつくれればいいと思います。
料理したり、散歩したり。
子どもが夢中になれる時間をつくるのもいい。それが、子どもに幸せの感覚を教えることになるんじゃないかな。
今までに何十回も言ってきたけど、子どもが小学生時代は家族の黄金期なんですよ。
でも黄金期はあっという間に過ぎていく。
どんなに功成り名を遂げた人でもみんな「あの頃が黄金期だった」と口をそろえて言います。若いころは、そんなものかなと思って先輩たちの話を聞いていたけど本当にそうですね。
男の子を育てるときに注意することは、絶対にプライドを傷つけないこと。
傷ついたプライドって成長をとめることもあるの。壊れないようにするためだけに、必死になっちゃうからね。
大学教授 50代 小児科医師
男の子は母親に近づいてこなくなるまで、しっかり甘えさせること。
甘えた経験が少ない子には、しつけはできないの。
甘えさせるということは、きちんと目をみて心を育てるっていうこと。
子供たちの現実に
心置きなく甘える場所が
ちゃんとあることが大事
臨床小児科医師 60代
男の子ってね、母親からみたら
うちの子 少し
おかしいんじゃない?
と思うくらいが普通だからね。
小学生になっても、水溜まりを見て避けようとは思わない。入ってみないといけない気がする。入ってみて、バシャバシャ遊んでびしょびしょに濡れて、だんだん寒くなってきて、家に帰ろうかなと思ってから
ヤバいおかんに
怒られる。
やっと、そこではじめて
おかんのことを
思い出すわけだよ。
だけどね、それは
おかんがちゃんと自分を見てくれているっていう自信と安心があるからなの。
その安心がおかんを忘れさせてるの。
男の子って、秘密基地好きでしょ。
おかんがいるから安心して秘密基地つくるの。
安全基地がないと、秘密基地にならないでしょ(笑)
だれも探してくれないから。
幻想の安心、幻想の安全 、幻想の愛情を探し求めることに自分のエネルギーを使っちゃう。
それが非行だったり、性的逸脱行動だったりするんだよ。
警察官 少年課 50代
うんうん。
そう思いながら当時聞いていました。
男の子👦や男性に特化したことではなく、女の子👧や女性にも通じるようなよく言われていることでもあるだけに
男子も女子もたくさん見てきて、自分の子供も育てた経験のある方々が、
なおこんなに熱く
一生懸命伝えようとしてくれている
ということは
相当大事なことなんだろうなぁと思いました。
おにぃちゃんと離れて暮らして
もう3年
りくが、もうすぐ家を出る
この家は
そしてあなた方の母親は
2人にとって
安全な場所だったのだろうか…