ハム助(小6)が小学校に入学した時、音読の宿題が出ました。
幼稚園時代に、読み聞かせもして、ひらがなのなぞり書きの練習もしてきたので、
余裕だろうと思っていました。
ところが、なかなかスムーズに読めない・・・。
それどころか、一文字ずつ指差して確認しても、読めないのです。
「え。なんで?あんなに練習したのに?絵本は読めるのに教科書の文字は、なんで読めないの?」
と母の心に、?マークが浮かびます。
困り顔のハム助に私も戸惑いながら、
「注意して読んでみよう。大丈夫。できるから。」
と声をかけてみました。
けれど、
「お」を見ながら、「あ」と発音する。
「え」を見ながら、「い?それとも、あ、かな?」と発言する。
そう、なぜかハム助の頭の中では、教科書の文字と音が全く繋がらないのです。
不思議に思って、読み聞かせをしていた絵本を持ち出してきて読ませると読める。
念のため、あいうえお表も読ませてみたら、きちんと順番通り読めています。
困惑しながら、あれこれ試してみること数分。
やっと意味が分かりました。
今まで読めていると思っていたものは、全て耳で聞いて、暗唱していただけ。
彼は、文字が読めていたわけではなかったのです。
とはいえ、まだ小学校に入ったばかり。
そのうち読めるようになるだろう。と甘く考えていました。
続く