ユーモア溢れる職場の様子から

みえさんの家庭に及ぶところまで

いくつか記事にしたあとに






ユーモアは、否定的感情の緩衝材として作用することが知られている。


その実証的エビデンスは不十分といわれながらも、実際的な信頼性を有する現象のひとつであるのだそうだ。


すなわち、ユーモアと笑いは、それらを経験したことのある誰もが、「気持ちのよいもの」であることを、経験的に知っている。


会話を通じて

人をたのしませる。


非常に大切な能力であるらしいそれは、無意識のうちにトレーニングされているものなのだそうだ。


参考.コンセプト分析

「ユーモア」を真摯に捉える

kristina Hyrkas 


ということを、書いたけれども


そのユーモアは、実は

ものすごく真面目に研究されており


その有効的・友好的な意義はすでに明らかにされているので


トレーニングは、意図的にするものであることを知った。





いつものごとく

私はこの本を読んでいないが

表紙をひと目見たときに


以前、みえさんのユーモア偏差値を

デタラメトリック法によって求め


「京都大学レベル」であると言及したことを思い出した。



そしてそれは、本当はデタラメで


みえさんの偏差値は

スタンフォード大学レベルなのだろうということに、気がついたので  


まずはここで、訂正したい。





これから書くのは


5年ほど前、当時18歳だった男性新入社員を巡る職場の人間たちの動向である。



その男性は、入社初日

定刻にきちんと出社し、やや緊張の面持ちで「おはようございます」と言うことができた。


すなわち、日本で求められる常識的な態度に極めて近い挨拶ができたし


自分は何人家族だとか、出身校はどこか、というような「事実情報」をやりとりするコミュニケーションにも、とりたてて変哲はなかった。





しかしながら、何日もたたぬうちに


職務に関する報告とまでいかずとも

たとえば


「何時に〇〇をしてきます」という程度の自分の動向を仕事中の人たちに伝えること。


すなわち


自分のほうを見ていない人に

声をかけて振り向かせ

手を止めてもらってなにかを伝える


という場面が

極端に苦手であることがわかった。


額にかいた多量の汗を

震える手で拭いながら

震える声で話しかける。



「いま、(声をかけても)大丈夫ですか?」


その、ただならぬ様子に



ワレワレは👽🛸

「私達は大丈夫だけど

あなたは、大丈夫??」

と応じることも多かった。



無礼会議では

「アル中の宇宙人」

と報告され

その対応が検討された。




「緊張しすぎる」と本人は言い、そのストレスが自律神経を強く刺激しているものと思われながら


だれのなにが

彼をそんなに緊張させているのか。


私達は、考えを巡らせた。


30歳になったばかりの男性職員は言った。


先日、彼と話をしましたけど。

みなさんに声をかけて軽い拒否、というかね。

 

゛今は無理゛とか

゛ちょっと待ってね゛とか


どこにでもあるような小さなタイミングの合わなさに、強い不安を感じるタイプのように思いましたし、


間違えたくないとか

不足を指摘されたくないとか


そういうプライドがある

と話していました。   


あ、もちろんそんなに

自己分析をして

僕に話すことはできませんから


こういう気持ちはある?とか

こんなふうに感じる?とか、


選択肢を提示しながら

聞いてみたんですけどね。


だから、その

プライドってやつを

僕が一度

へし折ってみたら

どうだろう

と、思ったんですよ。


と言った。


それは、パワハラ


私達はそう思い

「そんなことして

失踪でもしたらどうするの!」


と言ったら


30歳男性は

拳を突き上げ



みんなで

探しましょう!!


と言って、明るく笑った。




彼の自己をみんなで探す


ストレス社会を生きる私達には

そういうことが

求められているのかもしれない。



 



「心理的安全性(psychological safety)」とは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のことです。
組織行動学を研究するエドモンドソンが1999年に提唱した心理学用語で、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しています。メンバー同士の関係性で「このチーム内では、メンバーの発言や指摘によって人間関係の悪化を招くことがないという安心感が共有されている」ことが重要なポイントです。




だれのなにが

彼をそんなに

緊張させているのか。



私達おばさん世代の調査によると


彼は、幼児期から小学生時代を

祖母に育てられていた。



その後、父親の再婚に伴い

「今のお母さん」と父親との生活がはじまったのだそうだ。


そのせいかもしれません。

母親世代の女性に声をかけるのが

苦手なのは…



そう述懐した。



「なるほど。そう思うんだね。」


キーワードは

母親世代





彼の思いを報告した翌日 


仕事も話も早い

デキるアラフィフ女性上司は



白髪のウィッグをつけて現れ

颯爽とベストを羽織って言った。



↑スミマセンがお借りした画像です。

 

うちの母親にさぁ

ババくさい服貸してって言ったら


「そんな服は持ってない」って言うんだよ!!


こんな、ババくさい服

持ってるくせにさぁ!






「心理的安全性(psychological safety)」とは、ハーバードビジネススクールのエイミーエドモンドソン教授により提唱され、Googleが実証実験で「チームの生産性向上の最重要要素」と位置づけた概念である。



 

5年後の今も、彼は


バァバード大学出身の

上司のもとで  


働き続けることができている。