拝啓 藤井大介様 | たからづかを愛していた▪タカラヅカを愛している▪宝塚を愛していく…多分

たからづかを愛していた▪タカラヅカを愛している▪宝塚を愛していく…多分

恐らく、殆ど大部分宝塚の話になると思います^_^;
ごく稀に日常とか…

ご機嫌いかがでしょうか?

今日から星組大劇場公演の稽古も始まり、ほぼ同時に宙組の東京公演の稽古も始まり……で忙しくされている事と存じます。

そう、ここ最近のあなたはこちらが気の毒に感じる程の多忙を極めていらっしゃいます。

そこで、提案です。思い切って劇団に休暇を願い出る気はありませんか?

心身共にリセットして、ご自身のご自身による「オリジナル」作品を生み出すために、です。

なぜこのようなことを記したかというと、最近のあなたの作品を拝見すると、余りにも故鴨川清作氏の作品の「本歌取り」をされているように感じるからです。

良くいって「本歌取り」です。悪くいえば「パクり」です。

これは私だけの意見ではありません。実際に鴨川作品をご覧になったオールドファンの方、昔の宝塚を知りたくて調査されたファンの方もこのように感じてらっしゃいます。

私は鴨川氏の作品は平成のノバ・ボサ・ノバしか拝見しておりません。

後は断片的に残る映像を数点拝見した程度です。

その程度の私ですら、あなたの作品の場面場面が鴨川作品の一場面にリンクしてしまうのです。

鴨川氏が他界されて40年が経とうとしています。

即ち、鴨川氏の作品を微かに覚えている世代は40代後半の方々、以下の世代は鴨川氏の作品をごく一部を除き、知りません。

当時は映像がきちんと残らず、残っているのは僅かな映像・実況録音・脚本ですが、昔の宝塚に興味を持たない限り、どんな作品だったのかわかりません。

オールドファンにしても、余程の鮮烈な印象がない限り、「そういえばこんな場面があったような……」と記憶が曖昧になっておられるかもしれない。

あなたは年若いファンが知らないのをいいことに、オールドファンの記憶が曖昧なのをいいことに、「鴨川氏の作品からの本歌とり」を「自分の頭から生み出した完全オリジナル」というように見せているのではありませんか?

今のあなたの作品はそう勘ぐられても仕方が無い、と私は思います。

そんなこともあって、私はあなたのショー作品全てが「実はどこかからの本歌とりでは……」と感じるようになってしまいました。

そして、生徒さん方も鴨川作品を殆ど知りません。

あなたは凰稀かなめ嬢のサヨナラ公演を手掛けられましたが、凰稀嬢は「自分の為に藤井先生が考え出して下さったオリジナル」と信じて疑ってないでしょう。

それが、あちこちの場面を鴨川作品から拝借して、アレンジしたものだとしたら……

これって、ある意味「信頼に対する裏切り」ではありませんか?

あなたが宝塚と生徒さんを愛しておられるのは、良くわかります。

鴨川氏を尊敬しておられることもです。

ならば、生徒さんの特性を生かした独自の作品で勝負して下さい。

そして働かされ過ぎで考える力が低下しているのなら、休んで下さい。

人は労働と休暇のバランスがきちんと取れてこそ、いい仕事が出来るのだと思います。

星組のショー、「ララ・ファンタシーク」の「本歌とり」にならない様に願っています。

サヨナラショーも同様です。

寒い日が続きます。どうかご自愛下さい。

Mary拝