この日は、友達と集まる日。梅は会社の人を集めて、体育館に向かった。
「バレーボール」をする為だ。
梅の隣にいるのは、会社の同僚のナミ。年は梅よりも2つ上だが、話が合う。
バレーボールに誘ったのも、梅だ。
今日は待ち合わせをし、体育館に向かう。
ナミは、相変わらず奇抜な服装。梅は、地味なジャージ。緑色。
シューズを履き、アップをしている時だー
体育館のドアが開き、誰かが入ってきた。
「何で、坊さん?」
ナミが持っていたボールを落としそうになる。
高嶺ではないか!
「早速、やりましょや」
梅は高嶺を睨み、パスを始めた。
他のメンバーも、ゾロゾロと集まってきた。
「あの人は?」
高嶺を鋭く睨んだのは、直子だ。
「何かずっと、梅さんをつけてるんですよ」
最近、会社付近でも高嶺の事が話題になっていた。
「また、いたよ。あのお坊さん」
会社から出ると、高嶺が他の僧侶と一緒にいるではないか!
「とりあえず、帰ります」
梅は自転車の鍵を差し込んだ。
するとー高嶺の仲間の僧侶が、自転車を持ち上げたではないか!
「車に乗って下さい」
動揺する梅を無理矢理、後部座席に乗せた。
運転席には高嶺。また、やられた!
帰ってやりたい事あるのに!
梅は項垂れた。
高嶺のストーカーまがいな行動はいつまで続くのか?