Ameba
札幌の家庭教師 学びの森通信
2023年12月10日
テーマ:教育のこと
受験生の教え子のひとりが塾の冬期講習だけを申し込もうとしたら、現状の成績や志望校をひと通り聞かれた後、「その後の継続も約束してくれなければ受け入れられない」と断られたそうです。
もう満員で締め切っているならともかく、塾自体はまだ冬期講習の募集をかけていたにもかかわらず、です。
うーん?
無理にやらなくてもいい。
そのセリフの前に支部長は言った。
うちのように塾生の多い支部では
なるほど🤔
だれから?
とは、私は聞かなかったけど
本部というところか…
市場価値
いろんな勧誘のしかたがあって
いろんな料金システムがある。
我が家の周辺には、選んだり比較するほどの塾件数はないし
我が子は結局通塾していないので
大学受験を2度経験した母親のわりに、私はそのあたりの事情には疎いと思う。
けれども、やや都会に住む私の友人は
ある塾の8月と12月は、毎月の通塾料金に講習会費用が加わり、二桁万円を当然のように支払うシステムになっていると話した。
講習会生は当然講習費用のみだけれど、その月に受ける授業内容と時間はほぼ変わらない。
疎い私は「そんなことはないんじゃない?さすがに。」と言ったけど、「すべての塾がそうではないかもしれないけれど、そういうものでもある」のだそうだ。
ということは??
この生徒以外にも、塾の講習だけに参加した経験を持つ教え子が何人かいます。
講習自体は無料、あるいは格安で受けられますが、その後、しつこい勧誘に遭ったという子と、そうでもなかったという子に分かれます。
意図的なのか、それとも偶然なのかはわかりませんが、しつこい勧誘に遭ったという子は割と学力が高めで、そうでもなかったという子は勉強が苦手な子が多いようです。
ある特定の高校に通っている生徒は、成績に関係なく予備校の自習室を無料で使え、授業料もかなり割引になるそうです。
私の足りない頭のなかで
バラバラだったピースがつながった。
この生徒がもし成績優秀でトップ校を目指しているということであれば、たとえ講習だけだったとしても、おそらく二つ返事で受け入れてもらえたのではないでしょうか。
だって、塾が一番欲しがっている
「合格実績」
を稼いでくれますからね。
日本の経済や教育の世界で「二極化」が進んでいるのは、私たち大人がこうやって子供たちを無自覚に「値踏み」しているのが原因かもしれません。
こうやって勉強が得意な子はどこまでも優遇され、勉強が苦手な子はどこまでも搾取される。
この点だけを見ても、
ちょっと名のある学校に通っているというだけで
自分をエリートだと勘違いしたり
あまり偏差値の高くない学校に通っているというだけで自分を卑下したりする子が増えるのも頷けます。
下品な言い方になりますが、要は「宣伝にも金にもならない生徒は要らない」ということなんでしょう。
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読んだことのない本とたまたま見つけたレビューのうちのひとつであり
当ブログおよびリブログ元はもちろん、実在の人物や団体とも一切関係ありません。
ここまでが、つながったピースの
前置きである。