三谷幸喜脚本・監督のラヂオの時間を観ました。

ラジオドラマの原作者のシナリオを演者のワガママでことごとく変えられてオンエアされていくドタバタコメディー、いかにも三谷劇場とも言える作品で、あの当時見ていたらなんの問題意識も抱かずただ笑って終わったかもしれない。

でも、セクシー田中さんの作者芦原さんの悲惨な出来事が起きた今観ると、強烈な揶揄・皮肉が込められているのがわかる。



原作者への尊厳ゼロ、タレントの機嫌重視、視聴率至上、一般的な正義・常識が存在しない組織、おそらく芦原さんが取り込まれてしまった魑魅魍魎の世界がまんま描かれてると思った。


嫌な奴ばかりの中、唐沢寿明の存在が唯一まともでカッコ良かったな


脚本を書いたみやこ(鈴木京香)に

「あんたがほんとに良いものを作りたいと思うなら、こんなところに関わるな」

このセリフにテレビの問題の全てが表されていると思った。


作家は良いものを作りたい。

作品は我が子のようなもの。

でも、テレビはビジネス第一。

作家の魂とか作品への思いなんかどーでもいい。

視聴者とスポンサーに受けてお金になればそれでいい。

腐れPの西村雅彦もリアルだった。

あんな奴がゴロゴロしてるんだろうな。

まともな神経ではやっていけない。

あんな虚構の世界に間違っても憧れてはいけないのだ。


あ、私の言う「テレビ」はあくまでもトップ、上層部のこと。

人にどうとでも指図出来る権力持った輩ね。


実際にドラマ作ってる現場のスタッフはみんな良いものを作ろうって気持ちで仕事してると思います。

たぶん、、、