好きなことを
好きなだけする生活に
一番好きなあなたがいない
- 真夜中の果物(フルーツ) (幻冬舎文庫)/加藤 千恵
- ¥520
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37の短い短いラブストーリーが詰まった一冊。
ストーリーには各々短歌が添えられていて、その言葉がかなりグサってくる。
バレンタインフェアの時に勝手にプッシュしていました。
でも、ひとつひとつの話はとても切ない。元彼・届かない想い・一緒にいるのに感じる孤独・友人との距離・・・・。
昔の失恋や恋を思い出してぼーっとしちゃったり、友人はこの本を読んで号泣しちゃいました。
著者の加藤さんは歌人なんだとか・・・・。言葉のチョイスが非常にいいです。
冒頭に書いた短歌は私のお気に入り。
「結婚」が選択肢の一つとなった現代女性の想いを如実に語っていると感じました。
恋の話だけど女性の生き方を、そして女のサガを描いていると思うのです。
読んでて胸がぎゅうってするくらい切ないのに「こんなに相手を思えるってすごい」とか「あー。このひとこんなに彼の事が好きなんだ」ってストーリー内の「彼女」になったきになっちゃいます。
そしてこんな恋してみたいなーって思う。
きっと「切ない」って贅沢なんだろうなー。
普段の生活では絶対感じることはできないもの。恋する人のちょっと苦しい特権なんだろうな。
本当に短い話なのでオススメですよ。