ハードボイルド・アクションにはやはりヨコハマの街が似合う ”天国は遠くの街” | 裏窓のブログ

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以前の記事でも少しふれた作品、81年の工藤栄一監督、松田優作主演によるハードボイルド・アクション

  (ヨコハマBJブルース)

売れないロックシンガーのBJ(松田優作)、うらぶれたブルース・バーで歌っているが、それだけでは食っていけず私立探偵の真似事をして日銭を稼いでいた、ある日、BJのもとに家出した明(田中浩二)という少年を探してほしいと母親(馬渕晴子)からの依頼がある
調査の結果、BJは少年の居場所を突き止めるものの、明は闇の組織・ファミリーのボスである牛宅麻(財津一郎)の男娼となっていて、家には戻らないという、母親に報告したBJはやりきれない思いのまま一晩を過ごす
翌日、親友の刑事・椋(内田裕也)と再会したBJは椋からファミリーに深入りし過ぎてしまい、殺されるかもしれないと告げられる
その直後に椋が何者かに撃たれ命を落とし、BJは現場に居合わせた椋の後輩刑事・紅屋(山西道広)から殺人の容疑をかけられてしまう
乱暴な取り調べを受けた後、釈放されたBJは独自に犯人探しを開始する ……

やはり松田優作とくればハードボイルドだ、そして舞台となる街はヨコハマ、後々の遺作となった(ブラック・レイン)では大阪の街が舞台となっていたが、それまでの作品のイメージはやはりヨコハマ

この時代の空気感を充分に満喫できる

BJが歌っているブルース・バーのマスター、除除(宇崎竜童)がカウンターでヘッドホンをつけたまま眠っていたかと思ったら、おもむろにジャックを引き抜くシーン、音楽が大音量で店内に響きわたる…
台詞は無いが好きなワンカットだ

  (Don't  Look  Buck)

あの頃からの皮ジャンも 古着のように色がさめ
肩ではおれば風が吹く

Don't  Look  Buck 振り返って何になる
Don't  Look  Buck 時は二度と返らない

切なさを苦味にかえて
やさしさに渋みがまじる

生きてる限り 今がすべてさ

生きてる限り 今がすべてさ

宇崎竜童の歌声が渋い! 

もうひとつ、BJが情報屋に仕事を頼みに行くシーンがある、暗い部屋でデカいスピーカーを直している情報屋がBJに話しかける

ー ピンク・フロイドの面白いヤツがあるってんで取り寄せたんだが、ありゃガセだな! 音は悪いしギターはメチャよ! 聞いてみるか? ー

なかなかマニア心をくすぐるワンカットだ

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