見ればわかるって -2ページ目

小学校の記憶2

木工用ボンドってあるでしょ?
あれね例えば机に丸くなるようにボンドを出して、四時間くらいすると半透明になって固まるんだよ。

クラスの男子の極一部でかなり流行ったんだよ。ボクもいっぱい作ったし。


ボンドの数が多い方が凄かったんだけど、そのうち『どれだけ大きいやつを作れるか』に変わっていったのね。

でも大きいということは、ボンドの量も多く、つまり乾きにくい。

ボクらの間には学校の机でしか作っちゃいけないという暗黙のルールがあり、作れても直径5センチが限度だった。



ある日ボクの友達Tが
「昨日買ってきたこのボンド全部使って作ってみる!」
と、とんでもないことを言いだした。できれば伝説、無理なら先生に怒られるというハイリスク・ハイリターン。
もちろん当時の価値観ね



一時間目。体育。すでにTの机には直径20センチはある白い固まりがあった。まだ全然乾いていない。


二時間目。算数。ボンドのおかげで、机でノートが書けないことに気付く。でもしょうがない。


三時間目。理科。運良く実験。楽しかった。


四時間目。社会。図書室で新聞作り。またまた運が良い。成功しそう。


給食時間。Tはとんでもないことに気付いた。
給食がのせられない……でも我慢しよう。すべてはボンドのため。


そして先生にバレた。


そりゃバレるよな。給食食ってねぇんだもの。


机洗わされてた。ボクその前にボンド触ったけど全然まだ固まってなかった。


ボンドブームは過ぎ去った。


そしてTの伝説が始まった。

小学校の記憶1

ボクが小学校の頃、保護者などを呼んでのレクレーションという催し物があった。

クラスの仲がいいグループに分かれ、各々が考えた出し物を発表するという遊び企画。

もちろん小学生にしてみればビックイベントで、みんながみんな真剣で取り組んでいた。

中でも人気を博した“ギャンブル・ギャンブル”というグループ。

観客を一人指名するか、立候補して、一対一のポーカー勝負をし、“ギャンブル・ギャンブル”に勝てば豪華商品。
負ければ“コーラ一気のみ”か“生卵一気のみ”だった。



そのルールを聞いた観客の中から笑い声とともに手が上がる。


クラスのムードメーカー兼馬鹿のS。

「喉が渇いちまったぜ」

今思うと馬鹿だが、そんときゃ英雄だった。
クラスのみんながSにエールを送り、ポーカー勝負が始まった。


結果は“ギャンブル・ギャンブル”の勝利。
でも明らかにSはわざと負けていた。
もちろん理由は「喉が渇いたから」


「じゃぁS、コーラと生卵どっちにする?」

「コーラ!だって喉渇い(略)」

クラスはSコール。そして勢いよく飲みだした。

ゴクゴクゴクゴクゴク……
「ブハァッ!もう無理……(小声)」





ハァ?

ふざけんじゃねェェ!!!!

一気しろやコラぁ!!

Sに罵声を浴びせる僕ら、でもしょうがねぇよ!飲まねぇんだもんアイツ!


「う……ち…ちくしょう……(小声)」


ついに覚悟したのか、さっきとはうってかわって、ものすごい勢いで飲みだした。



次の瞬間、Sの鼻からコーラがブバッと出てきた。

よろめきながら上を向き、観客に向かって口から




ぶばぁぁぁあ……



教室に給食まじりのコーラの雨が降り注いだ。


泣きだす女子。罵声を浴びせる親友たち。あきれ顔の保護者。


こうしてSの伝説が始まった。

気まずかった時

今日、教習所での応急救護のとき、心臓マッサージする人形がボクと同じユニクロの服着てて気まずかった。