たまたまレンタルで借りた作品なのですが、かなり私の中では衝撃的な作品でした。
職場の先輩に勧めたら先輩にも衝撃的だったらしく、数日間この話でもちきりでした。
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父親の仕事のため,大都会ベルリンから突然見知らぬ土地へ引っ越してきたブルーノは,巨大なフェンスのむこう側にたたずむ少年と出会う.ふたりの間には友情が芽生えるが,やがて別れの日がやってきて…….ホロコーストを背景にした異色のフィクション.
戦時中、ドイツ軍人の息子ブルーノと、ユダヤ人少年ムシュエルがフェンス越しに友情を育む物語。
6歳のブルーノにはなぜ、都市のベルリンから田舎に引っ越ししないといけないのか、そして、なぜ同い年の少年が縞模様のパジャマを着てフェンスの向こう側にいるのか?
無垢な心に真実は見えない。という映画の文言通り、ブルーノは何も知らないのだ。戦争を。
だから、戦争が巻き起こす悲劇を、観ているものが目を伏せたくなるほど分かりやすく、描くことができるんです。
ラストの衝撃といったらもう、丸一日心が沈んでしまう。というくらいショックです。
なんでこの映画を観てしまったのかと思うくらいに。
でも観て良かった。良かったというと語弊があるかもしれないのですが、美談だけですまないこのような美しい映像で綴られる悲劇は映画としてこそ老若男女に観てもらえる作品だから。
イギリスが制作した作品なのですが、もし、ドイツが制作していたらこの作品のニュアンスが違ってくる。それくらいこのような題材を扱うのは難しいと思うんです。
でも、人が目をそらす所にこそ心に残る物語があると私は思います。
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気になった原作も読んでみました。
アイルランドでベストセラーとのこと。
しかもまさかの児童書。アウシュビッツを知らないと訳がわかんないかも。
これを読むと、映画がかなり原作に忠実に作られていると分かります。
やーっぱ後味が悪い・・・。でも読んでみてほしいです。