モラトリアムな日々 -20ページ目

モラトリアムな日々

隙あらば壁に張りつき、酒あらば飲んでしまう。そんな日常です。

午前4時に出発した僕が目指したとりあえずの目標は、国道

6号線(水戸街道)である。この6号線を辿れば、なんと仙台

まで行き着くことが出来る。何日間かはこの6号線と付き合う

ことになるだろう。


練馬からなるべく交通量の少ない道路を選んで6号線を目指

すとなれば、まず川越街道で板橋付近まで、環状七号線で葛

飾まで進み、そこから6号線に入るのがベストに思えた。


真夜中の道路はまだ交通量が少なく、車道を走る事が出来る。

15キロ近い荷物を背負って走っていく訳だが、一度漕ぎ出して

しまえばあまり重さを感じる事は無かった。ただ、歩道を走るの

は苦痛であった。小さな段差を降りるたび登るたび、荷物が浮

き自転車が揺さぶられる。

何より不安だったのが、リアキャリーが壊れないかという事だっ

た。僕のキャリーの積載量は10キロなのに、載せている荷物

は15キロ。キャリーが軋んだ音を立てるたび、後ろを振り返っ

て無事を確かめた。


順調に走り続け2時間も経つと、利根川を渡る大きな橋に差し

掛かった。


遂に利根川まで来たか!


という感慨があった。メーターを見ると、我が家から40キロの

距離である。一度のサイクリングで40キロの距離を走るのは

初めてだ。しかもまだまだ余裕がある。

これは何とかなるかもしれないな・・・・・、という気持ちがこの

時初めて生まれた。朝日がキラキラ利根川に反射して綺麗

だ。土曜という事もあってか、広大な河原では朝っぱらから

ゴルフ客が打ちっぱなしを楽しんでいる。


吹き抜ける風が気持ち良い・・・・・・。


出かけて僅か2時間だが、僕はこの旅を楽しみ始めていた。

夜中の3時に目が覚めた。目が覚めてしまった。

今日は長い一日になるはずである。おまけに初めての自

転車旅。体力を蓄えておかなければならない。もう一度眠

ろうと目を閉じる。


・・・・・・眠れない。


逆にどんどん目が冴えてきてしまう。こうなったらもう出発す

るしかないな・・・・・・。荷物をごそごそいじっていると母が起

き出して来たので、せっかくだから自転車に荷物を取り付け

るのを手伝ってもらう事にした。

10分ほどかかり出発の準備が完了した。

いざ出発!!である。昨日の夜中に瞬間接着剤で取り付け

たメーターに目をやる。


・・・・・・あ、あんれま~~!?


上下逆にくっついているじゃないの!!これじゃ見辛いっ

たらありゃしないわよ!!こんなにガッチリくっついちゃっ

て・・・・・・・・・・。

漲っていた力が一気に抜けていくようであった。


出鼻をくじかれる


幸先悪い


古風な日本語が頭を巡る。この旅はロクな終り方をしない

んじゃないか・・・・・・。そんな悪い予感を秘めながら、僕と

荷物を載せたチャリンコは水戸街道を目指し、真夜中の道

路へ第一歩を踏み出したのである。



逆

出発前日は最終的な準備でいろいろ慌しかった。

99ショップやスーパーで必要な物を揃え、忘れ物がな

いか荷物を点検し、テントを建てて故障がないかをチェッ

クする。自転車の後輪の横に付けるサイドバックに荷物

を詰め込み、実際に町内1周走ってみたりもした。


今回長距離のサイクリングに初めて出るということで、走

行速度と走行距離がわかるメーターを自転車に取り付け

る事にした。やはり目安が無いと走っていてもモチベーシ

ョンも上がらないだろうし、何かと不便な気がしたのだ。

メーターは両面テープで接着するよう出来ているのだが、

長旅に耐えられる丈夫さは無いように思えたので、瞬間接

着剤でガッチリ止める事にした。明日の朝にはくっついてい

るだろう。


さあ、準備は整った。あとはひたすら走るのみだ。

風呂につかりながらふと、


俺は何日に一回風呂に入れるんだろう?


と思った。

その他もろもろ、分からない事ばかりである。不安もあるが

テンションは上がり続けている。

買い物に一日走り回った疲れからか、ベッドに横になるとす

ぐに眠ることが出来た。



  ちゃり1

(青森県野辺地町より陸奥湾を臨む)


旅の動機

8月一杯でバイトが終わり、夏休み残り2週間が丸々フリー

になるため、何かデカい事をしたかった。

候補は2週間アジア旅、そして自転車旅。しかし海外旅行に

かかる諸々の手間を考えると、やはり気楽な国内の方が・・

・・・、と割とあっさり自転車旅に決まった。

参考にしたのはジュンク堂で見つけた、のぐちやすお著「自

転車漂流講座」。いろいろ細かくアドバイスしてあるので、旅

の途中心細くなった時にも、この本が心の支えになった。感謝。


行動日程

9月2日 東京都練馬区~大洗


9月3日 大洗~いわき


9月4日 いわき~松川浦


9月5日 松川浦~石巻


9月6日 石巻~気仙沼


9月7日 気仙沼~陸前高田


9月8日 陸前高田~宮古


9月9日 宮古~久慈


9月10日 久慈~北上町(青森県小川原湖から近い温泉町)


9月11日 北上町~青森~(フェリーに乗って)~函館


9月12日 函館観光

9月13日 函館より白鳥20号と新幹線にて東京に帰る


   ちゃり2

(福島県のどっかの田んぼ。まっすぐな道に感動)



大体1日100キロのペースで進んだことになる。

行動していたのは基本的に朝の4時から昼の12時くらいまで。

順調に進んだ日は10時頃には着いたし、てこずった日は3時

頃までかかった。


天気には恵まれたと思う。本格的に降られたのは6日目と7日

目だけで、雨具は一度も使わなかった。


食事は朝夜は自炊。と言っても米だけ炊いてカレーをかけたり

インスタント麺を食べたりしただけだが・・・・・。昼はコンビニ、松

屋等。タイミングが合えばご当地の美味い物を食べたりしてい

た。


宿泊は基本的に野宿・・・・のはずが、いろいろあって結局半分

はどこかに泊まっていた。安宿、ユースホステル、湯治の温泉

宿、宮古で出会った親切な人の家、アイヌ人の経営する怪しい

民宿。いろんなところに泊まったもんだ・・・・・・・。



詳細はこれからアップしていきます。


新・自転車漂流講座
\1,500
株式会社 ビーケーワン

無事北海道まで完走しました。

ちびちびブログにアップしていきたいと思います。


とにかく、最高の旅でした!!


疲労でぶっ倒れそうなので今日は寝ます。