それ以降、私が夕方に出勤する頃には、Aくんは、すでに働いていることが多かったけれども、
ある日、珍しく私の後ろから
Aくんがやってきた。
店に出ていた弘田さんの奥さんが、Aくんに向かって、厳しい声で、こう言った。
「どうして、今日はこの時間なの?」
要するに、
「無断で遅刻はだめだよね。」
と言いたかったらしいけれど
Aくんは、なにも答えず
くるりとまわれ右か、もしくは左か
踵を返して出ていった。
ありゃりゃ~😅😱😔😰
みんなが、そんな雰囲気のなか
のちに、高校教師となった23〜24歳の男性アルバイターが、私に小声で言った。
「高校をやめたら、暇になるだろ?
暇になると、遊び始めるんだよ。」
「そうすると、あんまり良くない仲間ができて、そういう時間を過ごしちゃうもんなんだよ。」
「だから、弘田さんは、ここにいたほうがいいと考えて、Aのシフト、たくさん入れていたんだ。」
その後、高校生同士で遊んだときに、Aくんと私は、何度か顔を合わせた。
弘田さんの奥さんの話し方が、「もともと気に入らなかったから。」とか、いろいろ言っていて
それに賛同する人も多かったけど
そのうち、どこかに就職したと噂で聞いて、数年がたった。