アカデミー賞を惜しくも逃した『LALALAND』を観に行きました。

もうレイトショーでしかやっていなくて、終わってなくて良かったです。

何といっても監督があの『セッション』のデイミアン・チャゼル監督。あの狂気の作品を作った監督がミュージカルだと???面白そう!

結論としてとても満足な作品でした。

冒頭からのハイウェイでのダンスシーン・夕焼けでの二人のシーン・星空を踊るシーン。

目をキラキラさせたり、うっとりしたり。ああ、素晴らしい世界・・・。

 

現代の若い男女の恋愛物語なのに古典的で王道をしっかりとはめ込んでいる。

ジャズへのリスペクトがさらに増してロマンチックにしているし、空の色・星の輝き・街並み・ヒロイン、ミアのドレスがハッとする美しさ。鮮やかな映像に素晴らしい映像が合わさって、良い映画のお手本のよう。

ストーリーはよくある話なのだと思います。しかし、最後の展開と映像表現がエッジ効いています。

ラストは賛否両論ありますが、私はこれでいいと思う。

人生は連続で、「もしもあの時・・・」という気持ちはどういう生き方をしていても生じます。

狂おしくなるほど切なくても私はこのこの道を歩く。

夢に向かって、才能を信じて生きる若者たち、あるいは若者だった者たちの人生賛歌なのだろうなあ。この作品は。

劇場で観れて正解!ああ、私もいきなり街中で歌いながらステップ踏みたいwwww

 

にしても監督は才能に何か恨みでもあるのかしら?

『セッション』では才能のぶつかり合い・つぶし合いを描き、『ララランド』では才能か恋愛かを突き立てる。サクセスストーリーなのに切ない映画です。

そういえば、この作品を見ている最中、「500日のサマー」を思い出しました。あれもいい映画ですよね。

 

 

 

今年は映画の当たり年。