一気読み必至の作品。
朱戸アオさんは、実写ドラマ化もした「インハンド」で知りました。実写ドラマ化するちょっと前までは、絶版状態で中古屋でやっと見つけて読んだ覚えがありますニヤリ

今、世界的なCOVIT-19の蔓延により、未曾有の事態となっていますが、このことが
きっかけで話題になった作品です。

3年前の作品なんですけどね。
予言かな?ってくらいリアルです。


とある街に突如発生した新型肺ペスト。そこでの社会の混乱と、医師たちの闘いを描いています。

表題の リウー とは、カミュの「ペスト」の主人公の名前です。恥ずかしながら、「ペスト」を未読で、読後、読まなきゃなぁ。と思いましたびっくりびっくり

朱戸アオさんの作品はとてつもなく、医療現場の描写がしっかりしているので、ものすごいリアリティを感じます。
そして、パニック状況をただ描くのではなくて、渦中の人々の心の変化も丁寧に描いているので、胸が震える。

蝕まれてゆく世界を眺めることしかできない辛さ、そして、残された世界の空虚さ。
焼け野原に上る朝日を眺める。そんな空気をもった作品。

超オススメです。